箱罠の仕掛けテクニック

箱罠の仕掛けテクニック

獲物が罠に対してスレていない(学習していない)場合は、罠を使って多く捕獲できるチャンスです。しかしイノシシは他の動物に比べて警戒心が強く、神経質。そして学習能力も高いため、明らかに自然のものではない箱罠を使用する場合にかかりやすいのは、スレていない子イノシシが中心となります。

特に、スレたイノシシが多いエリアでは、箱罠を設置したが一ヵ月近く何もない、というケースも多くあります。この記事では、そのようなシチュエーションにおいても箱罠で捕獲するにはどうしたら良いか、考察してみます。

まずは状況・行動観察から

体重が50キロを超えてくるようなイノシシは、罠や人間について色々と学習しているため、箱罠に入りにくくなる傾向があります。罠の状態を目で見て、獲物がどのような行動をしているか推測することも大切ですが、「確かに居る痕跡があるのに、なんで箱罠に入らない?」となった場合は、人間の目が無いときにどのような彼らが行動をしているか、トレイルカメラを使って録画してみることも一つの手です。

トレイルカメラをセットすることにより、昼間でも罠付近に人間がいない時間や、夜間のイノシシの姿を確認することができますし、イノシシ以外の動物の行動を見ることができたり、ワナや掛かったイノシシの盗難を検挙できたりすることができます(カメラを仕掛けた位置はカモフラージュして、見つけにくくすると良いでしょう。大抵のトレイルカメラは迷彩柄などになっており、野外で目立たない色になっています)。

警戒の程度を推し量る

トレイルカメラで撮影された映像を見ると、様々なヒントを得ることができます。

例えば、上のトレイルカメラ映像では、多くの子イノシシと、メスの成獣イノシシが数匹写っていますが、設置間もない箱罠のようで、警戒して中には入らない状況です。

カメラの映像を見ながら、イノシシの警戒の程度を推し量り、「先に子イノシシを獲ると、成獣が学習してしまって捕獲まで相当な時間がかかりそうだな・・・まずは成獣狙いで、しばらく根気比べで成獣の警戒心をじっくり解こう」など作戦を立てることができます。

警戒を弱める工夫をする

箱罠による捕獲をする場合、イノシシの警戒心を解いて罠に近づけさせることが最初のステップになりますので、彼らが慣れて中に入るようになるまでは罠の扉が落ちないようロックしておきます。こちらの記事にもある通り、日々見回りをして様々なサインを読み取ることが重要です。そして、罠の奥までイノシシが入り、エサを頻繁に食べるようになるのを待つわけです。

細かいテクニックは人によって様々ですが、代表的なものをいくつか紹介します。

1. 箱罠の底面には土を被せ、網を見えなくする

以下の動画の箱罠は、何年も移動させることなく設置しているものですが、毎年しっかり捕獲できています。設置の際に、底面に土を被せ、網を見えなくしたのですが、月日が経ち、周りの自然と一体化しています。このような箱罠は捕獲率が高い傾向にあります。

2. 両扉の場合、最初は両方の扉を開けておく

両扉タイプの箱罠の場合、最初は両方の扉を開けておくと、警戒心が解けて箱罠の中の餌を食べるようになるまでの期間が短い傾向にあります。箱罠の中の餌を食べるようになったら、片方の扉を閉じてトリガーを作動させるようにしておくとよいでしょう。

3. 撒き餌の劣化防止のために、箱罠の上にコンパネ等をかぶせる

雨が降ったりして餌が流れてしまうと、せっかくの慣らしがまた一からやり直しになったりする場合もあります。罠の内部に餌を置く場合、箱罠の上にコンパネなどをおいておくと、カラス等が餌を見つけて荒らすことを防げたり、雨が降っても餌が濡れないようにできます。

仕掛け応用例

下記のような応用ができるため、蹴り糸方式の箱罠がおすすめです。蹴り糸は、丈夫で見えにくいヒモが良いです。皆さま様々な工夫をされています。

例としては、
・細いワイヤロープ(1、2mm)を黒く塗装
・手芸用のステンレスワイヤーを使用
・麻のひも
・カズラ(つる草)を蹴り糸の代わりに使う
・ピアノ線を使用

また、イノシシが接触する部分は丸太、竹棒などにすると警戒が薄まる傾向があります。そこに蹴り糸を接続し、丸太等が動くと仕掛けが動作するように応用する場合もあります。

以下の図にあるように、餌の上に大きな木の枝や幹を乗せかけて、片方を蹴り糸でしっかり結んでおきます。この際使用するのは、ホームセンターで購入した生竹や生木ではなく、箱罠を設置する場所周辺にある自然のもの(枯れ木など)が良いでしょう。

このような仕掛けをする意図としては、箱罠の内部の餌をイノシシが食べる際、乗せかけた木の枝や幹が邪魔になるので、彼らは自然と鼻でそれらを退けようとします。そこで蹴り糸が引っ張られ扉が落ちることを狙うわけです。

他にも、皆さま様々な工夫を凝らして捕獲しているようです。これが必ず正解!ということはありませんが、他の人のやり方を聞いたり、イノホイの他の記事も是非参考にしてみてくださいね。

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