イノシシ捕獲のための虎の巻

イノシシ捕獲のための虎の巻

野生鳥獣による全国の農作物の被害は平成30年度で約158億円に達しており、29年度から約6憶円の減少となっているものの依然として高い水準です(参考:全国の野生鳥獣による農作物被害状況)。このうち、イノシシの被害額は約47憶円で、全体の約3割を占めています。イノシシは繁殖力が高いため個体数の年変動が大きく、対策が遅れると被害はすぐに深刻化します。

抜本的な対策としては、被害を引き起こすイノシシの数を捕獲によって減らすことです。今回は、イノシシ捕獲のための方法や豆知識について紹介します。

イノシシの捕獲方法

イノシシを捕獲する方法として一般的なのは、「箱罠」と「くくり罠」の2パターンになります。参考記事>>イノシシ対策~罠の種類

箱罠による捕獲

箱罠は、檻を箱状にして、餌を使ってイノシシを箱の内部に誘引することによって捕獲する罠のことです。イノホイの箱罠商品はこちらから>>

餌を使うため捕獲率が高く、くくり罠ほど知識やテクニックを要しません。一つの箱罠で一度に複数の捕獲ができることも期待できます。一方で、くくり罠に比べると高価であるのと、大きくて重たいので、設置や移動に労力がかかります。

なお、天井面が半分以上が解放されている罠は、箱罠ではなく囲い罠に分類されます。

くくり罠による捕獲

くくり罠は、ワイヤーを使って獣の足や胴を捕える罠のことです。ほとんどの場合が足くくり罠で、イノシシが歩く経路に予め仕掛けておき、イノシシが罠を踏むとバネの力でワイヤーが締まり、足を捕える仕組みになっています。イノホイのくくり罠商品はこちらから>>

箱罠と比べると、安価なので数多く設置することが可能ですが、効果を上げるには知識やテクニックを要します。また、捕獲後も獣の可動範囲が広いため、捕らえた獲物にとどめをさす時に危険を伴う場合があります。

捕獲の前に、知っておくべきルール

イノシシをはじめとする野生鳥獣は「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護法)で保護されており、法令やルールから外れて捕獲することはできません。違法な捕獲は罰せられますので注意しましょう。

わな猟免許の取得

まず、罠を使用して野生鳥獣を捕獲するためには、原則として狩猟免許が必要になります。

狩猟免許の種類には、網猟免許・わな猟免許・第一種銃猟免許・第二種銃猟免許があり、箱罠やくくり罠を使うには、わな猟免許が必要です。また免許を取得したのち、実際に狩猟を行う前に、わな猟を行う都道府県で狩猟者登録をする必要があります。

参考記事>>害獣捕獲のための第一歩 ~必要な免許・許可について

狩猟免許の取得には試験があり、毎年4回程度、大体7月・8月・1月頃に実施されています。自治体によっては補助制度があるので、あらかじめ役所の担当課に問い合わせておくと良いでしょう。免許の有効期間は3年間で、3年ごとに更新が必要です。

捕獲パターンその1. 狩猟捕獲

狩猟によって野生動物を捕獲できる期間、すなわち狩猟期間は11月15日から翌年2月15日となっており(北海道は10月1日から翌年1月31日まで)、狩猟期間中に捕獲を行う場合は「狩猟捕獲」を行うことになります。

イノシシ捕獲の場合は狩猟期間を広げている県もあり、狩猟期間の終了を延長していたり、開始を早めている場合もあります。

捕獲パターンその2. 許可捕獲

狩猟期間中はわな猟免許の取得と狩猟者登録をしておけば、罠を使った捕獲を行うことができますが、狩猟期間外に捕獲をする場合は「許可捕獲」の手続きを経て捕獲を行うことになります。

許可捕獲には、「有害鳥獣捕獲」と「個体数調整捕獲」の2つがあり、どちらも都道府県知事等の許可を受けて実施するものになります。※県によって市町村長に権限が移譲されています。

2-A. 有害鳥獣捕獲

有害鳥獣捕獲は、鳥獣被害が実際に生じている、もしくはその恐れがある場合に、被害の防止や軽減を図るために行うものです。原則として、防除対策によっても被害が防止できないと認められるときに実施します。

有害鳥獣捕獲を実施する場合、事前に申請書等を窓口に提出して、捕獲許可証を発行してもらうことが必要です。許可証を持たずに有害鳥獣を捕獲することはできません。具体的な流れや手続きの方法は、各役所の担当窓口に問合せましょう。

自治体によっては捕獲器を貸し出していたり、その他サポートを行っている場合もあります。

2-B. 個体数調整捕獲

都道府県が自ら計画を立てて(特定鳥獣保護管理計画)、計画的な野生鳥獣管理を実施する仕組みのことです。

例:宮崎県のイノシシ管理計画

対象地域において特定鳥獣の個体数調整を行う際には、特定鳥獣の数の調整の目的として捕獲許可を受ける必要があります。

イノシシを捕獲するためのコツ

イノシシを効率的に捕獲するには、そのための知識やテクニックを知っておく必要があります。

コツその1:イノシシの生息情報や行動を把握する

罠の設置場所を選ぶにあたっては、イノシシの出没状況を見極める必要があります。足跡や糞、体に泥をこすりつけた跡、食痕、被害・目撃情報などをもとに、イノシシの行動を把握しましょう。

参考記事>>くくり罠の成果を上げるためのコツ

近くにぬた場(イノシシが水浴びをした場所)がある場所や、獣道が多く存在する場所にはイノシシが頻繁に出没すると考えられるため、この付近に罠を設置すると良いでしょう。

参考記事>>箱罠の仕掛けテクニック

コツその2:シチュエーションに合った捕獲器を選ぶ

イノシシ捕獲用の罠は、初心者向けのタイプから上級者向けのタイプまで、様々なものが市販されています。くくり罠の構成品であるバネひとつをとっても、固さや長さが様々なものがあります。

例えば、バネは強じんで捕獲率は高いが、パイプにセットするのに力を要するため女性や高齢の方に向かなかったりもします。きちんと使いこなせなければ捕獲率も下がるため、自分に合った最適な罠を選ぶことが大切です。

イノホイおすすめの箱罠

累計販売実績1万台超え、「頑丈で、安くてよく獲れる」と評判の箱罠です。

  •  片扉タイプ ※落とし扉が片側一つだけのタイプ
  •  両扉タイプ ※落とし扉が両側二つのタイプ

イノホイおすすめのくくり罠

昔ながらのベーシックなタイプな完成品と、初心者からベテランまで広く人気がある踏み板を用意しています。ワイヤーやバネ等をカスタマイズして踏み板と組み合わせて使っているベテランの方も多くいらっしゃいます。

  •  昔ながらのベーシックタイプ
  •  初心者からベテランまで広く人気

コツその3:捕獲率が高い場所を探す

特にくくり罠の場合、罠を踏ませるまでに熟練が必要になります。イノシシは馴染んだ道を好んで通う習性があり、道を歩くとときは足の置き場所まで毎回同じだったりします。

例えば、イノシシの足跡を見つけたら、あえてその足跡を消してみて反応をうかがう、というテクニックもあります。消してみてもまた新しい足跡ができていたら、非常に捕獲率が高い場所と考えられます。そこにくくり罠を配置することですぐに捕らえることができたケースもあります。

こういった場所の見極めテクニックを学んでいくことが、捕獲率アップのための近道になります。

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