跳ね上げ式の足くくり罠を使って捕獲率アップ

跳ね上げ式の足くくり罠を使って捕獲率アップ

獣の足をワイヤーでくくることによって捕らえる「くくり罠」ですが、いくつかのタイプに分かれます。今回は、その中の「跳ね上げ式」タイプについて説明します。

跳ね上げ式のくくり罠って?

くくり罠には基本的にバネが使われます。使われるバネの種類は押しバネ、引きバネ、ねじりバネ(松葉式ばね)です。

このうち押しバネは、罠を仕掛けるときにバネを圧縮しておき、作動時にバネが伸びる力を利用して捕獲します。押しバネを使ったバネの場合、くくり罠が作動する方向によって「横引き式」か「縦引き式」、または「跳ね上げ式」に分かれます。

A:横引き式

作動時に押しバネが伸びる方向が横方向(地面と平行)になる方式です。

縦引き式と比べると作動時に高さが出ないため、足をくくるワイヤーの輪っか(スネア)が足の先のほうにかかりやすい傾向があります。そのため、捕獲率は縦引きより低くなり、空ハジキが生じやすいです。

括ったワイヤーの位置が足の先っぽのほうだと、ワイヤーから足が抜けやすくなって危険ということもあり、縦引き式のほうを好む方もいらっしゃいます。

一方で横引き式は仕掛けがシンプルで作るのが簡単、手間がかからないという点が長所です。「色々と試したけれども、横引き式が一番シンプルでやりやすい」という方も多くいらっしゃいます。

B:縦引き式

作動時に押しバネが伸びる方向が縦方向(地面と垂直)になる方式です。作動時に高さが出せるのでワイヤーのかかりが深くなり、罠にかかった足が抜けにくいという長所がありますので、熟練者に好まれる傾向があります。

足をくくる位置の高さは、一般的に、縦引き式≧跳ね上げ式>横引き式の順になります。※もちろん仕掛けや設置条件でも大きく変わります。

一方で、縦引き式は諸々の仕掛けを地中に埋めなければならないため、穴を掘るのに手間がかかってしまいます。

特に、地面が固くて掘りにくい場合や、木の根が多くて深く掘れない場合、土が崩れやすい地質の場合など、非常に手間がかかります。そのため、設置場所が限定されるということが難点です。また、設置に時間がかかるので、人間の気配が残りやすく獣に警戒されてしまうこともあります。

シカはそれほどでもないのですが、イノシシは頭がよくて警戒心が非常に高い個体がいます。そういったイノシシの場合、罠の位置に気づいて通り道を変えたり、回避したり、中には掘り起こしたりする個体もいます。※もちろん個体差が大きいです。

C:跳ね上げ式

ワイヤーの輪っか(スネア)を取り付ける枠が付いた「踏み板」とセットにして使う方式です。

バネの作動方向は横引き式と同じですが、作動時に枠が立ち上がって足の上部を括ることが可能になっています。以下の動画が分かりやすいので、ご覧ください。

一般的に、跳ね上げ式も穴掘り作業が必要になるタイプが多いですが、バネの稼働部分は地中に埋める必要がないので、縦引き式よりも仕掛ける場所の制約が少なく、手間がかかりません。

短所としては、枠の動きが阻害されると罠が正常に作動しなくなる点です。それを防ぐため、踏み板は完全に地中に埋めずに、土や葉っぱで少し覆う程度になります。ただ、そうすると仕掛けた痕跡を完全に隠すのが難しくなるため、警戒心が高い個体に気づかれるリスクも出てきます。

とはいえ、初心者に馴染みやすいという長所もあり、師匠・先生から跳ね上げ式を使ってレクチャーを受けたという方も多くいらっしゃいます。

結局、どのタイプがおすすめなの?

上記のとおり、くくり罠にも色々なタイプがあり一長一短あるわけですが、どのタイプを選んだらよいのでしょう。

結論から言うと一番良いのは、タイプ問わず使い慣れた罠を使うことです。どのようなタイプでも、使っていくうちに、クセやコツが分かってきます。また、経験に応じて改善のためのカスタマイズをしたり、そういった罠が一番捕獲率が高くなると思います。

初心者の場合や、特にこだわりはないけど別の罠を使ってみたいという場合は、上記3タイプの中でも一番バランスの良い、跳ね上げ式をお勧めします。様々なタイプの跳ね上げ式くくり罠が販売されていますが、仕掛けがなるべくシンプルで単価が高すぎないものを選ぶとよろしいかと思います。

既製品を購入する場合は、インターネット等で販売されているページに捕獲実績や使った感想が掲載されている場合もありますので、検討の際の参考になると思います。

イノホイおすすめの跳ね上げ式くくり罠

当店では、昔ながらのスタンダードな木板を使ったくくり罠と、コスパが良く多数設置にもおすすめな樹脂製くくり罠の、2タイプを用意しています。

  •  昔ながらのベーシックタイプ
  •  コスパの良い樹脂製タイプ

スタンダードタイプは、金属製のレールと木板からなる踏み板を、土に埋めた塩ビ台座上に乗せて使います。塩ビ台座には爪楊枝を挿す穴がついており、爪楊枝の本数で罠が作動する荷重を調整することができます。

樹脂製タイプは、価格が安いので多数設置する方におすすめです。スプリング部分を自作して使う方が多くご利用になっています。口コミで人気が広がり、初心者から熟練者まで広く人気のある罠です。

※くくり罠を設置する上限は、規制により30個までとなっています。設置した後は見回りが必要になりますので、管理できる範囲の設置数にとどめておきましょう。

まとめ

今回は罠のタイプごとの特徴を説明させていただきました。特にイノシシがターゲットの場合、くくり罠による捕獲は最初のうちは失敗が続くと思います。選ぶ罠のタイプはもちろん、状況に応じたPDCAサイクルを回すことも重要です。

各々の猟師によって好みもありますので、どのタイプが正解とは一概に言えませんが、それぞれに一長一短があるので、それを理解しておくと良いでしょう。また、仕掛ける場所の選定やテクニックによっても捕獲率は大きく変わりますので、もし周りに先輩や上級者がいれば意見を聞くのも良いと思います。

こちらの記事もどうぞ>>イノシシ捕獲のための虎の巻

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