「町を守りたい」という強い思いからスタート。捕獲した鳥獣の命を無駄にしないよう、解体や調理まで会員自ら行います。
- イノホイ会員さま
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ギャートルズさん
(イノホイ歴:4年)

今回は、島根県出雲市稗原町の有志で結成された「ギャートルズ」の皆さまに、日々の狩猟活動についてお話を伺いました。
実際に出雲市にお邪魔して鳥獣や狩猟に関することや、イノホイを利用してみた感想などをインタビューさせていただきましたので、ぜひご覧ください。
1稗原町について
ギャートルズの皆さんが暮らす稗原町は、出雲市の中心部から約10㎞離れた自然豊かな田園地帯にあり、人口は約1,400人の町です。
「稗原」という地名は、古くから山間部や寒冷地で栽培されてきたイネ科の植物「ヒエ」が多く生えていたことに由来するそうです。
稗原町を訪れた際、町内の家屋の多くが赤瓦で覆われていることに驚かされました。
この赤瓦に代表される「石州瓦」の歴史は古く、今から約400年前、江戸時代初期に島根県西部・石見藩の浜田城天守閣にいぶし瓦が葺かれたのが始まりといわれています。
その後、江戸時代後期には、水甕(はんど)に使われていた来待石を原料とした釉薬を用い、現在の陶器瓦である石州瓦が誕生しました。
当時、石見焼や石州瓦は北前船によって北は北海道まで運ばれ、多くの建物で用いられたそうです。
現在もその伝統が息づき、島根を象徴する美しい赤瓦の家々が町並みに残っています。稗原町の風景は、まさに歴史と自然が調和した素晴らしいものでした。
2この指とまれ!ギャートルズの結成
そんな稗原町で活動するのが、現在7名の会員で構成される「ギャートルズ」。
狩猟を通して地域を守る、とても魅力的なイノホイ利用者の皆さまです。
会の発足は令和3年。稗原町の3名の有志が、田畑を荒らすイノシシやシカなどの鳥獣被害から町を守るために立ち上がりました。
もともと狩猟未経験者だった彼らですが、「町を守りたい」という強い思いからスタートしたそうです。
「どうせやるなら、みんなで楽しくやりたいよね」ーーそんな前向きな気持ちが町全体に広がり、現在では7名体制で活動中。罠を仕掛け、被害を防ぐだけでなく、捕獲した鳥獣の命を無駄にしないよう、解体や調理まで会員自らが行っています。
被害防止の成果を上げた日には、捕獲した肉を自慢のレシピで調理し、近所の交流センターで晩餐を開くのが、何よりの楽しみなのだそうです。
なかでも会員の方々が誇る特製チャーシューは、とても美味しそうな逸品でした。
3稗原町の鳥獣被害の状況
現在、ギャートルズが活動する稗原町では、年々鳥獣被害が増加しています。
直近4年間でギャートルズが捕獲した鳥獣は、イノシシ152頭、シカ4頭、ヌートリア38頭にものぼります。
最近では、ギャートルズの活動が評判を呼び、他地域からの依頼を受けて捕獲を行うことも増えているそうです。
また、町内では若い担い手の方が解体工場を建設し、新たに狩猟を始めるなど、地域全体で鳥獣被害対策に取り組む動きが広がっています。
4ギャートルズの今後の目標
今後の目標を伺うと、「認知症を予防したい(笑)」とのこと。
とてもユーモアのある、可愛らしい目標ですが、お話をしていると皆さん元気いっぱいで、そんな心配はまったく感じられませんでした。
ギャートルズは、鳥獣被害という地域課題に向き合いながら、仲間と楽しく活動を続ける、まさに“生き生きとした地域コミュニティ”です。
イノホイをご利用いただいていることで、私たちも少しでもお役に立てていることを大変光栄に思います。
これからもギャートルズの皆さまの活動を応援していきたいと思います。
今回は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。
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