罠の種類と特徴

罠の選択や使用について必要な情報をまとめたガイドページです。これから罠猟を始める方や鳥獣被害にお悩みの方は、どの商品を選んでよいか迷われている場合も多くあるかと思います。 当店で取り扱っている罠の種類は主に「箱罠」、「くくり罠」の2タイプになります。

箱罠とくくり罠の特徴

箱罠、くくり罠のどちらも獣を捕獲するためのものになりますが、形状や設置方法は大きく異なります。


箱罠

箱状になっている檻です。ターゲットとなる獣を餌を使って誘因し、獣が罠の内部に入って仕掛けが作動すると、扉が閉まって捕獲完了という仕組みになっています。

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くくり罠

獣が通る道に埋めて仕掛けておきます。獣が設置場所を踏み込むと、バネの力によって罠が作動して獣の脚をワイヤーでくくり、捕獲する仕組みになっています。

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箱罠とくくり罠の比較

箱罠は餌を使って複数の獣を一度におびき寄せることが可能ですので、一度に複数の捕獲が可能です。また仕掛けに多くのテクニックを要することがないので、捕獲のハードルはくくり罠よりも低いです。

一方で、くくり罠は罠一つにつき一匹の獣しか捕らえられません。また、くくり罠は獣の足の運びを予想し、踏み込むであろう場所にピンポイントで仕掛ける必要があります。そのため、捕獲するためにはある程度の慣れと経験が必要になります。

しかしながら、箱罠は重量が重くサイズも大きいため一度設置すると移動に手間がかかる点を考慮すると、くくり罠は場所を選ばず手軽に仕掛けられる点が長所になります。また単価が箱罠より安いため、複数個所の設置もコストを抑えられます(ただし、設置数が多いだけ設置作業や見回りに労力がかかります)。

また、経験をお持ちの方にとっては、仕掛け方や部材にオリジナルの工夫を加えることができるのも、くくり罠の魅力です。

箱罠とくくり罠、どちらを選ぶ?

箱罠とくくり罠、どちらを選ぶかはシチュエーションによって変わります。

獣の警戒心によって使い分ける

箱罠は警戒心が低い個体を一網打尽にするのに向いています。罠による捕獲を学習していない個体の場合、箱罠の扉が落ちないようにしたうえで寄せ餌で慣らせば、安全に食べられると認識して比較的簡単に罠の中に入ります。

一方で、特にイノシシの場合、罠を学習して警戒心が高くなっている個体は中々箱罠の内部に入ろうとしません。こういった個体の場合は、くくり罠を使って捕獲するとよいでしょう。

トレイルカメラを使って、獣の動きを観察し、罠の設置を工夫するのも一つの手です。例えば、警戒心の高い個体が箱罠に近づくものの決して中に入ろうとしないような様子が観察された場合、箱罠の数メートル先にくくり罠を設置しておくと効率よく捕獲することができます。

設置する場所によって使い分ける

箱罠はその構造上、扉が傾いたりしないよう平らな場所に設置する必要があります(傾くと、扉がスムーズに動作しなくなる場合があるため)。

また、イノシシ・シカ用箱罠は比較的大きさがあるため、設置はある程度の広さが必要になります。獣道や細い道・狭いところには、くくり罠の設置のほうが向きます。

獣の種類によって使い分ける

くくり罠の場合、主な捕獲対象は、イノシシとシカです。箱罠の場合は、獣の種類に応じて様々なサイズがありますので、対象に合ったものを選ぶと良いでしょう。


狩猟免許について

狩猟免許について

日本では原則、必要な免許・許可なしに野生鳥獣を捕獲することはできません。箱罠や囲い罠、くくり罠を使う場合は、「わな猟免許」が必要になります。

都道府県が実施する狩猟免許試験に合格することによって、狩猟免許を取得することができます。有効期間は3年間です。

狩猟免許を取得したらすぐに猟ができるわけではなく、都道府県に狩猟者登録を申請し認可されてはじめて猟を開始することができます。狩猟免許試験の申込や、狩猟者登録申請は各都道府県の担当窓口にて行いますが、狩猟者登録の手続きは猟友会に入会すれば代行してもらえる場合があります。

少しでも皆様のお役にたてれば幸いです。商品についてご不明な点がありましたら、是非お問い合わせください!細かな内容まですべてお答えいたします。