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宮井 一郎さん【大阪府島本町】

宮井 一郎さん【大阪府島本町】

ジビエを美味しく、命をいただく

イノホイ会員さま

宮井 一郎さん
(イノホイ歴:2年)

今回インタビューさせていただいたのは、大阪府島本町にお住まいの宮井一郎さんです。
狩猟歴20年以上の宮井さんに狩猟の際の工夫やジビエへの思いについて、お話を伺いました。

宮井さんについて

ー自己紹介をお願いします。
大阪府の島本町(しまもとちょう)という、サントリーウイスキー「山崎」の蒸留所で知られる町で、ジビエを使ったイタリアン料理店「RISTORANTE Co.N.Te(リストランテ コンテ)」のオーナーシェフをしています。
自ら山に入り、イノシシやシカを捕獲して料理に活かし、自分の店でジビエ料理を提供しています。
また、ふるさと納税でも全国へジビエをお届けしています。


ー狩猟を始めたきっかけを教えてください。
料理人としては30年ほどのキャリアがあり、イタリアに滞在していたこともあります。 イタリアで食べたジビエが本当においしくて、強く印象に残っていました。ジビエはイタリアでは高級食材なのですが、日本に帰ってきて同じような味を再現しようと思っても、なかなか満足のいく食材に出会えませんでした。
そこで、「これはもう、自分で捕るしかない」と思い立ち、20年前に狩猟免許を取得したのがきっかけです。


ー普段、どのような狩猟ライフを送っていますか。
有害捕獲も行っているため、1年を通して山に入り、罠の見回りをしています。
現在は、くくり罠は約60カ所、箱罠を約15カ所設置しており、昨年は1人で約150頭を捕獲しました。

狩猟の工夫

ー狩猟する際の工夫を教えてください。
箱罠には監視カメラを設置しています。毎日見ているとイノシシにも個体ごとの特徴や性格があることが分かるようになり、「またこの個体が来たな」とすぐ気づくようになります。
特に警戒心が強く、餌だけ取っていくような個体には、あえて片開きにして餌を反対側に置くなどの工夫で捕獲しています。
「両開きのほうがたくさん入ってかかりやすいのでは?」とよく言われますが、個体の動きや性格に応じて相手を見極めて、どの方法が最適かを考えながら日々試行錯誤しています。

くくり罠に関しては、イノシシの歩き方をヒントに自作した罠を使用しています。イノシシは警戒心が強いと思われがちですが、実は落ち葉の上を歩く音などあまり気にしていません。
そこで、「枝が軽くポキッと折れたかな」くらいのわずかな圧で作動する、独自のくくり罠を考案しました。

宮井さん

イノホイの商品について

ーイノホイの「イノシシホイホイ」を実際に使ってみていかがですか。
やはり、シンプルが一番だと実感しています。
山の中では虫に刺されたり、暑さで体力を奪われたりするので、複雑な操作をしている余裕がありません。その点、「イノシシホイホイ」は扱いやすく、シンプルな構造がとても助かります。

さらに罠のテンションがカチッとかかる具合もちょうど良く、価格が安いのも非常にありがたいポイントです。
山では罠の部品を紛失することが多いので、コストパフォーマンスの高さは重要だと感じています。高価でパーツの多い罠が必ずしも優れているとは限らないと思います。

また、自作の罠は設置の簡単さを追求しているため平地向きなのですが、「イノシシホイホイ」は坂道にも対応できるのも魅力です。地形や状況に応じて、自作の罠と「イノシシホイホイ」をうまく使い分けています。

イノシシホイホイ完成品

イノシシホイホイ完成品

狩猟への思い

ー狩猟やジビエを扱う中での宮井さんのこだわりなどはありますか。
「殺すためではなく、食べるために捕る」これが自分の基本的な考え方です。
だからこそ、肉の質を落とさないよう傷をつけずに捕獲できる自作の罠を開発したり、止め刺しも肉にダメージを与えず、きれいに血抜きができるよう心臓に近い首元を狙ったりと、細部にまでこだわっています。扱い方ひとつで味がまったく変わってくるからです。


ー狩猟に関するコンサルティングもされているとのことですが、詳しく教えてください。
狩猟初心者の会員さんと一緒に山に入り、山での基本的な歩き方や注意点、罠のかけ方などを実践を交えながら指導しています。
最近は、狩猟免許を取得しても実際に狩猟する前に辞めてしまう若者が増えているのが現状です。
また、大学の食育学部のゼミにも関わらせていただいており、「命をいただく」ことの大切さを伝える活動も行っています。

狩猟コンサル

宮井さんからのメッセージ

ー最後にメッセージをお願いします。
ジビエには「臭い」「クセがある」といったイメージが根強いですが、実際は調理次第でとてもおいしくいただけます。
日本では「焼肉でおいしい肉が良い肉」という認識が一般的かもしれませんが、ジビエにはまた違った魅力があります。
例えば、夏のイノシシは脂が少ないものの、赤身のおいしさを楽しめます。冬は脂がのって濃厚な味わいに変わるなど、四季ごとに異なるジビエのおいしさを味わえるのも魅力です。そんな四季折々のジビエのおいしさを楽しめるイベントができたらいいなと思っています。命をいただくということ、そしてジビエの本当のおいしさを、もっと多くの人に知ってもらいたいですね。

宮井さん

RISTORANTE Co.N.Teについて

北摂エリアと呼ばれる大阪・島本町水無瀬にあるジビエ料理の専門店です。
大阪猟友会に所属する店主(宮井さん)が自ら捕獲した鳥獣をジビエ料理として提供しています。

https://www.ristorante-conte.jp/

宮井さん

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