目次 1対策1.防護柵 1有刺鉄線 2ワイヤーメッシュ 3防獣ネット・魚網 4トタン板 5金網・フェンス 6電気柵 2防護柵の効果を上げるには 1異なる柵を組み合わせて防護する 2定期的に点検・補修・改善を行う 3周囲をすき間なく囲い、藪があれば刈る 3対策2.忌避剤 1トウガラシ・ハーブ 2オオカミ尿(ウルフピー) 4忌避剤の効果を上げるには 1イノシシの鼻の高さに設置する 2物理的な対策とセットで利用する 5対策3.罠による駆除 1箱罠 2くくり罠 6罠による防除の効果を上げるには 1箱罠の場合 2くくり罠の場合 7対策4.その他の対策 1音による対策 2周辺環境の整備 イノシシによる農業被害は、経済的・精神的にも打撃を与える深刻な問題です。それだけに、被害を軽減させるための対策が重要となってきます。 今回は、イノシシ被害に立ち向かうための対策について、具体的な方法をご紹介します。 対策1.防護柵 防護柵は、イノシシによる被害を水際で食い止める最終防衛ラインです。防護柵の設置には、種類の選択や設置位置のほか、様々なコツがあります。 まずは、防護柵の種類について詳しく見ていきましょう。 有刺鉄線 ご存じ、いくつものとげ(針)のついた鉄線を張り巡らす方法ですが、イノシシに対する進入防止効果は低いといえます。毛皮の厚いイノシシは、有刺鉄線のとげが当たってもそれほどの痛みを感じないようです。 また有刺鉄線のように柔軟性がある柵の場合、20cm程度のすき間があれば成獣のイノシシでもくぐり抜けられます。 ワイヤーメッシュ 強度があり、効果も認められるため、広く用いられています。短所としては、以下が挙げられますので、高さを1.2m以上の柵にする等、工夫が必要です。 ・視覚的に警戒させにくいため繰り返し進入を試みられる ・高さが低いと、害獣に飛び越えられる ※イノシシは1m程度の高さの障害物であれば助走なしで飛び越えられます。 ・編み目が大きすぎると幼獣が通り抜ける...