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4560171677532 ネット止め杭(シートピン) 末松電子製作所
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商品説明
小動物用ネット資材

■長さ:15cm
商品仕様
本体寸法 | 長さ:15cm |
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目次 1はじめに 2解体前に気を付けること 3解体のプロセス 1放血 2洗浄 3内臓摘出(モツ抜き)と4. 冷却 5剥皮 6分割 4まとめ ※注意:この記事は、狩猟や鳥獣被害に理解のある方のみ閲覧ください。いわゆる動物愛護観点からのコメントには応じかねます。 鹿肉は脂肪の少ない赤身中心の肉であり、豚肉や牛肉に比べるとカロリーは約3分の1、脂肪分は15分の1程度です。猪肉のほうが美味という方も多いですが、最近は鹿肉もヘルシーな食材として関心を集めています。 せっかく獲った獲物であればできるだけ有効活用したいもの。この記事では、シカの解体・捌き方について説明します。 はじめに まず前提として、シカを含む野生動物を食用として消費するためには、自家消費か食肉販売用かに関わらず、衛生的で安全な食肉処理に取り組むことが重要です。 牛や豚などの家畜と比べると、動物由来感染症や食中毒の発生など衛生上のリスクが高いためです。 シカの場合、人獣共通の感染症として、E型肝炎やライム病、日本紅斑熱、Q熱(コクシエラ症)などが挙げられます。 また、野生鳥獣を解体して精肉・販売するには食肉処理業と食肉販売業の許可が必要であることも知っておく必要があります。 解体前に気を付けること 大きな外傷がみられたり、足取りがおぼつかなかったり、脱毛や痩せ、衰弱が著しい個体は、食肉活用とするのは避けます。できる限り、生きた状態での獲物の様子をよく確認して判断すると良いでしょう。 疑わしいものは廃棄とすることが前提です。 また、外観や皮下において、化膿・水疱・腐敗・ただれなどが見られる場合や、ダニ類等の外部寄生虫の寄生が多すぎる場合も食用とするのは避けます。 感染症のリスクを考えると、銃弾などによって消化器系が損傷し、食用部位に消化器内容物が付着した場合も、食用にするのは避けたほうがよいです。銃器や刃物等によって獲物を狙う場合は、腹部を損傷させることのないよう気を付けましょう。 他にも、狩猟する地域において野生鳥獣に家畜伝染病のまん延が確認された場合は、当該地域で狩猟した個体の食用活用の自粛が求められます。 参考記事:【注意喚起】豚コレラの発生について 詳しくは、野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針を参照ください。 解体のプロセス 解体するための作業プロセスとしては、以下の通りになります。 ※プロセスは順序が変わったり、一部省略される場合があります。 1. 放血:止め刺しの際、できるだけ速やかに放血(血抜き)を行う。 2. 洗浄:シカの毛皮についた泥などを洗い流す。 3. 内臓摘出:内臓を取り出し、腹腔に溜まった血を洗い流す。 4. 冷却:臭みを取るため冷却する。 5. 剥皮:皮を剥ぐ。...

イノシシやシカをはじめとした野生獣の捕獲方法の1つである「くくり罠」。獣が罠を踏むと、ワイヤーが締まって脚を捕獲する方法です。 中でもイノシシは身体能力が高いため、罠の設置や捕獲後の対応の際に、押さえておきたいポイントがあります。捕獲率を高めるだけでなく、より安全にイノシシを仕留めるためのポイントを順を追ってご紹介します。 イノシシ用のくくり罠を設置する くくり罠の設置は、イノシシとの知恵比べといえます。 イノシシは環境の変化に敏感で、新しく掘り起こされた土や人間の痕跡があると、警戒してそこを避ける行動をとります。罠を設置した痕跡を残さないよう、慎重かつ狡猾に罠を設置することが大切です。 まず、罠を設置する場所を決めましょう。イノシシが行動しているであろうエリアを丁寧に観察し、イノシシのフンや足跡、獣道を探します。足跡や獣道をみつけたら、より具体的に罠を設置する場所を絞り込みましょう。 イノシシは足元が不安定な場所を避けるため、枝や石はよけて通る習性があります。獣道の途中に木の根っこなどがあれば、そこを跨いで足を降ろす可能性が高くなります。 また、段差がある場所なら、イノシシも踏ん張りやすい安定した部分に足を置こうとするでしょう。こうした場所はくくり罠を仕掛けるには絶好のポイントです。 このように、痕跡を追うだけでなく、さらに一歩踏み込んで、そこから読み取れるイノシシの行動まで予測することで罠の捕獲率を高めていきます。 こちらの記事もどうぞ 【徹底解説】くくり罠の特徴や成果の上げ方とは? 匂い対策やカモフラージュは念入りに くくり罠を設置する際は、匂い対策にも注意をはらいましょう。罠を設置するために掘り返した土は、表面の乾いた土と匂いに違いあります。イノシシの嗅覚は鋭敏で、わずかな匂いの変化にも気づきます。 掘り起こした土で余りが出たら、罠から少し離れた場所に置くようにしましょう。 これ以外にも、新品の罠は人工物の匂いがするため、一度雨にさらして匂いを落としておくテクニックもあります。 同じく作業に使う軍手などもビニール製やゴム製は匂いが残るため避ける人もいます。徹底して人の匂いの痕跡を残さないため、猟に使う作業着は洗わず1シーズン使うといった罠師もいるほどです。人間に慣れていないイノシシの場合は特に匂いに対する警戒心が高いことから、罠の性能を損なわない範囲で可能な限り対策をしておくとよいでしょう。 また、くくり罠を設置したら表面に土や枯れ葉などを使ってカモフラージュを行います。周囲の環境と同じようにすることで、イノシシに見破られないよう工夫することが大切です。ハケなどを持参しておくと、より自然で細かなカモフラージュができます。 罠の手前や両サイドに枯れ枝を置いて、イノシシが足を置く位置を限定し捕獲率を高める方法も効果的です。 一方で、昼間に人里に現れるような人間に慣れているイノシシの場合、人間の痕跡を避けないケースもあります。わざと足跡を手で消してみて、そのあと同じ場所に足跡があれば、イノシシがその場所を踏む可能性が非常に高くなります。 イノシシがくくり罠にかかっていたら 見回りの際、くくり罠にイノシシがかかっていたら、その後の対処が必要になります。罠にかかったイノシシは、なんとか逃れようと必死に暴れ、興奮していてとても危険です。 まずは遠巻きに状況を確認し、斜面の場合はイノシシよりも高い方向から近づきます。近付く際はゆっくりと、警戒心を緩めずに進みましょう。捕らえたイノシシの可動域の外から、くくり罠がが足にしっかり固定されているか確認します。 罠のかかりが甘い場合や、イノシシが激しく暴れまわると罠が外れる可能性があります。状況をしっかり把握して、作業の安全を確保しましょう。 こちらの記事もどうぞ 捕獲獣(イノシシ・シカ等)の止めさしについて 生け捕りにするのでなければ、くくり罠にかかったイノシシはその場で止め刺しします。 その場合、鈍器等による殴打や電気ショック、ナイフを使います。必要に応じて銃で止め刺しする場合もあります。接近戦が危険と判断した場合は、応援を呼んだり銃による対処ができるよう事前に段取りしておきましょう。 こちらの記事もどうぞ 万能山刀、フクロナガサ(叉鬼山刀)の魅力 保定具(鼻くくりなど)を使う場合 捕獲したイノシシの肉をおいしくいただく目的で、別の場所で止め刺しから加工まで実施するのであれば、生け捕りにする必要があります。その場合、イノシシをできるだけ傷つけることなく体の自由を奪う必要があります。 参考動画:【里山狩猟生活#10】山で獲ったイノシシでチャーハン イノシシの武器は、突進。さらにオスの場合はそこから牙を突き上げてきたりします(しゃくりあげ)。何もなしに近づくと、足を払われたり刺し傷を負わせられたりします。 足くくり罠によってイノシシの動きが制限されていても、軽い気持ちで近づくのは非常に危険です。 大きな成獣の場合は、保定具を使ってイノシシの動きを封じる必要が出てきます。保定具のなかでも最近人気があるのが「鼻くくり」です。 鼻くくりの原理はくくり罠とほぼ同じです。延長棒の先に仕掛け部分があり、イノシシの鼻がそこにぶつかるとイノシシの鼻がワイヤーでくくられるような仕組みになっています。 まずは捕獲したイノシシの可動域を確認し、可動域の外から鼻くくりを先導させ、イノシシと対峙するような形でじりじり近づきます(斜面の場合は、低いほうから近づかないよう注意しましょう)。くくり罠の空ハジキと同様、鼻がぶつかっても保定失敗となる場合もあるので、細心の注意が必要です。 他のタイプでは、先端がワイヤーの輪っかになっており、イノシシが噛みついたタイミングでワイヤーを締める仕組みになっているものもあります。イノシシの鼻イノシシが噛みつこうとした際にロープが締まって鼻を縛るタイプもあります。 鼻くくりがかかったら、ロープを引っ張り周囲の木に固定します。足くくり罠と鼻くくりがそれぞれ逆方向に引っ張られることで、イノシシが自由に動けない状態を作ります。 ロープがたわまないよう体重をかけてしっかり張り、イノシシの動きを封じ込めるようにしましょう。ロープを固定する木も、簡単には折れないものを選ぶようにします。...

「獣害対策用のトレイルカメラを探しているけど、種類が多く迷ってしまう…」 そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。トレイルカメラは動物の熱を感知し自動撮影してくれる便利なツールですが、各メーカーから機能や価格が違う商品が数多く販売されています。いざツールを購入するとなると、どれを購入すればいいのか悩んでしまうものです。 そこで今回は、トレイルカメラの特徴や選び方のポイントについて解説します。また、おすすめ商品や設置・運用時のポイントについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。 トレイルカメラとは?基本的な特徴を解説 トレイルカメラとは、動物の熱を感知して自動で撮影するカメラです。獣害対策のアイテムとして活用されており、無人状態で静止画・動画・夜間撮影など幅広い用途に対応します。 こちらはトレイルカメラで撮影されたエゾシカの映像です。昼間と夜間どちらでもしっかりエゾシカの姿を捉えています。 カメラには赤外線センサーが搭載されており、動物が発する熱(赤外線)を感知。外気と動物の温度差に反応し、自動でシャッターが作動する仕組みです。屋外での使用にも耐えられるよう本体は頑丈に設計されており、雨天時でも作動するよう防水設計が施されています。また、本体の電源は乾電池式が多く、電源や配線を用意する必要がないため、設置場所を選ばず誰でも簡単に利用できます。 初心者ハンターこそトレイルカメラを活用しよう! 獣害対策では対象となる野生動物の行動把握が大切です。 農作地への侵入経路はどこか? 移動の際はどの道を通るのか? どの時間帯にどんな動物が通るのか? など、対象となる野生動物の動きが把握できれば、罠の設置や対策を講じるヒントが得られます。 とくに初心者や獣害対策の経験が浅いハンターは、トレイルカメラで撮影された画像や動画を確認し、対策への学びが得られます。例えば、「罠の空はじきの原因特定」や「動物の警戒度の高さ」、「実際に通っているけもの道の特定」などなど…捕獲率向上につながる多くのヒントが得られるでしょう。 もちろん熟練ハンターにとっても頼もしいアイテムです。長年の経験とトレイルカメラから得られる知見を兼ね合わせて、さらなる捕獲率向上が期待できます。 トレイルカメラの選び方7つのポイント では実際にトレイルカメラを購入する際の選び方のポイントを見ていきましょう。 1.照明タイプの種類で選ぶ 1つ目は照明(フラッシュ)タイプの種類です。トレイルカメラは撮影時に照射されるランプに種類があります。カメラを設置する場所や用途に応じて適したタイプを選ぶのがおすすめです。照明の主な種類は以下の3つです。 【ノーグローライト(不可視光線フラッシュ)】 ノーグローライト(不可視光線フラッシュ)は、人や動物の目には見えない赤外線を照射して撮影するタイプです。警戒心が強い野生動物は、カメラから照射されるランプに驚いて近づかなくなる恐れがあります。これでは動物の行動や罠への反応を観察できません。その点、ノーグローライトであれば、野生動物に警戒感を抱かせることなく、撮影が可能となります。獣害対策用のトレイルカメラとしては、もっともポピュラーといえます。一方でランプを照射するタイプに比べやや画像や映像が暗めになる点や、夜間撮影時の撮影画像が白黒になる点はネックです。 【ローグローライト(可視光線フラッシュ)】 ローグローライト(可視光線フラッシュ)は、ほのかに光るフラッシュを使って撮影するタイプです。不可視光線フラッシュに比べ明るい撮影ができ、はっきりと記録を残せます。 わずかとはいえ光を発するため野生動物が警戒心を抱く点はネックです。しかしノーグローライトでは光量が足りず撮影できない環境では、ローグローライトが役に立ちます。 また、ノーグローライトの光に対して、動物がどのような反応をするかは罠を仕掛ける際の判断材料となります。例えば、ライトの光に対して敏感に反応する(=警戒心が強い)なら気付かれにくいくくり罠を仕掛け、ライトに対しても驚かない(=警戒心が低い・人慣れしている)なら箱罠を設置するといった具合です。 【白色LEDフラッシュ・ストロボフラッシュ】 白色LEDフラッシュやストロボフラッシュは、センサーが反応するとLEDやストロボフラッシュが点灯して撮影するタイプです。夜間でもカラー撮影が可能で、鮮明な映像が確認できます。しかし野生動物がライトを警戒して近づかなくなったり、カメラに怯え逃げ出してしまう可能性が高いため、獣害対策用のトレイルカメラとしては使用範囲が限られてしまいます。一方で防犯用として人の顔や対象の姿をしっかりと記録したいといった環境なら、白色LEDやストロボタイプのトレイルカメラは有効です。 2.センサーの反応距離で選ぶ 2つ目はセンサーの反応距離です。 トレイルカメラには「センサー反応距離」が設定されており、どれくらいの距離でカメラのセンサーが反応するかを表します。一般的には15~20m。距離が長い製品なら、30m程度が反応距離に設定されています。 注意したいのが、反応距離はあくまでも“スペック上の最大値”という点です。トレイルカメラは外気と動物の温度差に反応する特性上、対象動物や設置場所によって反応距離が変化してしまいます。 例えば、サイズの大きいイノシシやシカなどは外気との温度差がはっきりしやすいですが、サイズの小さいハクビシンやネズミなどは温度差が小さく、カメラに近づかないとセンサーが反応しません。センサー反応距離はあくまでも目安と考え、設置環境や条件によっては距離が短くなる可能性を考慮しておくと購入時の間違いがないでしょう。 また、センサー反応距離と混同しやすいのが、「フラッシュ照射距離」です。フラッシュ照射距離は夜間撮影時にフラッシュが照射される距離を意味しますが、製品によってはセンサー反応距離よりも短く設定されている場合があります。夜間の撮影を想定しているなら、フラッシュ照射距離を目安にしてトレイルカメラを選ぶとよいでしょう。 3.トリガースピードで選ぶ 3つ目はトリガースピードです。 トリガースピードとは、赤外線センサーが動体の熱を感知してから、シャッターを切るまでのスピードを意味します。反応から撮影までの“タイムラグ”の度合いを知るための指標で、一般的には1秒以内のカメラが主流です。近年ではわずか0.2秒程でシャッターを切る高性能な製品も登場しています。 タイムラグが短ければ、動物がセンサーに反応した瞬間にカメラ撮影が可能です。反対にタイムラグが長ければ、動物をフレーム内に収められず撮り逃しや見切れ(画面の一部が映らない)の恐れがあります。 「せっかくセンサーが反応したのに、動物の尻尾や後ろ足しか映っていない…」といった結果にならないためにも、トリガースピードの性能が確かな製品を選んでみましょう。とくに動きが速い野生動物を観察したい場合は、トリガースピードを重視してください。 4.画角(F.O.V)で選ぶ トレイルカメラを選ぶ際は、画角のスペックも確認しておきましょう。...

鳥インフルエンザや口蹄疫、豚熱(CSF)といった特定家畜伝染病は、生産者の皆様にとってはもちろん、報道等によって一般消費者にも広く認知されるようになりました。 これらの伝染病が発生すると、生産者は多大な経済的損失を受けるとともに、風評被害のリスクも生じます。特定家畜伝染病以外の病気においても、増体量や繁殖成績の低下などによる経営への影響は決して無視できるものではありません。 家畜の伝染病による被害をできる限り減らすために、私たちは何を知っておくべきなのでしょうか?家畜衛生分野の研究を行い防疫の専門家である、宮崎大学農学部獣医学科の末吉益雄教授にお話を伺いました。 末吉 益雄(すえよし ますお)教授 プロフィール 2012年4月、宮崎大学農学部獣医学科の教授に着任。家畜衛生分野の研究に長年携わり、同分野の第一人者として家畜伝染病のモニタリングや情報提供を通じて防疫の重要性を発信する。 教壇に立ち人材育成に携わるだけでなく、防疫へのリテラシー向上に取り組むべく、現場レベルでも精力的な活動を続けている。 ※宮崎大学農学部獣医学科 産業動物衛生学研究室ホームページはこちら 病気になってから治療・対処するのではなく、その前の段階で予防する 今回は、当社リファクトリーの安田が聞き手となり、国内の伝染病の現状をはじめ、防疫のポイントや今後の防疫体制への提言などを対談形式でお伺いしました。 ※本体談中は感染症対策のためマスク着用にて実施いたしました。撮影時のみマスクを外しております。 ◎末吉教授は長年防疫に関する研究に取り組まれてきたと伺いましたが、まずは現在取り組んでいる研究内容からお聞かせください。 末吉教授:私の研究は、動物を病気から衛ること、例えるならば人間の保健所の役割のように「定期健康診断」をベースに動物の健康保持に務めることです。広く認知されている高病原性鳥インフルエンザや豚熱などの家畜の悪性伝染病はまん延防止のため、そもそも治療対象となっておらず殺処分措置がとられますが、それ以外の動物の疾病についても病気になってから治療するのではなく、その前の段階で予防することで動物の健康を衛っていくことが究極の目的です。 具体的には、モニタリングを通じて、病気が起きる前の段階で「病原因子はないか」「防疫上の欠点はないか」といったことを数値化・見える化して発表・啓発していくことに取り組んでいます。悪性伝染病が発生してしまった場合は、まん延防止のために、申し訳ないけれども殺処分をしなければなりません。そうなる前の段階で、できる限り防疫をすることで、動物はもちろん生産者の方の生活を守ることに繋げていくのが、私の研究です。 ただ、防疫や予防という考え方は、治療に比べてなかなか周知していくことが難しい側面があります。例えば、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する議論は、予防という考え方を伝える難しさがよく現れた事例ではないでしょうか。 ワクチンを打つことで重症化のリスクは下げることができますが、それは感染防止ではありません。しかし、ワクチンを打てば感染しないと間違って理解している方が少なくありません。 原則として、予防はその疾病が起きる前の措置です。なので、「予防したから発生しないのか、予防しなくても発生しなかったのではないか」と、されてしまいがちです。発生後のワクチンによる予防の成果も治療と違い、すぐには見えづらいため、直接的評価は難しいです。 ◎たしかに、人間心理としてどうしても何かが起こってからでないと危機感が高まらない側面はありますね。 末吉教授:そうした意識をどう変えていくのかは、大切な部分だと考えています。 私は、生産者の方や防疫に携わる方にお話をさせていただく際に、そもそも、消毒と滅菌の違いをご存知ですか?という質問をさせていただきます。 滅菌とは、存在する微生物をすべて除去してしまうことを言います。一方の消毒は、微生物の数を減らし、感染症を引き起こさない水準にまで病原微生物を殺菌や減少させることを言います。 つまり消毒をしたからといって、すべての微生物が除去される訳ではないということです。このことが分かっていると「消毒マットを踏んだらもう大丈夫」という考え方ではなく、より本質的な防疫に取り組む気付きを与えることができます。 こういった部分を、データやエビデンスを使って丁寧に説明していくことも私の役目だと考えいます。積極的に情報を公開して、信頼関係を築くことで、防疫への意識を高めるきっかけにしてもらえればと思っています。 これからの時代は自分たちから積極的に防疫に取り組んでいく姿勢が大切 ◎ここから、国内の家畜伝染病の動向についてお聞きしたいと思います。先日(2021年11月12日に対談)、秋田県で鳥インフルエンザが発生しましたが、日本国内での鳥インフルエンザの傾向について伺えますか。 末吉教授:日本の高病原性鳥インフルエンザのまん延は、人やトラックを介してのものはほとんど発生していません。この防疫力は世界でも抜きん出ています。 例えば、過去にオランダでは3,000万羽の鶏が処分されたことがありましたが、これはトラックなどを介してウイルスがまん延・拡散したことが大きな一つの要因です。 日本では高病原性鳥インフルエンザが発生した場合でも、各個撃破ができており「人」や「車」を介しての伝播防止の部分はしっかり対応が行き届いています。ただ、油断禁物です。これはしっかりしているからできているわけで、しなくても出ないのではないかと止めてしまうと、とんでもない事態となるリスクがあります。 さらに注意しておきたいのが、カモや野生動物からのウイルスの農場内/鶏舎内への持ち込みです。人や車を介してのまん延だけではく、侵入防護柵の設置やメンテナンス、環境整備に力を入れることで、ウイルスの持ち込みを防止していくことが大切となります。 例えば、カモが飛来する沼や池等の水辺が近い場合、そこを訪れるイタチやテン、タヌキやイノシシなどの野生動物がウイルスを養鶏場に持ち込む恐れがあります。こうした野生動物の侵入を防ぐことが、国内での鳥インフルエンザ対策では重要なポイントでしょう。 ◎末吉教授がその他に懸念している伝染病はありますか? 末吉教授:国内では豚熱が依然として拡大しており、油断できない状況にあり、まだまだ対策やデータの分析を進めていく必要があります。 それから、アフリカ豚熱の状況は特に注視しています。ヨーロッパでは10年かけてまん延しましたが、アジアではわずか2年でほとんどの国に感染が拡大しました。 まだ国内での感染は確認されていませんが、動物検疫所ではウイルスの遺伝子や生きたウイルスが海外旅行客の手荷物から確認されています。いつ国内で感染が発生してもおかしくない状況です。 現在は新型コロナウイルスの影響でインバウンドが止まっていますが、今後海外渡航や入国規制が解除されればリスクが一気に高まるのではないかと懸念しています。もし感染が確認された場合、それが養豚場で早期発見できれば、封じ込めができますが、野生のイノシシで発生した場合は豚熱のように感染が広がる恐れがあります。アフリカ豚熱は豚熱と比べて、致死率が非常に高いのが特徴です。確実に感染拡大しますが、厄介なのが、感染速度が遅いということ。一気に感染が拡大しない分、発見が遅れてしまう恐れがあります。その場合、気付かないうちに静かに感染が広がり、国内に定着してしまう可能性も考えられます。 それから、アフリカではダニがアフリカ豚熱を媒介している事例が報告されています。もし、感染ダニが定着すれば、風土病になる恐れも否定できません。そうなると、野生動物対策以上にコントロールが難しくなってしまうでしょう。 ◎そうした海外からのリスクをしっかり認識して、対策や予防を講じておくことが重要となる訳ですね。...

鳥インフルエンザには「高病原性鳥インフルエンザ」と「低病原性鳥インフルエンザ」がありますが、このうち「高病原性鳥インフルエンザ」は感染力が強く、致死率の高い鳥類の感染症です。 一方で、「低病原性鳥インフルエンザ」は、症状が出ない場合もあれば、咳や粗い呼吸などの軽い呼吸器症状が出たり産卵率が下がったりする場合もありますが、低病原性であっても、家きんの間で感染を繰り返すうちに高病原性に変異する可能性があります。 いずれも国内での発生は、海外から飛来する渡り鳥がウイルスを持ち込むことによるものであると考えられています。これら鳥インフルエンザの発生を予防するには、農場内へのウイルス侵入を防止することが最も重要です。 鳥インフルエンザが発生してしまうと、対応に大きな労力やコストがかかり、また風評被害など直接的でない影響も出る恐れがあるため、日頃からも多くの家きん飼養農場や関連施設において予防対策が徹底されていますが、冬の渡り鳥が国内に滞在するシーズンは特に緊張感が高まります。 多くの農場の場合、各都道府県が行う指導等にしたがって対策を行っているものの、そのうえでさらに自衛的な手段を取れているケースはまだまだ多くありません。 受け身の姿勢ではなく積極的な自衛手段を取るには、基本となる知識が必要となります。そこで、今回は鳥インフルエンザウイルスの侵入が予想される経路を大きく3つに分け、予防のポイントと基本的な対策についてお伝えします。 1. 人・車両等による鳥インフルエンザの侵入を予防 鳥インフルエンザウイルスは人や車両、資材など、あらゆるものに付着して侵入する可能性があります。そのため、農場や家きん舎の出入口では消毒などの衛生対策が必須です。 特に家きん舎の入口は最終の防疫ポイントですので、細心の注意を払いましょう。 具体策 では、ここから農場のポイントごとの侵入予防対策について紹介します。 <農場出入口> 門や侵入防止柵、チェーン等を設備し、入出場時以外に意図せぬ外部からの出入りが発生しないように出来る限り閉じておきましょう。「部外者立入禁止」の看板も設置することをお勧めします。 また、農場出入口には車両消毒装置(ゲート式車両消毒装置・動力噴霧機など)を設置し、出入りする車両の消毒を出来る限り実施するようにします。消毒を終えた車両は指定の場所に駐車します。 徹底した飼育管理を行っている農場の中には、餌の運搬・家畜の出荷の際に、運送会社と専属契約して専用トラックを使用している事業者もいらっしゃいます。 安全・衛生管理を最重点にしている良い事例です。 ここで重要となるのは、消毒をしたからといって、すべてのウイルスが除去される訳ではないということです。 すべてのウイルスを除去するのは消毒ではなく滅菌といいますが、農場において滅菌処理を行うことは不可能であり、「消毒したから大丈夫」という考え方ではなく、消毒してもウイルスが侵入する可能性があることを意識しておく事が重要です。 そのため、外部から持ち込むものは徹底して消毒するようにします。農場へ持ち込まれる資材や器材、宅配便品(他養鶏場と接触の可能性のあるものは特に)なども表面を消毒するようにしましょう。 <家きん舎出入口> 外来者の出入りや私物の持ち込みは最小限にすることが基本となります。入口には踏込消毒槽を設置し、消毒液は毎日交換します。 舎内に入場する際は、専用の衣服・履物等に更衣します。舎外の汚れを持ち込まないよう、衛生的な区画と非衛生的な区画を確実に分けましょう。 例えば、すのこを設置して手前で履物を脱ぎ、すのこに乗ってから舎内専用の履物に履き替えるといったことも効果的です。 舎内で使用する器材や資材は、洗浄・消毒を行ってから持ち込みましょう。 家きん舎ごとの入口に踏込消毒槽と手指消毒用の手押式消毒器、または消毒薬噴霧器等を設置します。 入場の際は農場専用の衣服等に更衣します。更衣室では殺菌灯を点灯し、交換前後の衣服・履物を分けて保管したり、一方通行にしたりと、交換前の汚れが交換後の衣服等に伝播しない構造にしましょう。 また、更衣室にはできる限りシャワー室と洗濯室を設備します。入口・出口にはそれぞれ踏込消毒槽を設置し、消毒液は毎日交換します。 2. 野鳥・野生生物による鳥インフルエンザウイルスの侵入を予防 先述した通り、渡り鳥が国内へ鳥インフルエンザウイルスを持ち込み、そのウイルスが野鳥や動物を媒介して家きん舎に侵入する可能性があります。家きん舎周辺にはいろいろな生物が住んでおり、すべてを排除することは困難ですが、なるべく数を減らし、侵入させない対策をとりましょう。 具体策 ここから、家きん周辺に野鳥や野生動物が侵入するのを防ぐ対策を紹介します。 <家きん舎> スズメやカラスなどの野鳥対策として、2cm以下の網目の防鳥ネットや金網の設置は必須です。防鳥ネットは隙間ができないように上部から覆い、垂らすように張ることがポイント。ゆったりと張ることで、破れにくくもなります。また、破損を見つけた場合はすぐに補修しましょう。 ネズミ等が侵入しそうな小さな隙間もふさぎます。ネズミは個体によっては1.5cmの隙間でも侵入できるので、100%隙間を塞ぐというのは困難です。もしネズミを発見したら侵入経路を特定し、捕獲装置の設置や殺鼠剤の使用などにより駆除しましょう。また、小さな動物が農場に近づかないよう、対応エリアを広めにとっておくことも有効です。 家きん舎に出入りしたらすぐに扉を閉めましょう。強風にあおられたり、野生生物にこじ開けられたりしないように、扉の前に重しを置いておくこと良いでしょう。 <家きん舎周辺> 野生生物が侵入・滞在しづらい環境を作ることがポイントです。草刈りや木の伐採、電柱の撤去などを行い、できるだけ開けた空間を作りましょう。また、周囲に飼料がこぼれていたり、生ゴミが捨てられたりしていないか確認するなど、清潔を保ちます。 家きん舎周辺や農場敷地周縁、農場内の道路に定期的に消石灰を散布しましょう。消石灰は鳥インフルエンザウイルスの消毒効果だけでなく、野生生物の忌避や、足跡等が残ることにより侵入経路を特定しやすいなどの効果も得られます。...