鳥獣被害対策マガジン
ジビエ残渣処理で大活躍!小型焼却炉 ジビエファイアのご紹介
野生鳥獣による農作物の被害金額は依然として高い水準を保っており、それを背景として近年では被害防止を目的とする捕獲が活発に行われています。特に、イノシシ及びシカの捕獲頭数は大幅に増加していており、農林水産省の統計によると、令和元年でイノシシの捕獲頭数は64万頭、シカの捕獲頭数は60万頭に達しています。 それに伴って問題となっているのが、捕獲した獲物の処分です。捕獲した獲物のほとんどは埋却処分や公的施設で焼却処分されていますが、鉄砲の弾に含まれる鉛による汚染や、公的処理費用の負担が大きいことなど課題が多くあります。 そこで、捕獲した獲物を処分するのではなく、捕獲鳥獣を地域資源(ジビエ肉等)として利用することが求められています。農林水産省は、令和7年度にジビエ利用量を約4,000トンとする目標を掲げており、令和元年度に全国の667処理加工施設で処理されたジビエ利用量は目標の半分である約2,008トンに達しました。 ※参照:農林水産省HP しかしながら、加工施設要件においても課題があるのが現状です。野生鳥獣をジビエとして利活用するためには、衛生的な解体処理(トリミング)はもちろん、どうしても活用できない部分(残渣)の焼却処理が必要になります。 ダイオキシンなど環境面に配慮した大型の焼却施設の場合、導入にも管理にも大きなコストがかかってしまいます。そのため、ジビエ加工処理施設に求められるのが、環境に配慮した安全で経済的な小型焼却炉というわけです。 小型焼却炉ジビエファイアの特徴 上記の課題を解決すべく生まれたのが、NTTグループのNTTPCコミュニケーションズが提供している小型焼却炉「ジビエファイア」です。 残渣処理のコストを大幅削減 焼却施設が無い解体処理施設の場合、生じた残渣は産廃処理業者に回収・処分を依頼しなければなりません。その場合、処分量にもよりますが、年間数百万円のコストが必要となります。 ジビエファイアは、着火時に少量の灯油を使用する以外は、動物の脂及び薪を利用して燃焼させることが特徴です。残滓の追加投入も可能なため、効率よく燃焼させる事が出来ます。ランニングコストの一例は以下のとおりとなっており、上述の産廃業者への依頼と比べると、ランニングコストを大幅に低減する事が可能です。 【1ヶ月の運用例(1日8時間、25日稼働時)】 灯油代:10,000円、電気代:5,000円、薪代:+α 他にも、ジビエファイアが注目を集めている理由として、以下がような特長があります。 届け出不要の小型焼却炉 焼却炉の設置は関連する法令等により、原則届け出が必要となりますが、ジビエファイアは届出不要の処理能力、面積で設計されており、原則届出不要で設置が可能です。各種法令の対象外となることで、年1回のダイオキシン類測定や年2回の排ガス測定も不要となり、数十万円の測定、届出コストを削減する事が出来ます。 環境にも優しい設計 800℃以上の高温で燃焼することで、ダイオキシン類が分解され、煙や臭気が出にくくなっています。当社スタッフが、宮崎県西米良村にて実際に稼働状況を見学した際にもほとんど臭いを感じる事がなく、非常に驚きました。また、山での埋設処分を行わない事で狩猟者の負担も減り、野生鳥獣による掘り起こしや土壌汚染の心配もなくなります。 抜群の耐久性と安全性 炉体内は特別耐火構造となっており、正しい方法で利用すれば10年以上の耐久性を誇ります。また、断熱効果も優れており、炉外への熱放射がほとんどないことから、安全にご利用いただくことが可能です。 やめよう、残滓放置。 鳥獣保護管理法では、捕獲した鳥獣は原則として持ち帰るものと定義されており、捕獲場所や山野に放置・埋設する事は禁止とされています。※地形や天候などで対応が困難な場合は、特例として埋設することが認められますが、掘り返しなどを考慮した適切な埋設を行わなければなりません。 適切な埋設がされないと、臭気の発生により様々な動物が誘引されてしまいます。特に熊が生息する地域では誘引により接触の可能性が高まり、人身事故へ発展することが危惧されます。他にも、臭気によって獲物が警戒してしまい、捕獲難易度が上がってしまう場合もあります(補足ですが、箱罠の場合は内部にベニヤ板を敷き毎回取り替えるという方法を取ることが多いです)。 他にも病原菌の発生や生態系への影響等、様々な可能性があるためしっかりとした処理が必要ですが、残念ながら一部の狩猟者にて放置が発生し、多くの地域にて度々問題となっているのが現状です。 現在、農林水産省ではジビエの利活用に対して助成金を設けるなど、積極的に推進しています。令和元年時点で、全国に667の処理施設がありますが、小型焼却炉が導入することで、処理量、受け入れ可能量を拡大して持ち込み意識の改善に繋げていくことも必要だと当社は考えます。 ジビエファイアの導入をご検討の方へ 鳥獣被害防止総合対策交付金を利用した導入が可能です。詳しくは農林水産省HPをご確認ください。他にも、自治体様にて導入予定の際、対象地域が過疎地域の場合には過疎対策事業債を利用する事で交付金と組み合わせて実質負担が15%程度で購入が可能となるケースもあります。全国26府県での導入実績を元に、当社を介してNTTPCコミュニケーションズ様より包括的な提案が可能ですので、残滓処理にお困りの際はご検討されてみてはいかがでしょうか。こちらのフォームから、お気軽にお問い合わせください。 獣害対策 おすすめ商品 激安でも獲れます。くくり罠用踏み板イノシシホイホイ...
ジビエ残渣処理で大活躍!小型焼却炉 ジビエファイアのご紹介
野生鳥獣による農作物の被害金額は依然として高い水準を保っており、それを背景として近年では被害防止を目的とする捕獲が活発に行われています。特に、イノシシ及びシカの捕獲頭数は大幅に増加していており、農林水産省の統計によると、令和元年でイノシシの捕獲頭数は64万頭、シカの捕獲頭数は60万頭に達しています。 それに伴って問題となっているのが、捕獲した獲物の処分です。捕獲した獲物のほとんどは埋却処分や公的施設で焼却処分されていますが、鉄砲の弾に含まれる鉛による汚染や、公的処理費用の負担が大きいことなど課題が多くあります。 そこで、捕獲した獲物を処分するのではなく、捕獲鳥獣を地域資源(ジビエ肉等)として利用することが求められています。農林水産省は、令和7年度にジビエ利用量を約4,000トンとする目標を掲げており、令和元年度に全国の667処理加工施設で処理されたジビエ利用量は目標の半分である約2,008トンに達しました。 ※参照:農林水産省HP しかしながら、加工施設要件においても課題があるのが現状です。野生鳥獣をジビエとして利活用するためには、衛生的な解体処理(トリミング)はもちろん、どうしても活用できない部分(残渣)の焼却処理が必要になります。 ダイオキシンなど環境面に配慮した大型の焼却施設の場合、導入にも管理にも大きなコストがかかってしまいます。そのため、ジビエ加工処理施設に求められるのが、環境に配慮した安全で経済的な小型焼却炉というわけです。 小型焼却炉ジビエファイアの特徴 上記の課題を解決すべく生まれたのが、NTTグループのNTTPCコミュニケーションズが提供している小型焼却炉「ジビエファイア」です。 残渣処理のコストを大幅削減 焼却施設が無い解体処理施設の場合、生じた残渣は産廃処理業者に回収・処分を依頼しなければなりません。その場合、処分量にもよりますが、年間数百万円のコストが必要となります。 ジビエファイアは、着火時に少量の灯油を使用する以外は、動物の脂及び薪を利用して燃焼させることが特徴です。残滓の追加投入も可能なため、効率よく燃焼させる事が出来ます。ランニングコストの一例は以下のとおりとなっており、上述の産廃業者への依頼と比べると、ランニングコストを大幅に低減する事が可能です。 【1ヶ月の運用例(1日8時間、25日稼働時)】 灯油代:10,000円、電気代:5,000円、薪代:+α 他にも、ジビエファイアが注目を集めている理由として、以下がような特長があります。 届け出不要の小型焼却炉 焼却炉の設置は関連する法令等により、原則届け出が必要となりますが、ジビエファイアは届出不要の処理能力、面積で設計されており、原則届出不要で設置が可能です。各種法令の対象外となることで、年1回のダイオキシン類測定や年2回の排ガス測定も不要となり、数十万円の測定、届出コストを削減する事が出来ます。 環境にも優しい設計 800℃以上の高温で燃焼することで、ダイオキシン類が分解され、煙や臭気が出にくくなっています。当社スタッフが、宮崎県西米良村にて実際に稼働状況を見学した際にもほとんど臭いを感じる事がなく、非常に驚きました。また、山での埋設処分を行わない事で狩猟者の負担も減り、野生鳥獣による掘り起こしや土壌汚染の心配もなくなります。 抜群の耐久性と安全性 炉体内は特別耐火構造となっており、正しい方法で利用すれば10年以上の耐久性を誇ります。また、断熱効果も優れており、炉外への熱放射がほとんどないことから、安全にご利用いただくことが可能です。 やめよう、残滓放置。 鳥獣保護管理法では、捕獲した鳥獣は原則として持ち帰るものと定義されており、捕獲場所や山野に放置・埋設する事は禁止とされています。※地形や天候などで対応が困難な場合は、特例として埋設することが認められますが、掘り返しなどを考慮した適切な埋設を行わなければなりません。 適切な埋設がされないと、臭気の発生により様々な動物が誘引されてしまいます。特に熊が生息する地域では誘引により接触の可能性が高まり、人身事故へ発展することが危惧されます。他にも、臭気によって獲物が警戒してしまい、捕獲難易度が上がってしまう場合もあります(補足ですが、箱罠の場合は内部にベニヤ板を敷き毎回取り替えるという方法を取ることが多いです)。 他にも病原菌の発生や生態系への影響等、様々な可能性があるためしっかりとした処理が必要ですが、残念ながら一部の狩猟者にて放置が発生し、多くの地域にて度々問題となっているのが現状です。 現在、農林水産省ではジビエの利活用に対して助成金を設けるなど、積極的に推進しています。令和元年時点で、全国に667の処理施設がありますが、小型焼却炉が導入することで、処理量、受け入れ可能量を拡大して持ち込み意識の改善に繋げていくことも必要だと当社は考えます。 ジビエファイアの導入をご検討の方へ 鳥獣被害防止総合対策交付金を利用した導入が可能です。詳しくは農林水産省HPをご確認ください。他にも、自治体様にて導入予定の際、対象地域が過疎地域の場合には過疎対策事業債を利用する事で交付金と組み合わせて実質負担が15%程度で購入が可能となるケースもあります。全国26府県での導入実績を元に、当社を介してNTTPCコミュニケーションズ様より包括的な提案が可能ですので、残滓処理にお困りの際はご検討されてみてはいかがでしょうか。こちらのフォームから、お気軽にお問い合わせください。 獣害対策 おすすめ商品 激安でも獲れます。くくり罠用踏み板イノシシホイホイ...
箱罠のメンテナンスに!パネルを一枚単位から交換可能!
当店が販売するイノシシ・シカ捕獲用の箱罠の最大の特徴は、異形鉄筋を利用した抜群の強度です。 市場に多く出回っているワイヤーメッシュ製の箱罠は、材料が安いため安価で入手できますが、異形鉄筋に比べると耐久面で劣ります。 ワイヤーメッシュとは、公園のフェンス等にも使われる格子状の網で、直径3~6ミリ程の丸鋼を溶接して作られています。一方、当社の箱罠は建築現場のコンクリート基礎等にも使われる直径9ミリ程の異形鉄筋です。 箱罠の場合、網の部分のせん断強さが重要になりますが、せん断強さは構成する鋼材の径に比例します。そのため、例えば6mm径を9mm径と比べると、9mm径のほうが1.5倍ほど強いということになります。 イノシシは身体能力が高く、その気になれば細いワイヤーメッシュは簡単に破壊するほどです。 箱罠に捕らえられたイノシシは生死がかかっているため必死に暴れますし、体重が重たいほど力が強くなり、当然破壊力も増してきます。 その点を考慮して、ワイヤーメッシュで製造している箱罠においては要所を鉄筋によって補強していたり、衝撃を緩和するための工夫を入れていることが多いですが、中には扉以外をほぼワイヤーメッシュのみで作って安価を前面に出して販売している箱罠もあり、注意が必要です。 当店のイノシシ・シカ用箱罠は、格子網を全箇所溶接することで、より頑丈さを高めています。また、捕らえた獲物が箱罠の内部から扉部分を持ち上げるのを防止するための機構もつけており、強度はもちろん、捕獲率を高めるための工夫も施しています。 イノホイの箱罠はパネル一枚単位から購入が可能 100kgを超えるような大型のイノシシとなると、獲物が暴れたり突進した衝撃で、丈夫な箱罠でも変形や破損してしまう恐れがあります。こうした予期せぬ事態に対応するために、イノホイでは交換用のパネルを販売しています。 箱罠を構成するパネルを、一枚単位から購入することが可能。従来までは箱罠が部分的に破損した場合でも、一式まるごと購入する必要がありましたが、交換用パネルを利用すれば、一枚単位での購入で済むため、メンテナンスコストを抑えることができます。 撤去や組立の労力も軽減できるため、継続的な捕獲活動を実施できます。ご検討の方は、こちらのページから詳細をご確認ください。 適合する箱罠は3タイプ 交換用のパネルは、イノホイで取り扱う「ファーレ旭式 箱罠」シリーズの3タイプでご使用いただけます。 ファーレ旭式 箱罠ビッグサイズ【片扉】 大型の獲物でも捕獲できるよう、幅1.0m×高さ1.0m×奥行2.0mの大きさを採用。片扉タイプは仕掛けの蹴り糸が1本で済むため、設置の手間が少なく済みます。また、罠の奥側が完全に閉まり逃げ道が限定されるため、取り逃がしのリスクを軽減できます。両扉に比べて価格面で安価な点もメリットです。 商品ページはこちらから>> ファーレ旭式 箱罠ビッグサイズ【両扉】 両扉タイプの箱罠のメリットは、獲物の目線から見て、前方に遮る障害物がないということ。野生鳥獣は警戒心が強く、前方が塞がれていると内部まで侵入しないケースも見られます。その点両扉は視界前方の扉も開いているため、警戒心の強いターゲットを誘引しやすくなります。 商品ページはこちらから>> ファーレ旭式 箱罠ミディアムサイズ【片扉】奥深タイプ ビッグサイズより一回り小さい幅0.8m×高さ0.8m×奥行1.8mの大きさを採用。重量も30kg軽くなり、同シリーズの頑丈さをそのままに、運搬や設置の労力を軽減することができます。 商品ページはこちらから>>
箱罠のメンテナンスに!パネルを一枚単位から交換可能!
当店が販売するイノシシ・シカ捕獲用の箱罠の最大の特徴は、異形鉄筋を利用した抜群の強度です。 市場に多く出回っているワイヤーメッシュ製の箱罠は、材料が安いため安価で入手できますが、異形鉄筋に比べると耐久面で劣ります。 ワイヤーメッシュとは、公園のフェンス等にも使われる格子状の網で、直径3~6ミリ程の丸鋼を溶接して作られています。一方、当社の箱罠は建築現場のコンクリート基礎等にも使われる直径9ミリ程の異形鉄筋です。 箱罠の場合、網の部分のせん断強さが重要になりますが、せん断強さは構成する鋼材の径に比例します。そのため、例えば6mm径を9mm径と比べると、9mm径のほうが1.5倍ほど強いということになります。 イノシシは身体能力が高く、その気になれば細いワイヤーメッシュは簡単に破壊するほどです。 箱罠に捕らえられたイノシシは生死がかかっているため必死に暴れますし、体重が重たいほど力が強くなり、当然破壊力も増してきます。 その点を考慮して、ワイヤーメッシュで製造している箱罠においては要所を鉄筋によって補強していたり、衝撃を緩和するための工夫を入れていることが多いですが、中には扉以外をほぼワイヤーメッシュのみで作って安価を前面に出して販売している箱罠もあり、注意が必要です。 当店のイノシシ・シカ用箱罠は、格子網を全箇所溶接することで、より頑丈さを高めています。また、捕らえた獲物が箱罠の内部から扉部分を持ち上げるのを防止するための機構もつけており、強度はもちろん、捕獲率を高めるための工夫も施しています。 イノホイの箱罠はパネル一枚単位から購入が可能 100kgを超えるような大型のイノシシとなると、獲物が暴れたり突進した衝撃で、丈夫な箱罠でも変形や破損してしまう恐れがあります。こうした予期せぬ事態に対応するために、イノホイでは交換用のパネルを販売しています。 箱罠を構成するパネルを、一枚単位から購入することが可能。従来までは箱罠が部分的に破損した場合でも、一式まるごと購入する必要がありましたが、交換用パネルを利用すれば、一枚単位での購入で済むため、メンテナンスコストを抑えることができます。 撤去や組立の労力も軽減できるため、継続的な捕獲活動を実施できます。ご検討の方は、こちらのページから詳細をご確認ください。 適合する箱罠は3タイプ 交換用のパネルは、イノホイで取り扱う「ファーレ旭式 箱罠」シリーズの3タイプでご使用いただけます。 ファーレ旭式 箱罠ビッグサイズ【片扉】 大型の獲物でも捕獲できるよう、幅1.0m×高さ1.0m×奥行2.0mの大きさを採用。片扉タイプは仕掛けの蹴り糸が1本で済むため、設置の手間が少なく済みます。また、罠の奥側が完全に閉まり逃げ道が限定されるため、取り逃がしのリスクを軽減できます。両扉に比べて価格面で安価な点もメリットです。 商品ページはこちらから>> ファーレ旭式 箱罠ビッグサイズ【両扉】 両扉タイプの箱罠のメリットは、獲物の目線から見て、前方に遮る障害物がないということ。野生鳥獣は警戒心が強く、前方が塞がれていると内部まで侵入しないケースも見られます。その点両扉は視界前方の扉も開いているため、警戒心の強いターゲットを誘引しやすくなります。 商品ページはこちらから>> ファーレ旭式 箱罠ミディアムサイズ【片扉】奥深タイプ ビッグサイズより一回り小さい幅0.8m×高さ0.8m×奥行1.8mの大きさを採用。重量も30kg軽くなり、同シリーズの頑丈さをそのままに、運搬や設置の労力を軽減することができます。 商品ページはこちらから>>
完全駆除がモットー!ねずみ駆除サービスのご紹介
当社では効果の高いネズミ駆除用品を販売しておりますが、全国のビルオーナー様、ビル管理会社様、商業施設様に向けて駆除サービスもご提案しております。 サービス実施後は「今までが嘘のように、ネズミが全然いなくなった」等、多くの評判をいただいております。 完全駆除をモットーに、ネズミ被害を根絶 本サービスの一番の特徴は、完全駆除を目指していることです。ネズミ駆除の第一人者である守部 郁夫氏をはじめ、完全根絶のための技術を継承した精鋭プロスタッフが全国対応いたします。 ネズミ駆除の第一人者:守部 郁夫氏のご紹介 ネズミの駆除において、これまで数々の伝説をもつ達人です。 ネズミの発生源である巣の撤去・捕獲に関する独自技術をもち、ネズミが棲息しない環境作りをモットーに、大手駆除会社でお手上げだった案件においても完全駆除を達成してきました。 たとえば、日本屈指のテーマパークにおいて、大手駆除業者がネズミ駆除の委託を受けたものの、完全駆除に至らず、3か月で数百匹の捕獲のみに留まったという事案がありました。そこで守部氏が弟子と2名で駆除を開始したところ、一日で約2,600匹を捕獲。1ヵ月で9,000匹以上を捕まえ、完全駆除を達成したという実績があります。 一級建築士でもある同氏は独自の知識・ノウハウによって建物を分析し、他社には解明できないネズミの発生理由を突き止めることによって、完全なネズミゼロを実現・再発を防止するよう日々尽力しています。 本サービスの対象について 本サービスは、各種商業施設、ビル、工業施設、農業施設が対象となります。※完全駆除のための確かな技術をもつスタッフが限られているため、個人宅や個人店舗は対象外となりますこと、予めご了承くださいませ。 オフィスビル・商業ビル 人間の目では侵入経路が無いように見えても、ネズミが侵入可能な隙間はあります。一度侵入されると、その匂いを辿ってどんどん侵入してくるのがネズミです。各テナントだけでの駆除では効果が薄く、ビル全体で完全駆除を前提としたネズミ対策をする必要があります。 商業施設 食品を提供する商業施設はネズミにとって恰好の住処となります。ネズミの姿や痕跡にお客様が気が付かれたり、商品への混入やはては食中毒などが発生すると、経営に大打撃を与える可能性があります。ネズミが繁殖して規模が大きくなる前に、確実な対処が必要です。 食品加工処理施設 食品加工を業とする施設において、衛生管理は最も重要です。. ネズミは様々な有害菌を保菌しており、施設内を動き回ることで、食品や施設全体を次々に汚染していきます。近年では、鳥インフルエンザをネズミが媒介している可能性が非常に高いと考えられており、養鶏施設においては、特に注意が必要です。 物件からネズミ被害を完全根絶!ビル・大型施設でお悩みの方は、ご相談ください。 まずは被害の状況や施設構造について詳細をお聞かせください。建物構造・広さ・駆除作業の内容によって金額が変わってきますので、こちらのフォームに以下内容をご記載のうえ、ご相談ください。 ・被害の場所と内容 ・築年数 ・建物の使用状況(例:飲食店の有無と階層) ・構造(例:鉄筋コンクリート構造) ・あれば見取り図(1フロア分) ★九州・関西・愛知・関東地域は特に迅速なサポートが可能です。 本サービスの流れ ①状況ヒアリング電話やメールFAXにて、被害状況や建物構造の詳細をヒアリングさせていただきます。必要に応じて、オーナー様立ち合いのもとスタッフが実地調査に伺います。...
完全駆除がモットー!ねずみ駆除サービスのご紹介
当社では効果の高いネズミ駆除用品を販売しておりますが、全国のビルオーナー様、ビル管理会社様、商業施設様に向けて駆除サービスもご提案しております。 サービス実施後は「今までが嘘のように、ネズミが全然いなくなった」等、多くの評判をいただいております。 完全駆除をモットーに、ネズミ被害を根絶 本サービスの一番の特徴は、完全駆除を目指していることです。ネズミ駆除の第一人者である守部 郁夫氏をはじめ、完全根絶のための技術を継承した精鋭プロスタッフが全国対応いたします。 ネズミ駆除の第一人者:守部 郁夫氏のご紹介 ネズミの駆除において、これまで数々の伝説をもつ達人です。 ネズミの発生源である巣の撤去・捕獲に関する独自技術をもち、ネズミが棲息しない環境作りをモットーに、大手駆除会社でお手上げだった案件においても完全駆除を達成してきました。 たとえば、日本屈指のテーマパークにおいて、大手駆除業者がネズミ駆除の委託を受けたものの、完全駆除に至らず、3か月で数百匹の捕獲のみに留まったという事案がありました。そこで守部氏が弟子と2名で駆除を開始したところ、一日で約2,600匹を捕獲。1ヵ月で9,000匹以上を捕まえ、完全駆除を達成したという実績があります。 一級建築士でもある同氏は独自の知識・ノウハウによって建物を分析し、他社には解明できないネズミの発生理由を突き止めることによって、完全なネズミゼロを実現・再発を防止するよう日々尽力しています。 本サービスの対象について 本サービスは、各種商業施設、ビル、工業施設、農業施設が対象となります。※完全駆除のための確かな技術をもつスタッフが限られているため、個人宅や個人店舗は対象外となりますこと、予めご了承くださいませ。 オフィスビル・商業ビル 人間の目では侵入経路が無いように見えても、ネズミが侵入可能な隙間はあります。一度侵入されると、その匂いを辿ってどんどん侵入してくるのがネズミです。各テナントだけでの駆除では効果が薄く、ビル全体で完全駆除を前提としたネズミ対策をする必要があります。 商業施設 食品を提供する商業施設はネズミにとって恰好の住処となります。ネズミの姿や痕跡にお客様が気が付かれたり、商品への混入やはては食中毒などが発生すると、経営に大打撃を与える可能性があります。ネズミが繁殖して規模が大きくなる前に、確実な対処が必要です。 食品加工処理施設 食品加工を業とする施設において、衛生管理は最も重要です。. ネズミは様々な有害菌を保菌しており、施設内を動き回ることで、食品や施設全体を次々に汚染していきます。近年では、鳥インフルエンザをネズミが媒介している可能性が非常に高いと考えられており、養鶏施設においては、特に注意が必要です。 物件からネズミ被害を完全根絶!ビル・大型施設でお悩みの方は、ご相談ください。 まずは被害の状況や施設構造について詳細をお聞かせください。建物構造・広さ・駆除作業の内容によって金額が変わってきますので、こちらのフォームに以下内容をご記載のうえ、ご相談ください。 ・被害の場所と内容 ・築年数 ・建物の使用状況(例:飲食店の有無と階層) ・構造(例:鉄筋コンクリート構造) ・あれば見取り図(1フロア分) ★九州・関西・愛知・関東地域は特に迅速なサポートが可能です。 本サービスの流れ ①状況ヒアリング電話やメールFAXにて、被害状況や建物構造の詳細をヒアリングさせていただきます。必要に応じて、オーナー様立ち合いのもとスタッフが実地調査に伺います。...
くくり罠販売イノホイの人気商品「くくり罠ストロング」のご紹介
獲物が足で踏み込んだ際にワイヤーが締まって、足をくくることで捕獲するくくり罠。色々なタイプがありますが、狩猟や駆除の現場で近年多く使われるのは跳ね上げ式タイプです。イノホイでも複数タイプの跳ね上げ式くくり罠を販売しており、中でも当店人気の跳ね上げ式くくり罠「くくり罠ストロング」の特徴や商品情報についてご紹介します。 『安くて良く獲れる、しかも丈夫で長持ちする。イノホイのくくり罠ストロングの特徴を詳しく説明していきます!』 イノホイのイノシシ・シカ用くくり罠ストロングの3つの特徴 イノホイオリジナル商品「くくり罠ストロング」は、とても頑丈な作りが特徴で、長期間使用することができるのでコストパフォーマンスにも優れています。 特徴1.樹脂製の踏み板を使用した高い耐久力 くくり罠ストロングの踏板部分は、昔ながらの木製踏み板ではなく、より丈夫な樹脂素材を採用しています。 木製の踏み板は安価で加工しやすい特徴がありますが、水を吸うことによる膨張や剥離、湿気の多い環境で踏み板が反ってしまうなど、動作不良の心配がありました。 そこで、イノホイの「くくり罠ストロング」ではより耐久性に優れた樹脂製の踏み板を採用。動作不良の心配を大幅に軽減するだけでなく、丈夫で長く繰り返し使用することができるためコストパフォーマンスにも優れています。雨や雪といった環境下でも、安心してご使用いただます。 また、アーム部分はできるだけ丈夫な作りとなるようスチールを使用。アルミ素材に比べ製造の手間はかかりますが、より丈夫で長くお使いいただけます。※できるだけサビが発生しないよう、表面塗装を施しています。 特徴2.アームが動かないようにする安全装置(押さえ金具) くくり罠の動力部には強力な押しバネが使用されます。設置の際にはバネを圧縮する作業が必要になりますが、しっかりと力をかけて圧縮しないと、十分な性能を発揮できません。いろいろな制限がある設置現場で都度バネを圧縮するのも大変ですし、手間取っていると人間の痕跡が残りやすくなってしまいます。 イノホイのくくり罠ストロングには、アームが動かないようにする安全装置(押さえ金具)が備え付けられています。山に入る前に軽トラのフックなどに根づけしてバネを圧縮し、押さえ金具をセットしておけば、持ち運びが可能です。そうしておけば、いざ現場でくくり罠を設置する時間を短縮することができます。また、設置の際の暴発も防ぐことができるので、安心です。 特徴3.罠が作動する荷重を調整可能 くくり罠ストロングは、罠が作動する荷重を調節することができます。台座となる塩ビ管には爪楊枝を挿す穴が6個用意されており、爪楊枝の本数を増減することで罠が作動する荷重を調整することが可能です。 狙いとしている獲物の重量に応じて踏み板が落ちるタイミングを調整することが可能です。錯誤捕獲の防止や捕獲率アップの工夫を凝らすことができます。 くくり罠ストロングの商品ラインナップ くくり罠は輪の直径が12センチを超える罠は使用が禁止されていますが、地域によって規制が緩和もしくは解除されています。具体的には、15cm以下であれば使用が可能な地域や、規制が解除されている地域が多くあります。そのため、くくり罠ストロングの踏み板は以下の3サイズを用意しています。 Sサイズ:アーム短径12cm×長径18cm Mサイズ:アーム短径15cm×長径20cm Lサイズ:アーム短径18cm×長径22cm 跳ね上げ式のくくり罠の場合、使用可否はアームの短径で判断します。12cm規制がある地域はSサイズ、15cmに緩和されている地域はMサイズまで、規制が解除されている地域はLサイズまで使うことができます。 1.くくり罠 ストロング 完成品 一式が揃った商品をお探しの方は、「くくり罠ストロング完成品」をお買い求めください。組立済みのスプリング部分と踏み板部分がセットになっており、届いてすぐに仕掛けることができますので、特に人気が高いタイプです。 2.くくり罠 ストロング 踏み板+台座セット 「くくり罠ストロング 踏み板+台座セット」は、踏み板と台座のみがセットになった商品です。くくり罠のスプリング部分を自作される方や、踏み板が壊れて交換したい方からご好評をいただいています。...
くくり罠販売イノホイの人気商品「くくり罠ストロング」のご紹介
獲物が足で踏み込んだ際にワイヤーが締まって、足をくくることで捕獲するくくり罠。色々なタイプがありますが、狩猟や駆除の現場で近年多く使われるのは跳ね上げ式タイプです。イノホイでも複数タイプの跳ね上げ式くくり罠を販売しており、中でも当店人気の跳ね上げ式くくり罠「くくり罠ストロング」の特徴や商品情報についてご紹介します。 『安くて良く獲れる、しかも丈夫で長持ちする。イノホイのくくり罠ストロングの特徴を詳しく説明していきます!』 イノホイのイノシシ・シカ用くくり罠ストロングの3つの特徴 イノホイオリジナル商品「くくり罠ストロング」は、とても頑丈な作りが特徴で、長期間使用することができるのでコストパフォーマンスにも優れています。 特徴1.樹脂製の踏み板を使用した高い耐久力 くくり罠ストロングの踏板部分は、昔ながらの木製踏み板ではなく、より丈夫な樹脂素材を採用しています。 木製の踏み板は安価で加工しやすい特徴がありますが、水を吸うことによる膨張や剥離、湿気の多い環境で踏み板が反ってしまうなど、動作不良の心配がありました。 そこで、イノホイの「くくり罠ストロング」ではより耐久性に優れた樹脂製の踏み板を採用。動作不良の心配を大幅に軽減するだけでなく、丈夫で長く繰り返し使用することができるためコストパフォーマンスにも優れています。雨や雪といった環境下でも、安心してご使用いただます。 また、アーム部分はできるだけ丈夫な作りとなるようスチールを使用。アルミ素材に比べ製造の手間はかかりますが、より丈夫で長くお使いいただけます。※できるだけサビが発生しないよう、表面塗装を施しています。 特徴2.アームが動かないようにする安全装置(押さえ金具) くくり罠の動力部には強力な押しバネが使用されます。設置の際にはバネを圧縮する作業が必要になりますが、しっかりと力をかけて圧縮しないと、十分な性能を発揮できません。いろいろな制限がある設置現場で都度バネを圧縮するのも大変ですし、手間取っていると人間の痕跡が残りやすくなってしまいます。 イノホイのくくり罠ストロングには、アームが動かないようにする安全装置(押さえ金具)が備え付けられています。山に入る前に軽トラのフックなどに根づけしてバネを圧縮し、押さえ金具をセットしておけば、持ち運びが可能です。そうしておけば、いざ現場でくくり罠を設置する時間を短縮することができます。また、設置の際の暴発も防ぐことができるので、安心です。 特徴3.罠が作動する荷重を調整可能 くくり罠ストロングは、罠が作動する荷重を調節することができます。台座となる塩ビ管には爪楊枝を挿す穴が6個用意されており、爪楊枝の本数を増減することで罠が作動する荷重を調整することが可能です。 狙いとしている獲物の重量に応じて踏み板が落ちるタイミングを調整することが可能です。錯誤捕獲の防止や捕獲率アップの工夫を凝らすことができます。 くくり罠ストロングの商品ラインナップ くくり罠は輪の直径が12センチを超える罠は使用が禁止されていますが、地域によって規制が緩和もしくは解除されています。具体的には、15cm以下であれば使用が可能な地域や、規制が解除されている地域が多くあります。そのため、くくり罠ストロングの踏み板は以下の3サイズを用意しています。 Sサイズ:アーム短径12cm×長径18cm Mサイズ:アーム短径15cm×長径20cm Lサイズ:アーム短径18cm×長径22cm 跳ね上げ式のくくり罠の場合、使用可否はアームの短径で判断します。12cm規制がある地域はSサイズ、15cmに緩和されている地域はMサイズまで、規制が解除されている地域はLサイズまで使うことができます。 1.くくり罠 ストロング 完成品 一式が揃った商品をお探しの方は、「くくり罠ストロング完成品」をお買い求めください。組立済みのスプリング部分と踏み板部分がセットになっており、届いてすぐに仕掛けることができますので、特に人気が高いタイプです。 2.くくり罠 ストロング 踏み板+台座セット 「くくり罠ストロング 踏み板+台座セット」は、踏み板と台座のみがセットになった商品です。くくり罠のスプリング部分を自作される方や、踏み板が壊れて交換したい方からご好評をいただいています。...
アライグマ箱罠と捕獲のコツ、その他捕獲グッズのご紹介
目次 1アライグマの捕獲におすすめの箱罠 1折り畳みタイプ 2頑強タイプ 2箱罠でアライグマを捕獲するコツ 1設置場所の選定 2箱罠の設置 3餌による誘引 4箱罠の見回り 5捕獲した場合の対応 3箱罠以外の捕獲器 特定外来生物であるアライグマの分布は日本国内でどんどん広がっており、農業被害や家屋への浸入は日常的に聞かれるようになってきています。 農作物被害は年間3憶円を超える規模に達しており、生息分布の広がりが止まらないという背景もあることから、多くの地域で「箱罠」を使った積極的な捕獲が進められています。 また、被害の深刻さと速やかな対応が望まれることから、法令に基づき必要な防除従事者講習会を受講すれば、狩猟免許や許可がなくても捕獲を可能としている地域もあります。 アライグマは春から夏ごろに2 ~6 頭の子を出産するので、夏は被害が最も増えるシーズンです。今回は、アライグマの捕獲に適した箱罠や捕獲のコツ、箱罠以外の捕獲用品を紹介したいと思います。 アライグマの捕獲におすすめの箱罠 アライグマは頭胴長(体長)が40 ~~60センチメートル、体高20~30cmほどです。アライグマに限らず、このサイズの獣を捕獲する場合はおもに箱罠が用いられます。使用する箱罠はイノシシやシカの捕獲に用いるような大型サイズのものではなく、奥行は80センチ程度で、幅と高さが30センチ程度の小型タイプが多く使われます。当店でご用意しているアライグマ用の箱罠は以下の2タイプです。 折り畳みタイプ 折り畳まれた状態から広げて、補強用の棒を差し込めば組立完了というお手軽なタイプです。アライグマの原産である北米においても、アライグマを捕獲する際は同様の箱罠が広く用いられています。 箱罠の内部には踏み板が設置されており、踏み板と扉の金具が金属棒によって連結されている構造になっています。獣が箱罠の内部に入って踏み板を踏むと、扉が閉まって開かなくなる仕組みになっています(踏み板式)。 ※吊り餌方式の罠も見受けられますが、固形の餌でないと仕掛けることができないため、当店では踏み板式を採用しています。 サイズは以下の3タイプがあり、アライグマの捕獲であればミディアムサイズもしくはビッグサイズがお勧めです。 スモールサイズ 奥行:66cm×幅:23cm×高さ:26cm 対象例:ノネコ、ヌートリア、アナグマ、ノウサギ、ミンク、イタチ(オス)など ミディアムサイズ 奥行:79cm×幅:28cm×高さ:33cm...
アライグマ箱罠と捕獲のコツ、その他捕獲グッズのご紹介
目次 1アライグマの捕獲におすすめの箱罠 1折り畳みタイプ 2頑強タイプ 2箱罠でアライグマを捕獲するコツ 1設置場所の選定 2箱罠の設置 3餌による誘引 4箱罠の見回り 5捕獲した場合の対応 3箱罠以外の捕獲器 特定外来生物であるアライグマの分布は日本国内でどんどん広がっており、農業被害や家屋への浸入は日常的に聞かれるようになってきています。 農作物被害は年間3憶円を超える規模に達しており、生息分布の広がりが止まらないという背景もあることから、多くの地域で「箱罠」を使った積極的な捕獲が進められています。 また、被害の深刻さと速やかな対応が望まれることから、法令に基づき必要な防除従事者講習会を受講すれば、狩猟免許や許可がなくても捕獲を可能としている地域もあります。 アライグマは春から夏ごろに2 ~6 頭の子を出産するので、夏は被害が最も増えるシーズンです。今回は、アライグマの捕獲に適した箱罠や捕獲のコツ、箱罠以外の捕獲用品を紹介したいと思います。 アライグマの捕獲におすすめの箱罠 アライグマは頭胴長(体長)が40 ~~60センチメートル、体高20~30cmほどです。アライグマに限らず、このサイズの獣を捕獲する場合はおもに箱罠が用いられます。使用する箱罠はイノシシやシカの捕獲に用いるような大型サイズのものではなく、奥行は80センチ程度で、幅と高さが30センチ程度の小型タイプが多く使われます。当店でご用意しているアライグマ用の箱罠は以下の2タイプです。 折り畳みタイプ 折り畳まれた状態から広げて、補強用の棒を差し込めば組立完了というお手軽なタイプです。アライグマの原産である北米においても、アライグマを捕獲する際は同様の箱罠が広く用いられています。 箱罠の内部には踏み板が設置されており、踏み板と扉の金具が金属棒によって連結されている構造になっています。獣が箱罠の内部に入って踏み板を踏むと、扉が閉まって開かなくなる仕組みになっています(踏み板式)。 ※吊り餌方式の罠も見受けられますが、固形の餌でないと仕掛けることができないため、当店では踏み板式を採用しています。 サイズは以下の3タイプがあり、アライグマの捕獲であればミディアムサイズもしくはビッグサイズがお勧めです。 スモールサイズ 奥行:66cm×幅:23cm×高さ:26cm 対象例:ノネコ、ヌートリア、アナグマ、ノウサギ、ミンク、イタチ(オス)など ミディアムサイズ 奥行:79cm×幅:28cm×高さ:33cm...
箱罠の餌には何を選んだら良いんだろう?
箱罠を使って獣を捕獲する場合、罠の内部に入ってくるように餌で誘引することが必須になります。獣の種類によって好みが違うので、ターゲットに合わせて餌を選定したり、餌の撒き方を工夫する必要があります。 寄せ餌について 箱罠の外観は明らかに人工物で、しかも獣から丸見えの状態で設置する形となりますので、設置後すぐは必ず獣に警戒されます。誘引目的の撒き餌(寄せ餌)なしには、獣はまず近づこうとしません。獣からすると、突如現れた箱罠に対して恐怖心と警戒心しか無いわけです。そのため、餌を使って食欲という本能に訴えかけ、警戒心を解く作業が必要になってきます。 ここで重要なのは、箱罠を「ここは安全・安心な餌場だ」と獣に認識させることです。罠が作動しない(扉が落ちない)状態で根気よく餌を撒いておくと、警戒心が高い獣も徐々に警戒心を緩めて罠に近づくようになります(「慣らし」とも言います)。 慣らしをする場合は箱罠を中心に、やや広範囲に餌を撒きます。箱罠の位置から少し離れた位置にも餌を撒いておき、継続して食いつくようになってきたら、徐々に離れた位置の餌を減らしていき、箱罠の近くに誘導していきます。 設置した箱罠をトレイルカメラで観察するとよく分かるのですが、慣らしがほとんど必要ない個体もいれば、罠の内部になかなか入ろうとせず、入ったとしても浅い位置の餌を少しついばんですぐ逃げる個体もいます。また、箱罠のことを学習していない幼獣や好奇心の強い若い個体のほうが罠の内部に入ってきやすいです。 人間でも慎重なタイプの人もいれば、油断しやすい人などいろんな性格の人がいますが、獣も同じです。獣の種類や個体によって警戒心の強さが変わってきます。 イノシシ イノシシは他の動物とくらべて警戒心が高く、箱罠の内部になかなか入ろうとしないケースも少なくありません。仕掛けてすぐに獲れる場合もありますが、数か月かけてじっくり慣らす場合もあります。 イノシシの餌付け イノシシの場合、母親と子どもたちが一緒に行動することが多くあります。慣らしの時点で、幼獣はすぐに罠に入るようになるのですが、母親が警戒して箱罠になかなか入ろうとしないケースがよく見られます。 罠の奥に入ろうとしない状態で箱罠を作動させると、取り逃がしが起こります。一度逃げた個体や、箱罠に捕まった仲間を見て学習したイノシシは、撒き餌をしても箱罠に近づこうとしなくなります。 まずはイノシシが箱罠の扉まで来るようにするまでが第一段階、その後 罠の奥に入るようになるまでが第二段階です。第一段階をクリアしても、ターゲットが奥に入ろうとしない場合は根気よく餌付けを続けるとともに、獣が罠の奥まで入ってきやすいよう工夫をします(たとえば罠の奥に行くほど餌の量を多く撒き、手前に撒く餌は少なめにする等)。 重要なのは、獣の痕跡をきる限り観察し心理状態を読み取ること、奥に入るようになるまで焦らないことです。※箱罠周辺をトレイルカメラで撮影して、獣の動きをよく観察のするのがおすすめです。なぜ箱罠にかかってくれないのか、トレイルカメラの映像にはヒントがたくさんつまっています。 くくり罠の場合はそもそも獣から隠した状態で仕掛けるので、人間の痕跡ができるだけ残らないようにするのが鉄則ですが、箱罠の場合はそもそも人間の痕跡が丸分かりの状態です。継続的に毎日餌を撒くことによって、「人間=怖い」という認識から「人間=餌をくれる」という認識に変えていきます。 獣の警戒心が薄れ、安心して箱罠の奥の位置の餌をたべるようになってから、箱罠が作動する(扉が落ちる)ようセットして一網打尽を狙います。 餌の種類 イノシシをターゲットに誘引する場合、地域や人によって若干変わってきますが、最もベーシックなのは米ぬかです。誘引効果が高いという点、誘引比較的手に入れやすいという点と、粉状なのでスコップ等を使って作業しやすいという作業性の利点もあります。 ※米ぬかは雨などに流されやすく、濡れるとカビが発生しやすいので、罠の内部に撒いた米ぬかが濡れないよう、天井を雨避けシートなどで被っておくのも良いでしょう。古い米ぬかは何日かに一度掃除して、新しいものと入れ替えたりします。 他にも、食いつきを観察しながら古米やくず米、イモ類や野菜を混ぜたりしますが、食いつきが悪い場合は奥の手として発酵飼料や酒粕を混ぜたりもします。混ぜる際は、プラスチックフネ(トロ舟)を使うと便利です。 シカ シカもイノシシと同様、米ぬかや古米を使いますが、シカのみをターゲットにする場合は、アルファルファ(乾燥牧草)やヘイキューブ(アルファルファなどの乾草を固めたもの)を使います。 シカは塩分を好むので、鉱塩や醤油を使って誘因する場合もあります。また、最近ではシカ専用の誘引剤としてシカが好む鉄分を含有したものも販売されています。 タヌキ・アナグマ・アライグマなど これらの獣はイノシシやシカと比べると体が小さいので、箱罠のサイズもやや小さめのものを使います。雑食性のため、ハムやソーセージ、ピーナッツ、スナック菓子、揚げパン、ドッグフードなど、安価で油分が多いものを使うことが多いです。鶏肉で捕獲できることも多いですが、ターゲット以外の動物(例えばイタチやテン)が誤ってかかる場合もあります。 ハクビシン 果樹を好むので、熟した果実(柿やバナナ等)を使います。使用する箱罠はタヌキやアライグマ等と同じようなサイズです。※当社では、お手軽な折り畳み版と、頑強仕様版の2タイプの箱罠を用意しています。折り畳み版はとにかくお手軽に箱罠を設置したい方、頑強版は何度も使えるしっかりした仕様のものをお探しの方にお勧めしております。 動物ごとに餌付け方法や箱罠を使い分けよう 動物ごとに身体の特徴や好物は異なってきますので、ターゲットとなる動物ごとに餌や使用する箱罠を変える必要があります。大物ターゲットの場合は大きいサイズの箱罠を使いますが、ターゲットのサイズよりも箱罠が大きすぎると、網目の隙間を抜けて逃げられてしまいます。...
箱罠の餌には何を選んだら良いんだろう?
箱罠を使って獣を捕獲する場合、罠の内部に入ってくるように餌で誘引することが必須になります。獣の種類によって好みが違うので、ターゲットに合わせて餌を選定したり、餌の撒き方を工夫する必要があります。 寄せ餌について 箱罠の外観は明らかに人工物で、しかも獣から丸見えの状態で設置する形となりますので、設置後すぐは必ず獣に警戒されます。誘引目的の撒き餌(寄せ餌)なしには、獣はまず近づこうとしません。獣からすると、突如現れた箱罠に対して恐怖心と警戒心しか無いわけです。そのため、餌を使って食欲という本能に訴えかけ、警戒心を解く作業が必要になってきます。 ここで重要なのは、箱罠を「ここは安全・安心な餌場だ」と獣に認識させることです。罠が作動しない(扉が落ちない)状態で根気よく餌を撒いておくと、警戒心が高い獣も徐々に警戒心を緩めて罠に近づくようになります(「慣らし」とも言います)。 慣らしをする場合は箱罠を中心に、やや広範囲に餌を撒きます。箱罠の位置から少し離れた位置にも餌を撒いておき、継続して食いつくようになってきたら、徐々に離れた位置の餌を減らしていき、箱罠の近くに誘導していきます。 設置した箱罠をトレイルカメラで観察するとよく分かるのですが、慣らしがほとんど必要ない個体もいれば、罠の内部になかなか入ろうとせず、入ったとしても浅い位置の餌を少しついばんですぐ逃げる個体もいます。また、箱罠のことを学習していない幼獣や好奇心の強い若い個体のほうが罠の内部に入ってきやすいです。 人間でも慎重なタイプの人もいれば、油断しやすい人などいろんな性格の人がいますが、獣も同じです。獣の種類や個体によって警戒心の強さが変わってきます。 イノシシ イノシシは他の動物とくらべて警戒心が高く、箱罠の内部になかなか入ろうとしないケースも少なくありません。仕掛けてすぐに獲れる場合もありますが、数か月かけてじっくり慣らす場合もあります。 イノシシの餌付け イノシシの場合、母親と子どもたちが一緒に行動することが多くあります。慣らしの時点で、幼獣はすぐに罠に入るようになるのですが、母親が警戒して箱罠になかなか入ろうとしないケースがよく見られます。 罠の奥に入ろうとしない状態で箱罠を作動させると、取り逃がしが起こります。一度逃げた個体や、箱罠に捕まった仲間を見て学習したイノシシは、撒き餌をしても箱罠に近づこうとしなくなります。 まずはイノシシが箱罠の扉まで来るようにするまでが第一段階、その後 罠の奥に入るようになるまでが第二段階です。第一段階をクリアしても、ターゲットが奥に入ろうとしない場合は根気よく餌付けを続けるとともに、獣が罠の奥まで入ってきやすいよう工夫をします(たとえば罠の奥に行くほど餌の量を多く撒き、手前に撒く餌は少なめにする等)。 重要なのは、獣の痕跡をきる限り観察し心理状態を読み取ること、奥に入るようになるまで焦らないことです。※箱罠周辺をトレイルカメラで撮影して、獣の動きをよく観察のするのがおすすめです。なぜ箱罠にかかってくれないのか、トレイルカメラの映像にはヒントがたくさんつまっています。 くくり罠の場合はそもそも獣から隠した状態で仕掛けるので、人間の痕跡ができるだけ残らないようにするのが鉄則ですが、箱罠の場合はそもそも人間の痕跡が丸分かりの状態です。継続的に毎日餌を撒くことによって、「人間=怖い」という認識から「人間=餌をくれる」という認識に変えていきます。 獣の警戒心が薄れ、安心して箱罠の奥の位置の餌をたべるようになってから、箱罠が作動する(扉が落ちる)ようセットして一網打尽を狙います。 餌の種類 イノシシをターゲットに誘引する場合、地域や人によって若干変わってきますが、最もベーシックなのは米ぬかです。誘引効果が高いという点、誘引比較的手に入れやすいという点と、粉状なのでスコップ等を使って作業しやすいという作業性の利点もあります。 ※米ぬかは雨などに流されやすく、濡れるとカビが発生しやすいので、罠の内部に撒いた米ぬかが濡れないよう、天井を雨避けシートなどで被っておくのも良いでしょう。古い米ぬかは何日かに一度掃除して、新しいものと入れ替えたりします。 他にも、食いつきを観察しながら古米やくず米、イモ類や野菜を混ぜたりしますが、食いつきが悪い場合は奥の手として発酵飼料や酒粕を混ぜたりもします。混ぜる際は、プラスチックフネ(トロ舟)を使うと便利です。 シカ シカもイノシシと同様、米ぬかや古米を使いますが、シカのみをターゲットにする場合は、アルファルファ(乾燥牧草)やヘイキューブ(アルファルファなどの乾草を固めたもの)を使います。 シカは塩分を好むので、鉱塩や醤油を使って誘因する場合もあります。また、最近ではシカ専用の誘引剤としてシカが好む鉄分を含有したものも販売されています。 タヌキ・アナグマ・アライグマなど これらの獣はイノシシやシカと比べると体が小さいので、箱罠のサイズもやや小さめのものを使います。雑食性のため、ハムやソーセージ、ピーナッツ、スナック菓子、揚げパン、ドッグフードなど、安価で油分が多いものを使うことが多いです。鶏肉で捕獲できることも多いですが、ターゲット以外の動物(例えばイタチやテン)が誤ってかかる場合もあります。 ハクビシン 果樹を好むので、熟した果実(柿やバナナ等)を使います。使用する箱罠はタヌキやアライグマ等と同じようなサイズです。※当社では、お手軽な折り畳み版と、頑強仕様版の2タイプの箱罠を用意しています。折り畳み版はとにかくお手軽に箱罠を設置したい方、頑強版は何度も使えるしっかりした仕様のものをお探しの方にお勧めしております。 動物ごとに餌付け方法や箱罠を使い分けよう 動物ごとに身体の特徴や好物は異なってきますので、ターゲットとなる動物ごとに餌や使用する箱罠を変える必要があります。大物ターゲットの場合は大きいサイズの箱罠を使いますが、ターゲットのサイズよりも箱罠が大きすぎると、網目の隙間を抜けて逃げられてしまいます。...
箱罠で捕らえた獣を逃さないようにするストッパー
目次 1イノシシ用箱罠のストッパー例 2ストッパーが無い箱罠は危険 3もし箱罠に獣がかかっていたら 獣を箱状の檻の中におびき寄せて捕獲する箱罠ですが、単に捕らえる機構のみでは捕獲に成功しても簡単に逃げられてしまいます。 特に、イノシシは鼻で50キロほどの重さを持上げられるほど力が強く、箱罠で捕獲したとしても、内部から必死に扉を持上げようとします。 そのため、箱罠に求められる機能として、落ちた扉が持ち上がらないようにするための「ストッパー(扉開放防止装置)」が必要になります。 イノシシ用箱罠のストッパー例 扉が落ちた後に内部から持ち上げられないよう、何かしら落ちた扉が固定されるような仕組みがあれば良いので、工夫次第で様々な構造が考えられます。多く用いられているのは、扉が落ちたときにつっかえ棒が入るような仕組みです。例えば、以下の図を例にとってみてみましょう。※大きさや細かい部分は適当ですが、ご容赦ください。 この模式図でいうと、扉が上がっている状態ではストッパーが機能せず、扉を上下できる状態ですが、扉が下がってストッパーが入る隙間ができると、ばねの力によってストッパーが扉レール内に入ってつっかえ棒となる仕組みになっています。 図では分かりにくいと思うので、以下に動画で紹介します(動画の3:01~)。上の図とは若干仕組みは違うものの、原理は同様です。 また、バネを使わなくても、以下の図のように扉に穴を空けておき、あらかじめストッパーが自重で落ちるようにしておけば、扉が落ちると穴の中にストッパーが入って扉がロックされます。 他にも、各社様々な工夫を凝らしており、多種多様なストッパー方式があります。その中で、当社の箱罠の場合は取っ手方式になっており、取っ手をひっくり返した状態で扉を持ち上げ、扉が落ちるとストッパー棒が網目の中に入って持上げを防止する仕組みになっています(動画の0:38~)。 ストッパーが無い箱罠は危険 ストッパーが無い箱罠を使うと、捕らえた獣が扉を持上げて逃げ出す場合があります。獣の逆襲を受ける可能性もあるので、大変危険です。以下の動画を見ると分かるのですが、扉を持ち上げて逃げようとしている姿が観察できます(動画の0:57~)。 また、市場に出回っている商品のなかには、激安であることを謳っているものの、実際は強度の弱いワイヤーメッシュを使用している箱罠もあります。一見似たような商品が多いですが、仕様の詳細を確認のうえ値段だけで選定しないよう注意が必要です。 もし箱罠に獣がかかっていたら 箱罠に獣がかかっていることが分かったら、いきなり近づくのではなく、まずは遠巻きに箱罠に破損がないか、ストッパーがきちんと機能しているか確認し、じわじわと近づいていきましょう。 大物の場合は一人で無理に対応しようとせず、銃による止め刺しが可能な人に増援を頼んだり、準備を万端にして対処するようにすることをお勧めします。 イノホイの箱罠商品一覧はこちら>> イノシシ対策 おすすめ商品 ファーレ旭式 箱罠ビッグサイズ【両扉】 落とし扉が両側に備わっている【両扉】タイプで、獣の目線から見たときに奥行が遮られないので、罠の内部に誘因しやすいという特徴があります。 ファーレ旭式 箱罠ビッグサイズ【片扉】 異形鉄筋を使用。3分筋:約9mmを使用して格子網を全箇所溶接しております。さらに要所を4分鉄筋、5分鉄筋で補強、非常に頑強な構造です。 ファーレ旭式...
箱罠で捕らえた獣を逃さないようにするストッパー
目次 1イノシシ用箱罠のストッパー例 2ストッパーが無い箱罠は危険 3もし箱罠に獣がかかっていたら 獣を箱状の檻の中におびき寄せて捕獲する箱罠ですが、単に捕らえる機構のみでは捕獲に成功しても簡単に逃げられてしまいます。 特に、イノシシは鼻で50キロほどの重さを持上げられるほど力が強く、箱罠で捕獲したとしても、内部から必死に扉を持上げようとします。 そのため、箱罠に求められる機能として、落ちた扉が持ち上がらないようにするための「ストッパー(扉開放防止装置)」が必要になります。 イノシシ用箱罠のストッパー例 扉が落ちた後に内部から持ち上げられないよう、何かしら落ちた扉が固定されるような仕組みがあれば良いので、工夫次第で様々な構造が考えられます。多く用いられているのは、扉が落ちたときにつっかえ棒が入るような仕組みです。例えば、以下の図を例にとってみてみましょう。※大きさや細かい部分は適当ですが、ご容赦ください。 この模式図でいうと、扉が上がっている状態ではストッパーが機能せず、扉を上下できる状態ですが、扉が下がってストッパーが入る隙間ができると、ばねの力によってストッパーが扉レール内に入ってつっかえ棒となる仕組みになっています。 図では分かりにくいと思うので、以下に動画で紹介します(動画の3:01~)。上の図とは若干仕組みは違うものの、原理は同様です。 また、バネを使わなくても、以下の図のように扉に穴を空けておき、あらかじめストッパーが自重で落ちるようにしておけば、扉が落ちると穴の中にストッパーが入って扉がロックされます。 他にも、各社様々な工夫を凝らしており、多種多様なストッパー方式があります。その中で、当社の箱罠の場合は取っ手方式になっており、取っ手をひっくり返した状態で扉を持ち上げ、扉が落ちるとストッパー棒が網目の中に入って持上げを防止する仕組みになっています(動画の0:38~)。 ストッパーが無い箱罠は危険 ストッパーが無い箱罠を使うと、捕らえた獣が扉を持上げて逃げ出す場合があります。獣の逆襲を受ける可能性もあるので、大変危険です。以下の動画を見ると分かるのですが、扉を持ち上げて逃げようとしている姿が観察できます(動画の0:57~)。 また、市場に出回っている商品のなかには、激安であることを謳っているものの、実際は強度の弱いワイヤーメッシュを使用している箱罠もあります。一見似たような商品が多いですが、仕様の詳細を確認のうえ値段だけで選定しないよう注意が必要です。 もし箱罠に獣がかかっていたら 箱罠に獣がかかっていることが分かったら、いきなり近づくのではなく、まずは遠巻きに箱罠に破損がないか、ストッパーがきちんと機能しているか確認し、じわじわと近づいていきましょう。 大物の場合は一人で無理に対応しようとせず、銃による止め刺しが可能な人に増援を頼んだり、準備を万端にして対処するようにすることをお勧めします。 イノホイの箱罠商品一覧はこちら>> イノシシ対策 おすすめ商品 ファーレ旭式 箱罠ビッグサイズ【両扉】 落とし扉が両側に備わっている【両扉】タイプで、獣の目線から見たときに奥行が遮られないので、罠の内部に誘因しやすいという特徴があります。 ファーレ旭式 箱罠ビッグサイズ【片扉】 異形鉄筋を使用。3分筋:約9mmを使用して格子網を全箇所溶接しております。さらに要所を4分鉄筋、5分鉄筋で補強、非常に頑強な構造です。 ファーレ旭式...
くくり罠の材料って何が要るの?
イノシシやシカ等の野生動物を捕獲するために、多く用いられるのが「くくり罠」。その名の通り、獣の足をワイヤーで「くくる(括る)」ことによって捕獲します。 世の中には様々なタイプのくくり罠があり、市販のものを購入する方もいれば、材料を揃えて自作する方もいらっしゃいます。 市販のものはそれぞれの罠に合った材料が使われており適正なバランスで組み立てられているので、特に初心者の方は市販のものを選ぶのが良いでしょう。 一方で、自作のほうがコストが抑えることができて自分好みのチューニングがやりやすいので、ベテランの方は自作派の方も多くいらっしゃいます。ただし、材料を自分で選定して手配しなければならないのはもちろん、捕獲の経験値・工作の技術や機材が必要になります。 今回は、自作にチャレンジしてみたい方向けに、くくり罠に必要な材料を紹介したいと思います。 くくり罠に必要な材料 くくり罠を作成するには、まず材料と工具を揃える必要があります。罠のタイプによって必要となるものは異なりますが、ここでは跳ね上げ式のくくり罠を例にとって説明します。 跳ね上げ式のくくり罠は、大きく分けて「踏み板」部分と「スプリング」部分で構成されます。 スプリング部分に必要となる材料 スプリング部分は獲物を捉えるためのワイヤー部分とバネ、そして支柱に取り付けるためのワイヤー部分で構成されています。これらが一体となって、ばねの力でワイヤーの輪が締まるような仕掛けを作る必要があります。 ①押しバネ くくり罠に使用するバネ(押しバネ)は、捕獲率を大きく左右するパーツです。バネを圧縮させた状態で仕掛けておき、くくり罠が作動するとバネが元にもどる(伸びる)力によってワイヤーが締まり、獣の足を括ります。 バネの素材はステンレス製やメッキ製のもの等がありますが、錆による劣化を防ぎたいならステンレス製、強度を重視するならメッキ製を選びます。※なお、当店ではへたりの少ないステンレス線材を使用しており、塩ビパイプ内径φ13mmに適したサイズのものを取り扱っています。 ②ワイヤーロープ どのようなくくり罠においても、ワイヤーは必需品になります。 支柱となる立木などにワイヤーを固定する部分と、獣の足を括るための作動部分で計2本のワイヤーが必要になります。ワイヤーが長すぎると捩れやキンクが発生しやすくなり捕獲した獣の可動域も広くなってしまいますが、短いと支柱となる立木等から近い位置に仕掛けなければならなくなるため設置場所に制約がでてしまいます。 各ワイヤーの長さは標準で2メートルほど確保しておき、設置場所の状況や好みに応じて調整すると良いでしょう。切り売りにて少量準備しておくのも良いですが、くくり罠猟においてワイヤーは消耗品なので、100mロール巻き等まとめて購入しておくのも良いでしょう。 ③アルミスリーブ アルミスリーブは②のワイヤーロープで輪っかを作るために必ず必要になる材料になります。ワイヤーロープ径によって適合するスリーブのサイズが変わってくるので、注意しましょう。 くくり罠においては、おもに加工しやすいアルミ製のスリーブが使われます(ステンレススリーブも市販されていますが、アルミよりも高価になります)。輪を作る際は、ワイヤー2回(折り返し往復)通しの2回加締めで固縛します。 アルミクランプ内にワイヤーロープを通して、アームスエージャー等の加締め専用工具を使って締めることで、ワイヤーを固定することができます。 ④サルカン ワイヤーロープの撚れ、ねじれを防止することができることから、「より戻し」とも呼ばれる真鍮製の部品です。②のワイヤーロープの項目で記載したとおり、支柱にくくりつけるワイヤーと、イノシシの足を締めつけるワイヤーをサルカンで連結します。 サルカンで連結させることによって、撚れができにくくなるため、ワイヤーも切れにくくなります。 イノシシ及びニホンジカの捕獲には、サルカン未装着のくくり罠は使用禁止されています。 ⑤シャックル シャックルは、U字型の金具とネジが付いている、ワイヤーを支柱となる立木等に固定する際に使う便利な部品です。ワイヤーを支柱に巻き付けたあとに、シャックルを使って固定します。 ⑥くくり金具 一度ワイヤーが締まると戻りづらい構造になっていて、捕らえた獲物を逃がしにくくする為の部品がくくり金具です。捕獲した獣がワイヤーを引っ張るほど、緩みにくくなります。 なお、作動のスムーズさを優先させる場合は、くくり金具を使わずに組み立てる場合もあります。...
くくり罠の材料って何が要るの?
イノシシやシカ等の野生動物を捕獲するために、多く用いられるのが「くくり罠」。その名の通り、獣の足をワイヤーで「くくる(括る)」ことによって捕獲します。 世の中には様々なタイプのくくり罠があり、市販のものを購入する方もいれば、材料を揃えて自作する方もいらっしゃいます。 市販のものはそれぞれの罠に合った材料が使われており適正なバランスで組み立てられているので、特に初心者の方は市販のものを選ぶのが良いでしょう。 一方で、自作のほうがコストが抑えることができて自分好みのチューニングがやりやすいので、ベテランの方は自作派の方も多くいらっしゃいます。ただし、材料を自分で選定して手配しなければならないのはもちろん、捕獲の経験値・工作の技術や機材が必要になります。 今回は、自作にチャレンジしてみたい方向けに、くくり罠に必要な材料を紹介したいと思います。 くくり罠に必要な材料 くくり罠を作成するには、まず材料と工具を揃える必要があります。罠のタイプによって必要となるものは異なりますが、ここでは跳ね上げ式のくくり罠を例にとって説明します。 跳ね上げ式のくくり罠は、大きく分けて「踏み板」部分と「スプリング」部分で構成されます。 スプリング部分に必要となる材料 スプリング部分は獲物を捉えるためのワイヤー部分とバネ、そして支柱に取り付けるためのワイヤー部分で構成されています。これらが一体となって、ばねの力でワイヤーの輪が締まるような仕掛けを作る必要があります。 ①押しバネ くくり罠に使用するバネ(押しバネ)は、捕獲率を大きく左右するパーツです。バネを圧縮させた状態で仕掛けておき、くくり罠が作動するとバネが元にもどる(伸びる)力によってワイヤーが締まり、獣の足を括ります。 バネの素材はステンレス製やメッキ製のもの等がありますが、錆による劣化を防ぎたいならステンレス製、強度を重視するならメッキ製を選びます。※なお、当店ではへたりの少ないステンレス線材を使用しており、塩ビパイプ内径φ13mmに適したサイズのものを取り扱っています。 ②ワイヤーロープ どのようなくくり罠においても、ワイヤーは必需品になります。 支柱となる立木などにワイヤーを固定する部分と、獣の足を括るための作動部分で計2本のワイヤーが必要になります。ワイヤーが長すぎると捩れやキンクが発生しやすくなり捕獲した獣の可動域も広くなってしまいますが、短いと支柱となる立木等から近い位置に仕掛けなければならなくなるため設置場所に制約がでてしまいます。 各ワイヤーの長さは標準で2メートルほど確保しておき、設置場所の状況や好みに応じて調整すると良いでしょう。切り売りにて少量準備しておくのも良いですが、くくり罠猟においてワイヤーは消耗品なので、100mロール巻き等まとめて購入しておくのも良いでしょう。 ③アルミスリーブ アルミスリーブは②のワイヤーロープで輪っかを作るために必ず必要になる材料になります。ワイヤーロープ径によって適合するスリーブのサイズが変わってくるので、注意しましょう。 くくり罠においては、おもに加工しやすいアルミ製のスリーブが使われます(ステンレススリーブも市販されていますが、アルミよりも高価になります)。輪を作る際は、ワイヤー2回(折り返し往復)通しの2回加締めで固縛します。 アルミクランプ内にワイヤーロープを通して、アームスエージャー等の加締め専用工具を使って締めることで、ワイヤーを固定することができます。 ④サルカン ワイヤーロープの撚れ、ねじれを防止することができることから、「より戻し」とも呼ばれる真鍮製の部品です。②のワイヤーロープの項目で記載したとおり、支柱にくくりつけるワイヤーと、イノシシの足を締めつけるワイヤーをサルカンで連結します。 サルカンで連結させることによって、撚れができにくくなるため、ワイヤーも切れにくくなります。 イノシシ及びニホンジカの捕獲には、サルカン未装着のくくり罠は使用禁止されています。 ⑤シャックル シャックルは、U字型の金具とネジが付いている、ワイヤーを支柱となる立木等に固定する際に使う便利な部品です。ワイヤーを支柱に巻き付けたあとに、シャックルを使って固定します。 ⑥くくり金具 一度ワイヤーが締まると戻りづらい構造になっていて、捕らえた獲物を逃がしにくくする為の部品がくくり金具です。捕獲した獣がワイヤーを引っ張るほど、緩みにくくなります。 なお、作動のスムーズさを優先させる場合は、くくり金具を使わずに組み立てる場合もあります。...
電気柵の運用時はアース不足に注意!
電気柵とは、イノシシやシカといった野生動物が農作地などに侵入するのを防ぐために、周囲に電線を張り巡らせたものになります。電線に触れると電気ショックを受けるため、野生動物が電気柵を忌避するようになります。しかしながら、管理や維持が適切でないと、電気ショックによる効果が薄れてしまいます。 とくに注意したのがアース不足(不良)です。 電気柵の仕組みのおさらい 電気柵は、本体(本器ともいいます)+支柱+電線(さく線ともいいます)で構成されます。侵入を防止したい場所の周囲に支柱を一定間隔で設置し、電線を張ります。電線は化学繊維にステンレス線等の導線をよりあわせた構造になっており、本体から出力された電流が電線に流れる仕組みになっています。 電気柵の目的は電気ショックで動物にダメージを与えることではなく、あくまでもショックによる恐怖感を植え付けることです。痛みや恐怖で「この場所は危険だ」と動物に学習させ、農作地から遠ざけるのが目的です。ワイヤーメッシュなど物理的にガードする防護柵ではないので、電気ショックが無ければ簡単に侵入されてしまいます。 そのため、電気柵の運用時は動物が電線に触れたタイミングで、必ず電気ショックを与えられるように管理や維持をしておくことが重要となります。もし動物が電線に触れたにも関わず、何の反応も起きないと「この場所は大丈夫」という学習をしてしまい、効果が激減してしまいます。 電気柵の運用時はアース不足に注意する とくに注意したいのがアース不足(不良)です。通常、アース棒が接続されたアース線を本体と接続し、アース棒を地面に埋めることで地面と本体を電気的に導通させます。 電気柵の電線に獣が触れると、次のような順序で電気が流れます。 電気柵本体 → 電線(+プラス電極) → 動物の鼻先(身体) → 地面→ アース(-マイナス電極)→電気柵本体。 乾電池と豆電球を使った理科の実験を思い出してもらうと分かりやすいのですが、乾電池のプラス側に赤い線を、マイナス側に黒い線を接続すると回路が形成されて豆電球が点灯します。しかし、このマイナス側の黒い線がきちんと接続されていないと回路が形成されないので、豆電球は点灯しません。 これと同じで、何らかの原因でアース不良がおこると回路が形成されず、動物が電線に触れても電気ショックが発生しません。 ★参考記事:電気柵に必要な部品って? アース不足を起こさないためのポイントは? 上記の通り、電気ショックを与えるためにはアースがとても重要になります。アース不良が起こると、電気ショックが低減するだけでなく、本体の故障にもつながります。 では、アース不足(不良)を起こさないためには、どのようなポイントを確認しておくと良いのでしょうか。 1.アース棒を地面にしっかり打ち込む アース不足の原因として多いのが、アース棒が地面にきちんと打ち込まれていないケースです。アース棒は地面に打ち込んで設置しますが、打ち込みが甘くアース棒が浅く差し込まれた状態だときちんと電流が流れないので、効果が弱まってしまいます。 設置の際は深く打ち込むようにして、設置後も定期的にアース棒の抜けや緩みがないかを確認し、適時管理しておくようにしましょう。 2.アース棒のサビを確認する アース棒にサビが発生していると、サビ部分が絶縁状態となってしまうので、アース不足を起こしてしまいます。長く使用しているとアース棒がさびて電流の流れが悪くなります。サビたアース棒は新しいものに交換するようにしましょう。 3.アース線の断線に注意 アース線が断線してしまうと、当然アース不良となってしまいます。特に、アース線が分岐している個所や、アース棒との継ぎ目は屈曲などによって特に断線しやすい個所になります。もし断線が確認されたら、しっかりと補修するか、新しいものに交換しましょう。...
電気柵の運用時はアース不足に注意!
電気柵とは、イノシシやシカといった野生動物が農作地などに侵入するのを防ぐために、周囲に電線を張り巡らせたものになります。電線に触れると電気ショックを受けるため、野生動物が電気柵を忌避するようになります。しかしながら、管理や維持が適切でないと、電気ショックによる効果が薄れてしまいます。 とくに注意したのがアース不足(不良)です。 電気柵の仕組みのおさらい 電気柵は、本体(本器ともいいます)+支柱+電線(さく線ともいいます)で構成されます。侵入を防止したい場所の周囲に支柱を一定間隔で設置し、電線を張ります。電線は化学繊維にステンレス線等の導線をよりあわせた構造になっており、本体から出力された電流が電線に流れる仕組みになっています。 電気柵の目的は電気ショックで動物にダメージを与えることではなく、あくまでもショックによる恐怖感を植え付けることです。痛みや恐怖で「この場所は危険だ」と動物に学習させ、農作地から遠ざけるのが目的です。ワイヤーメッシュなど物理的にガードする防護柵ではないので、電気ショックが無ければ簡単に侵入されてしまいます。 そのため、電気柵の運用時は動物が電線に触れたタイミングで、必ず電気ショックを与えられるように管理や維持をしておくことが重要となります。もし動物が電線に触れたにも関わず、何の反応も起きないと「この場所は大丈夫」という学習をしてしまい、効果が激減してしまいます。 電気柵の運用時はアース不足に注意する とくに注意したいのがアース不足(不良)です。通常、アース棒が接続されたアース線を本体と接続し、アース棒を地面に埋めることで地面と本体を電気的に導通させます。 電気柵の電線に獣が触れると、次のような順序で電気が流れます。 電気柵本体 → 電線(+プラス電極) → 動物の鼻先(身体) → 地面→ アース(-マイナス電極)→電気柵本体。 乾電池と豆電球を使った理科の実験を思い出してもらうと分かりやすいのですが、乾電池のプラス側に赤い線を、マイナス側に黒い線を接続すると回路が形成されて豆電球が点灯します。しかし、このマイナス側の黒い線がきちんと接続されていないと回路が形成されないので、豆電球は点灯しません。 これと同じで、何らかの原因でアース不良がおこると回路が形成されず、動物が電線に触れても電気ショックが発生しません。 ★参考記事:電気柵に必要な部品って? アース不足を起こさないためのポイントは? 上記の通り、電気ショックを与えるためにはアースがとても重要になります。アース不良が起こると、電気ショックが低減するだけでなく、本体の故障にもつながります。 では、アース不足(不良)を起こさないためには、どのようなポイントを確認しておくと良いのでしょうか。 1.アース棒を地面にしっかり打ち込む アース不足の原因として多いのが、アース棒が地面にきちんと打ち込まれていないケースです。アース棒は地面に打ち込んで設置しますが、打ち込みが甘くアース棒が浅く差し込まれた状態だときちんと電流が流れないので、効果が弱まってしまいます。 設置の際は深く打ち込むようにして、設置後も定期的にアース棒の抜けや緩みがないかを確認し、適時管理しておくようにしましょう。 2.アース棒のサビを確認する アース棒にサビが発生していると、サビ部分が絶縁状態となってしまうので、アース不足を起こしてしまいます。長く使用しているとアース棒がさびて電流の流れが悪くなります。サビたアース棒は新しいものに交換するようにしましょう。 3.アース線の断線に注意 アース線が断線してしまうと、当然アース不良となってしまいます。特に、アース線が分岐している個所や、アース棒との継ぎ目は屈曲などによって特に断線しやすい個所になります。もし断線が確認されたら、しっかりと補修するか、新しいものに交換しましょう。...
獣害対策~ニホンザルの被害防除、捕獲、駆除について
目次 1ニホンザルの生態 1食性 2学習能力や身体能力 3繁殖や行動 2サルによる農作物被害の現状 1家屋被害や人的被害も発生している 3サルの生態を考慮した防除策・捕獲・駆除を 1徹底した「追い払い」 2サル用の防護柵の設置 4捕獲による被害防止対策 野生鳥獣による農作物被害のうち、イノシシ・シカに次いで被害金額が多いのが、サルによる被害です。 その被害金額は、近年では年間約8.6億円程度、母数としてはイノシシ被害の5分の1程度ですが、サルは群れで行動するため、被害を受けるエリアが集中的になる傾向があります。 また、高い学習能力によって地域の様々な農作物の味を覚えていくため、被害対象作物が広がっていく傾向もあります。 しかしながら、サル獣害がほぼ解決に至っているケースもあり、サルのことをよく知って適切な対策を行えば、必ず被害は抑えることができるといえます。この記事ではサルの生態と、それを考慮した防除策、捕獲、駆除について説明します。 ニホンザルの生態 まずはニホンザルへの対策を講じるための基礎情報として、生態について見ていきましょう。ニホンザルは北海道を除く本州や四国、九州と幅広く分布しています。一般的に霊長目(ゴリラやオラウータンなど)は熱帯や温帯のジャングルに生息していますが、ニホンザルは東北地方など積雪が確認できる地域にも生息しています。日本では青森県が北限とされており、全国的に分布が確認される珍しい習性を持っています。オスの体長は50〜60cm、メスは45〜55cm程度で、毛色は暗めの赤褐色。顔には毛が生えておらず、赤みがかっているのが特徴です。 食性 葉・種子・植物の果実・芽など植物食が中心です。雑食性で昆虫なども食べますが、肉や魚は基本的には食べません(全く食べないわけではなく、魚や貝を食べたり、ライチョウのひなを捕食したケースも報告されています)。 また、トウガラシ、コンニャク、シソ、ゴボウ、ショウガ、ワラビなど、辛味や香り、アクの強い植物は避けます。 好物は、糖度や栄養価が高く楽に食べられる作物(カキ、スイカ、カボチャ、さつまいも、モモ、クリ、トウモロコシなど)です。 それらの作物の中でも、おいしい部分だけをかじっては捨て、次々と新しい作物を食べていくので、被害を受けた場所では食べ残しが散乱します。 餌となる食物は遺伝的に決まっているわけではなく、生後に学習すると言われています。そのため、他の作物の味を覚えられると、その作物を狙って行動するようになるため被害作物の種類が広がります。 学習能力や身体能力 サツマイモを水で洗って食べたり、芸を覚えるなど学習能力が高いことはよく知られていますが、特に優れているのは記憶力です。 おいしいエサにありつけた場所や、危険であると学習した場所、人間の顔もすぐに覚えます。なお、サル同士が協力して作業をするという行動は見られません。 ニホンザルの嗅覚や聴覚は人間と同じくらいで、犬並みの嗅覚をもつイノシシや、鋭い聴覚をもつシカと比較すると劣ります。ほとんどの情報を視覚によって集めており、活動するのは日中です。 木登りとジャンプが得意で、数ミリのとっかかりがあれば壁や柱を登れるため、イノシシ・シカ用に設置された柵も難なく乗り越えていきます。 繁殖や行動 野生の群れにおいては、6~7歳で初産を経験し、その後2~3年に1度のペースで出産するといわれます。ほぼ毎年出産するシカや、多産のイノシシと比べると、繁殖力は強くありません。...
獣害対策~ニホンザルの被害防除、捕獲、駆除について
目次 1ニホンザルの生態 1食性 2学習能力や身体能力 3繁殖や行動 2サルによる農作物被害の現状 1家屋被害や人的被害も発生している 3サルの生態を考慮した防除策・捕獲・駆除を 1徹底した「追い払い」 2サル用の防護柵の設置 4捕獲による被害防止対策 野生鳥獣による農作物被害のうち、イノシシ・シカに次いで被害金額が多いのが、サルによる被害です。 その被害金額は、近年では年間約8.6億円程度、母数としてはイノシシ被害の5分の1程度ですが、サルは群れで行動するため、被害を受けるエリアが集中的になる傾向があります。 また、高い学習能力によって地域の様々な農作物の味を覚えていくため、被害対象作物が広がっていく傾向もあります。 しかしながら、サル獣害がほぼ解決に至っているケースもあり、サルのことをよく知って適切な対策を行えば、必ず被害は抑えることができるといえます。この記事ではサルの生態と、それを考慮した防除策、捕獲、駆除について説明します。 ニホンザルの生態 まずはニホンザルへの対策を講じるための基礎情報として、生態について見ていきましょう。ニホンザルは北海道を除く本州や四国、九州と幅広く分布しています。一般的に霊長目(ゴリラやオラウータンなど)は熱帯や温帯のジャングルに生息していますが、ニホンザルは東北地方など積雪が確認できる地域にも生息しています。日本では青森県が北限とされており、全国的に分布が確認される珍しい習性を持っています。オスの体長は50〜60cm、メスは45〜55cm程度で、毛色は暗めの赤褐色。顔には毛が生えておらず、赤みがかっているのが特徴です。 食性 葉・種子・植物の果実・芽など植物食が中心です。雑食性で昆虫なども食べますが、肉や魚は基本的には食べません(全く食べないわけではなく、魚や貝を食べたり、ライチョウのひなを捕食したケースも報告されています)。 また、トウガラシ、コンニャク、シソ、ゴボウ、ショウガ、ワラビなど、辛味や香り、アクの強い植物は避けます。 好物は、糖度や栄養価が高く楽に食べられる作物(カキ、スイカ、カボチャ、さつまいも、モモ、クリ、トウモロコシなど)です。 それらの作物の中でも、おいしい部分だけをかじっては捨て、次々と新しい作物を食べていくので、被害を受けた場所では食べ残しが散乱します。 餌となる食物は遺伝的に決まっているわけではなく、生後に学習すると言われています。そのため、他の作物の味を覚えられると、その作物を狙って行動するようになるため被害作物の種類が広がります。 学習能力や身体能力 サツマイモを水で洗って食べたり、芸を覚えるなど学習能力が高いことはよく知られていますが、特に優れているのは記憶力です。 おいしいエサにありつけた場所や、危険であると学習した場所、人間の顔もすぐに覚えます。なお、サル同士が協力して作業をするという行動は見られません。 ニホンザルの嗅覚や聴覚は人間と同じくらいで、犬並みの嗅覚をもつイノシシや、鋭い聴覚をもつシカと比較すると劣ります。ほとんどの情報を視覚によって集めており、活動するのは日中です。 木登りとジャンプが得意で、数ミリのとっかかりがあれば壁や柱を登れるため、イノシシ・シカ用に設置された柵も難なく乗り越えていきます。 繁殖や行動 野生の群れにおいては、6~7歳で初産を経験し、その後2~3年に1度のペースで出産するといわれます。ほぼ毎年出産するシカや、多産のイノシシと比べると、繁殖力は強くありません。...
獣害の種類と対策について
令和元年度の野生鳥獣による農作物被害金額は約158億円。年々被害額は減少しているものの、依然として獣害による被害は深刻な状況にあります。被害を食い止めるためには個人での対策には限界があり、グループや地域を挙げての取り組みが欠かせません。 本記事では最新のデータを元に獣害の現状と種類について解説します。また、具体的な対策についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 獣害とは? 獣害とは、イノシシやシカ、クマ、サル、ネズミなど野生動物によって被る様々な害のことを指します。また飼い主の管理が不十分なペットによる害を指す場合もあります。かなり広い意味で用いられる言葉ですが、獣害の種類としては以下のようなものが挙げられます。 1:農業被害 獣害として真っ先に取り上げられのが農業被害です。野生鳥獣により、 農作物が食べられる 田畑を掘り起こされる ビニールハウスに穴をあけられる といった直接的・間接的に受ける農業への被害を指します。 出典:農林水産省ホームページ 農林水産省の発表によると、令和1年度(2020年)の鳥獣による農作物被害は、被害金額が約158億円となっています。前年度と比較し被害金額は約2千万円増加(対前年0.2%)。微増ながら、被害額がピークとなった平成22年度(2010年)の239億円と比較すると、年々減少傾向にあることが伺えます。 また、被害面積は約4万8千haで前年度に比べ約3千haの減少(対前年7%減)。被害量は約45万8千tで前年に比べ約3万8千tの減少(対前年8%減)となりました。 これは、環境省が推進している指定管理鳥獣捕獲等事業の成果が出始めた点や、狩猟以外の有害捕獲が増加傾向にある点が背景にあります。 しかしながら、150億円超という被害額は依然として何年も高水準のまま推移している状況です。とくに留意しておきたいのが、本データでは趣味や家庭菜園といった農作物以外の被害は含まれていないということ。例えば、地方では日々の食料や地域でのコミュニケーションの一環(農作物の交換等)として、食料を生産するケースもあり、そういった農作物の被害金額は計上されないことも多々あります。 獣害対策を講じるにも、コミュニティが無い場合は個人での対応を余儀なくされるため、後手に回ってしまうのが実情です。 農業従事者の高年齢化により、獣害対策の負担が高まっている点も特筆すべきポイントでしょう。 2:森林被害 森林被害とは、野生動物の影響によって樹木そのものが被害を受けたり、森林における日本特有の生態系バランスが崩れてしまう被害のことです。 出典:林野庁ホームページ 林野庁による野生鳥獣による森林被害に関する調査データによれば、令和元年度の主要な野生鳥獣による森林被害面積は約4.9ha。これは前年度の約5.9haから減少しており、平成26年度(2014年)の9.0haをピークに減少傾向にあります。 とはいえ、依然として深刻なのがシカによる森林被害です。シカ(ニホンジカ・エゾシカ)の好物は様々な植物です。食べる植物の種類は極めて多く、芝や木の葉だけでなく、食べ物の少ない時期には樹皮も食べます。一帯の植物を食べつくし、山の植生バランスを変えるほどの被害を与えることもあります。 令和元年度のシカによる森林被害は約3.5千ヘクタール。野生鳥獣による森林被害の約7割を占め、2014年までの36年間で分布域が約2.5倍に拡大するなど被害が大きく拡大しています。 3.家屋被害 家屋被害とは、野生動物が家屋に浸入し、汚損などの被害を与えることを指します。平等院鳳凰堂や清水寺で、貴重な文化財にアライグマの爪痕が見つかったのは有名な話です。 近年ではアライグマやハクビシンが都心部でも生息域を伸ばし、屋根裏などに潜んで家屋被害をもたらす事例も多く報告されています。 最近では、加賀市橋立町の越前加賀海岸国定公園敷地内がイノシシによる被害を受け、芝生が掘り起こされるといった事例がありました。建物そのものだけでなく、こうした景観に対しての被害が発生するのも、獣害対策の難しさといえます。 4.人的被害 獣害種類の中で人的被害は、獣から人間が直接的・間接的に被害を受けることを指します。 獣から噛まれたりして怪我をしたなど直接受ける被害と、獣が害虫や病気を媒介して間接的に受ける被害があります。間接的な被害としては、たとえば、ここ10年ほどの間にハイキング、キャンプ、渓流釣りなどに行ったり、あるいは山林作業をする人々の間で「ヤマビル」に吸血される被害が全国的に増えています。これは、ヤマビルが吸い付くイノシシなどが、餌を求めて人里近くに出没する機会が増えたことが原因であると指摘されています。...
獣害の種類と対策について
令和元年度の野生鳥獣による農作物被害金額は約158億円。年々被害額は減少しているものの、依然として獣害による被害は深刻な状況にあります。被害を食い止めるためには個人での対策には限界があり、グループや地域を挙げての取り組みが欠かせません。 本記事では最新のデータを元に獣害の現状と種類について解説します。また、具体的な対策についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 獣害とは? 獣害とは、イノシシやシカ、クマ、サル、ネズミなど野生動物によって被る様々な害のことを指します。また飼い主の管理が不十分なペットによる害を指す場合もあります。かなり広い意味で用いられる言葉ですが、獣害の種類としては以下のようなものが挙げられます。 1:農業被害 獣害として真っ先に取り上げられのが農業被害です。野生鳥獣により、 農作物が食べられる 田畑を掘り起こされる ビニールハウスに穴をあけられる といった直接的・間接的に受ける農業への被害を指します。 出典:農林水産省ホームページ 農林水産省の発表によると、令和1年度(2020年)の鳥獣による農作物被害は、被害金額が約158億円となっています。前年度と比較し被害金額は約2千万円増加(対前年0.2%)。微増ながら、被害額がピークとなった平成22年度(2010年)の239億円と比較すると、年々減少傾向にあることが伺えます。 また、被害面積は約4万8千haで前年度に比べ約3千haの減少(対前年7%減)。被害量は約45万8千tで前年に比べ約3万8千tの減少(対前年8%減)となりました。 これは、環境省が推進している指定管理鳥獣捕獲等事業の成果が出始めた点や、狩猟以外の有害捕獲が増加傾向にある点が背景にあります。 しかしながら、150億円超という被害額は依然として何年も高水準のまま推移している状況です。とくに留意しておきたいのが、本データでは趣味や家庭菜園といった農作物以外の被害は含まれていないということ。例えば、地方では日々の食料や地域でのコミュニケーションの一環(農作物の交換等)として、食料を生産するケースもあり、そういった農作物の被害金額は計上されないことも多々あります。 獣害対策を講じるにも、コミュニティが無い場合は個人での対応を余儀なくされるため、後手に回ってしまうのが実情です。 農業従事者の高年齢化により、獣害対策の負担が高まっている点も特筆すべきポイントでしょう。 2:森林被害 森林被害とは、野生動物の影響によって樹木そのものが被害を受けたり、森林における日本特有の生態系バランスが崩れてしまう被害のことです。 出典:林野庁ホームページ 林野庁による野生鳥獣による森林被害に関する調査データによれば、令和元年度の主要な野生鳥獣による森林被害面積は約4.9ha。これは前年度の約5.9haから減少しており、平成26年度(2014年)の9.0haをピークに減少傾向にあります。 とはいえ、依然として深刻なのがシカによる森林被害です。シカ(ニホンジカ・エゾシカ)の好物は様々な植物です。食べる植物の種類は極めて多く、芝や木の葉だけでなく、食べ物の少ない時期には樹皮も食べます。一帯の植物を食べつくし、山の植生バランスを変えるほどの被害を与えることもあります。 令和元年度のシカによる森林被害は約3.5千ヘクタール。野生鳥獣による森林被害の約7割を占め、2014年までの36年間で分布域が約2.5倍に拡大するなど被害が大きく拡大しています。 3.家屋被害 家屋被害とは、野生動物が家屋に浸入し、汚損などの被害を与えることを指します。平等院鳳凰堂や清水寺で、貴重な文化財にアライグマの爪痕が見つかったのは有名な話です。 近年ではアライグマやハクビシンが都心部でも生息域を伸ばし、屋根裏などに潜んで家屋被害をもたらす事例も多く報告されています。 最近では、加賀市橋立町の越前加賀海岸国定公園敷地内がイノシシによる被害を受け、芝生が掘り起こされるといった事例がありました。建物そのものだけでなく、こうした景観に対しての被害が発生するのも、獣害対策の難しさといえます。 4.人的被害 獣害種類の中で人的被害は、獣から人間が直接的・間接的に被害を受けることを指します。 獣から噛まれたりして怪我をしたなど直接受ける被害と、獣が害虫や病気を媒介して間接的に受ける被害があります。間接的な被害としては、たとえば、ここ10年ほどの間にハイキング、キャンプ、渓流釣りなどに行ったり、あるいは山林作業をする人々の間で「ヤマビル」に吸血される被害が全国的に増えています。これは、ヤマビルが吸い付くイノシシなどが、餌を求めて人里近くに出没する機会が増えたことが原因であると指摘されています。...
非常に困った。鳩の被害事例
4月から6月にかけては、鳩の被害が最も増える季節です。被害を受けていないうちは鳩の存在に対して何とも思わないのですが、実際に被害を受けると非常に悩ましい存在に感じるようになります。 よくある鳩の被害内容 鳩が人間に与える被害の多くは、糞と鳴き声です。まだ軽度であれば、特に深刻な被害に感じられませんが、重篤になってくると精神的な被害だけでなく、経済的・身体的にも被害を受ける可能性があります。 鳩はたくさん糞をする 鳩は非常に大食漢で、一日に体重の1割ほどの量の餌を食べます。体重60キロの人間でいうと、毎日6キロほどの食事をする換算になります。人間の1回の平均食事量は、800グラム~1キロ程と言われますので、毎日5~6回食事を取るのと同じようなものです。 食べる量が多いということは、その分排出される量も多いということ。鳩の糞の量は他の鳥と比べても多く、また気に入った場所に長く滞在する習性があります。さらに、鳩自身は自分の糞が周りにあると安心する習性もあります。そのため、一定の場所に大量の糞や抜けた羽が堆積するということも珍しくありません。 また、鳩は気に入った場所に執着する強い習性があります。糞を清掃する際に鳩を追い出そうとすると、非常に臭い糞をしながら動き回るものの、なかなかその場所から離れようとしません。 以下の動画では、ベランダの室外機に執着する鳩が糞をまき散らしながら歩き回るものの、なかなか逃げない様子が確認できます。なんとかベランダから追い出しても、鳩は遠巻きからこちらを観察しており、ベランダに戻ることを諦めずに機会を伺っている様子もみられます。 鳩の糞が媒介する病気 “rats with wings(羽のあるネズミ・空飛ぶネズミ)”という言葉があります。これは、1980年のアメリカ映画「スターダスト・メモリー(原題:Stardust Memories)」で主演のウディ・アレンが野生の鳩に対して放った言葉です。 このような呼び方をされる理由は、鳩が媒介する病原菌にあります。多くの場合、病原菌を含んだ鳩の糞が乾燥して粒子状になり、人体に吸い込まれたり傷口や粘膜に付着した結果、感染が起こります。 野生鳥獣は様々な病原菌をもっていますが、中でも鳩は大量に糞をすること、群れること、人間の生活エリア付近にいることから、病気を媒介するリスクが高いのです。 また、鳩に寄生するダニや吸血性の昆虫によって人間が被害を受ける可能性もあります。 鳩が媒介する病原菌や寄生虫によって、人間が重篤な健康被害を受けるケースは稀ですが、免疫力が弱い人は影響を受けやすくなるので、注意が必要です。 ★こちらの記事も参考ください。 本当は怖い。鳩の糞害について 糞は金属やコンクリートを腐食させる 人間は体内のアンモニアを尿素として排出しますが、鳥類は難水性の尿酸として糞と一緒に排出します。水に溶けにくい糞であるため、雨風があってもこびりついたままとなりやすく、糞に含まれる酸性分によって金属や塗装の腐食やコンクリートの劣化を引き起こす場合があります。 2007年にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで起きた橋の崩落事故は、橋げたなどに溜まったハトの糞が鉄骨を腐食させたことが原因という説もあるほど。 長期間付着するほど劣化が起こりやすく、事故や資産価値の低下につながる可能性もあるので、重篤化する前に対処しておくことが大切です。 鳩の羽音や鳴き声による騒音 鳩が人間の生活エリア近くにいると、「ホー、ホー」「ボーボー、ポッポー」と鳴き声が聞こえることがあります。 これは繁殖期に雄が雌を呼ぶための声であったり、縄張りを主張するための鳴き声です。 たまに聞こえる程度であれば気にならないのですが、家や事務所に住み着かれた場合、耳障りの範囲を超えて騒音ともいえる状況になります。 静かな場所で急に「バサバサッ」といった羽音が間近で聞こえたり、朝早くから元気よく鳴き声が聞こえたりすることが頻繁に起こると、かなりのストレスになります。 鳩被害が起こる理由 鳩の被害件数がピークになるのは5月から6月にかけて。また被害場所の約8割が個人宅で、ベランダや屋根における糞害が多くの割合を占めます。...
非常に困った。鳩の被害事例
4月から6月にかけては、鳩の被害が最も増える季節です。被害を受けていないうちは鳩の存在に対して何とも思わないのですが、実際に被害を受けると非常に悩ましい存在に感じるようになります。 よくある鳩の被害内容 鳩が人間に与える被害の多くは、糞と鳴き声です。まだ軽度であれば、特に深刻な被害に感じられませんが、重篤になってくると精神的な被害だけでなく、経済的・身体的にも被害を受ける可能性があります。 鳩はたくさん糞をする 鳩は非常に大食漢で、一日に体重の1割ほどの量の餌を食べます。体重60キロの人間でいうと、毎日6キロほどの食事をする換算になります。人間の1回の平均食事量は、800グラム~1キロ程と言われますので、毎日5~6回食事を取るのと同じようなものです。 食べる量が多いということは、その分排出される量も多いということ。鳩の糞の量は他の鳥と比べても多く、また気に入った場所に長く滞在する習性があります。さらに、鳩自身は自分の糞が周りにあると安心する習性もあります。そのため、一定の場所に大量の糞や抜けた羽が堆積するということも珍しくありません。 また、鳩は気に入った場所に執着する強い習性があります。糞を清掃する際に鳩を追い出そうとすると、非常に臭い糞をしながら動き回るものの、なかなかその場所から離れようとしません。 以下の動画では、ベランダの室外機に執着する鳩が糞をまき散らしながら歩き回るものの、なかなか逃げない様子が確認できます。なんとかベランダから追い出しても、鳩は遠巻きからこちらを観察しており、ベランダに戻ることを諦めずに機会を伺っている様子もみられます。 鳩の糞が媒介する病気 “rats with wings(羽のあるネズミ・空飛ぶネズミ)”という言葉があります。これは、1980年のアメリカ映画「スターダスト・メモリー(原題:Stardust Memories)」で主演のウディ・アレンが野生の鳩に対して放った言葉です。 このような呼び方をされる理由は、鳩が媒介する病原菌にあります。多くの場合、病原菌を含んだ鳩の糞が乾燥して粒子状になり、人体に吸い込まれたり傷口や粘膜に付着した結果、感染が起こります。 野生鳥獣は様々な病原菌をもっていますが、中でも鳩は大量に糞をすること、群れること、人間の生活エリア付近にいることから、病気を媒介するリスクが高いのです。 また、鳩に寄生するダニや吸血性の昆虫によって人間が被害を受ける可能性もあります。 鳩が媒介する病原菌や寄生虫によって、人間が重篤な健康被害を受けるケースは稀ですが、免疫力が弱い人は影響を受けやすくなるので、注意が必要です。 ★こちらの記事も参考ください。 本当は怖い。鳩の糞害について 糞は金属やコンクリートを腐食させる 人間は体内のアンモニアを尿素として排出しますが、鳥類は難水性の尿酸として糞と一緒に排出します。水に溶けにくい糞であるため、雨風があってもこびりついたままとなりやすく、糞に含まれる酸性分によって金属や塗装の腐食やコンクリートの劣化を引き起こす場合があります。 2007年にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで起きた橋の崩落事故は、橋げたなどに溜まったハトの糞が鉄骨を腐食させたことが原因という説もあるほど。 長期間付着するほど劣化が起こりやすく、事故や資産価値の低下につながる可能性もあるので、重篤化する前に対処しておくことが大切です。 鳩の羽音や鳴き声による騒音 鳩が人間の生活エリア近くにいると、「ホー、ホー」「ボーボー、ポッポー」と鳴き声が聞こえることがあります。 これは繁殖期に雄が雌を呼ぶための声であったり、縄張りを主張するための鳴き声です。 たまに聞こえる程度であれば気にならないのですが、家や事務所に住み着かれた場合、耳障りの範囲を超えて騒音ともいえる状況になります。 静かな場所で急に「バサバサッ」といった羽音が間近で聞こえたり、朝早くから元気よく鳴き声が聞こえたりすることが頻繁に起こると、かなりのストレスになります。 鳩被害が起こる理由 鳩の被害件数がピークになるのは5月から6月にかけて。また被害場所の約8割が個人宅で、ベランダや屋根における糞害が多くの割合を占めます。...
運搬作業がラクラク!電動一輪車(手押し車)の特徴を解説
一輪車(ねこ車・手押し車)は、農作業や土木作業をはじめとして各種運搬作業に広く用いられていますが、電気によるアシスト機能を搭載したものがあるのをご存じでしょうか? 動力が電気になることで、作業負担を大きく軽減させることができます。 電動一輪車(手押し車)の特徴 一輪車とは、ご存じの通り前方にタイヤが一輪付いた手押し式の台車のことで、「手押し車」や「ねこ車」とも呼ばれています。 直接手で運ぶには労力がかかるけれども、重機を使うほどでもないような物を運搬する場合に活躍します。特に、車が侵入できないような場所での運搬作業に適しています。 通常は人の手で押して動かす一輪車ですが、作業が楽になると人気を集めているのが電動のタイプです。バッテリー駆動の電動モーターがタイヤの回転をアシストするので、通常よりも格段に少ない力で、多くの荷物を一度に運ぶことができます。 また、エンジン式ではなく電動式なので、音が静かで住宅地や夜間における作業も安心して行うことができます。 農作業はもちろん鳥獣の運搬作業でも活躍 重い物資を運ぶ機会が多い農作業や工事現場では軽自動車の出番が多いですが、軽自動車で土や砂など粒子状のものを運ぶのは専用の荷台がない限り不得手です。 また、山林や畑だと車の侵入が難しいエリアも多くあります。このような現場では一輪車を非常に重宝しますが、人力手押しでの作業は負担が大きく、作業時間もかさんでしまいます。 その点電動一輪車は、アシスト機能で運搬作業が大幅に軽減。女性やご高齢の方でも使いやすく、作業効率を高めることができます。 実際に購入されたお客様からは、農作物の運搬、除雪作業の雪の運搬のほか、アウトドアで薪の運搬等にも重宝するとの声をいただいています。 上記のような一般的な用途以外にも、狩猟で捕獲した獲物を山中から車まで運ぶのに使っている方もいらっしゃいます。イノシシやシカはそれなりに重量があるため、人の手による山中の運搬はかなりの労力がかかりますが、電動一輪車を使えば労力を軽減させることができます。 ただし、あくま一輪車ですので、荷物を積載する際は左右のバランスに注意する必要がありますし、電動式なので悪路の走破性能に優れているわけではない点は念頭に置いておく必要があります。 電動一輪車の種類 電動一輪車には、大きく2つの種類があります。 1.一体型 一体型は、一輪車そのものに電動の機能が搭載されたタイプです。市場でも「電動一輪車」や「充電式運搬車」といった名称で販売されています。 商品の種類や規格によって積載量や荷台のタイプ(バケットやパイプフレーム)、バッテリーの稼働時間などを選ぶことができ、用途に合わせて選ぶことができます。 2.取り付け型 電動アシストキット一式を購入して、普段から使用している一輪車に取付けて使用するタイプです。モーター内蔵の専用タイヤやバッテリー、コントローラーバッグなどがキットに付属しています。 一般的なタイヤ規格の一輪車なら概ね取り付けることができるため、使い慣れた一輪車を手軽に電動化することができます。 ▶イノホイおすすめの電動一輪車はこちら 電動一輪車を選ぶときのポイント 商品によっては悪路や泥濘、起伏に弱いものがあります。ほとんどの場合、販売ページなどで走行速度や最大積載量、登坂性能(登坂可能な傾斜の大きさ)等が記載されていますので、走行性能を予め確認しておくと良いでしょう。 他にも、バッテリーの稼働時間、一体型の場合は車両サイズ(作業環境に適しているか)を事前にチェックしておきましょう。 また、取り付け型の電動一輪車の場合、お使いの一輪車のサイズをチェックし、取り付け可能な車両かどうかを必ずチェックしておきましょう。
運搬作業がラクラク!電動一輪車(手押し車)の特徴を解説
一輪車(ねこ車・手押し車)は、農作業や土木作業をはじめとして各種運搬作業に広く用いられていますが、電気によるアシスト機能を搭載したものがあるのをご存じでしょうか? 動力が電気になることで、作業負担を大きく軽減させることができます。 電動一輪車(手押し車)の特徴 一輪車とは、ご存じの通り前方にタイヤが一輪付いた手押し式の台車のことで、「手押し車」や「ねこ車」とも呼ばれています。 直接手で運ぶには労力がかかるけれども、重機を使うほどでもないような物を運搬する場合に活躍します。特に、車が侵入できないような場所での運搬作業に適しています。 通常は人の手で押して動かす一輪車ですが、作業が楽になると人気を集めているのが電動のタイプです。バッテリー駆動の電動モーターがタイヤの回転をアシストするので、通常よりも格段に少ない力で、多くの荷物を一度に運ぶことができます。 また、エンジン式ではなく電動式なので、音が静かで住宅地や夜間における作業も安心して行うことができます。 農作業はもちろん鳥獣の運搬作業でも活躍 重い物資を運ぶ機会が多い農作業や工事現場では軽自動車の出番が多いですが、軽自動車で土や砂など粒子状のものを運ぶのは専用の荷台がない限り不得手です。 また、山林や畑だと車の侵入が難しいエリアも多くあります。このような現場では一輪車を非常に重宝しますが、人力手押しでの作業は負担が大きく、作業時間もかさんでしまいます。 その点電動一輪車は、アシスト機能で運搬作業が大幅に軽減。女性やご高齢の方でも使いやすく、作業効率を高めることができます。 実際に購入されたお客様からは、農作物の運搬、除雪作業の雪の運搬のほか、アウトドアで薪の運搬等にも重宝するとの声をいただいています。 上記のような一般的な用途以外にも、狩猟で捕獲した獲物を山中から車まで運ぶのに使っている方もいらっしゃいます。イノシシやシカはそれなりに重量があるため、人の手による山中の運搬はかなりの労力がかかりますが、電動一輪車を使えば労力を軽減させることができます。 ただし、あくま一輪車ですので、荷物を積載する際は左右のバランスに注意する必要がありますし、電動式なので悪路の走破性能に優れているわけではない点は念頭に置いておく必要があります。 電動一輪車の種類 電動一輪車には、大きく2つの種類があります。 1.一体型 一体型は、一輪車そのものに電動の機能が搭載されたタイプです。市場でも「電動一輪車」や「充電式運搬車」といった名称で販売されています。 商品の種類や規格によって積載量や荷台のタイプ(バケットやパイプフレーム)、バッテリーの稼働時間などを選ぶことができ、用途に合わせて選ぶことができます。 2.取り付け型 電動アシストキット一式を購入して、普段から使用している一輪車に取付けて使用するタイプです。モーター内蔵の専用タイヤやバッテリー、コントローラーバッグなどがキットに付属しています。 一般的なタイヤ規格の一輪車なら概ね取り付けることができるため、使い慣れた一輪車を手軽に電動化することができます。 ▶イノホイおすすめの電動一輪車はこちら 電動一輪車を選ぶときのポイント 商品によっては悪路や泥濘、起伏に弱いものがあります。ほとんどの場合、販売ページなどで走行速度や最大積載量、登坂性能(登坂可能な傾斜の大きさ)等が記載されていますので、走行性能を予め確認しておくと良いでしょう。 他にも、バッテリーの稼働時間、一体型の場合は車両サイズ(作業環境に適しているか)を事前にチェックしておきましょう。 また、取り付け型の電動一輪車の場合、お使いの一輪車のサイズをチェックし、取り付け可能な車両かどうかを必ずチェックしておきましょう。
モグラの生態や農作物被害への対策・撃退方法
一般的には小さく可愛らしいイメージがあるモグラですが、農業や家庭菜園を営む方にとっては、穴を掘って地中に巣を作ることによって根を切られたり、苗を倒されたり、畑や庭をボコボコにされたりする点で厄介者ともいえます。 特に、気温が上がってくる季節になると、畑などにモグラの穴が多く掘られていることに気づく農家の方も多いのではないでしょうか? 今回は、モグラの生態や農作物被害の現状、被害を予防・防止するための対策や撃退方法について解説します。 モグラの生態 モグラはモグラ科に属する哺乳類で、日本を含む北半球で広く生息しています。体長は12~18cm程度で、種類によっては20cm程度まで成長します。 見た目は全身が細かい毛で覆われており、濃い褐色や黒褐色が特徴。体毛に覆われていない鼻先と手足の部分はピンク色をしています。 日本国内には固有種を含め数種類のモグラが生息しており、中でもコウベモグラとアズマモグラは代表的な種類です。主にコウベモグラは西日本に、アズマモグラは東日本に生息しています。 湿潤した土壌の多い平野部において、最も生息密度が高いです。 モグラは生涯を通してほぼ土の中で生活するため、土をかき分けやすいよう前足が大きく成長する特徴を持っています。シャベル状の平べったい形状に鋭い爪があり、トンネルを掘り進めて餌を探します。前足が下向きではなく横向きに生えているのも、土中での生活に適応するための進化の1つです。 嗅覚と聴覚が非常に優れている モグラは生涯のほとんどを暗い土の中で暮らすため、視力が退化しています。 逆に、嗅覚と聴覚は優れています。 とくに鼻の「アイマー器官」という部分が発達しており、土の中の振動を敏感にキャッチします。餌を探す際はこの感覚器官を有効に活用して獲物を探します。 また、あまり知られていませんが泳ぐのも得意としており、田んぼや用水路を泳ぐ姿が目撃されます。 食性は肉食で、地中にいるミミズやカエル、コガネムシの幼虫などを好んで食べます。唾液に麻痺毒を含む種類のモグラも存在し、餌を生きたまま巣穴に貯蔵する特性もあります。 餌を探すために一日に50メートル以上トンネルを掘るとも言われており、1分間で30cm程度のスピードでとにかく掘りまくります。 そのためカロリー消費が激しく、1日に体重の約半分もの餌を摂取するほど食欲旺盛です。蛾の幼虫や、ジムカデ類、ヒル類なども食べます。12時間なにも食べないと餓死するほど飢餓に弱く、餌が無い状態だと簡単に死んでしまいます。 縄張り意識がとても高く、生息数が多いエリアでは、縄張り争いによって追い出されたモグラが飢え死にしていることも多く見られます。 モグラによる農業被害の現状 他の野生鳥獣に比べ個体のサイズは比較的小さいモグラですが、農業被害は深刻です。農林水産省が発表した平成29年度の調査によると、モグラによる農業被害額は年間1,428万円。イノシシやシカに比べれば被害額は小さいですが、被害に遭った際の苦労は大きく、決して無視できない数字です。 ちなみに、モグラは肉食なため農作物を直接食べることはありません。そのため、地上の農作物に被害が発生するのではなく、地中や地表において被害が発生します。野菜などに齧られた痕跡があれば、それはモグラの仕業ではなく、ネズミ等ほかの動物の仕業です。 具体的には、トンネルを掘る過程で野菜の根が切られてしまうケースや、植え付けた苗が倒れてしまう被害が見られます。また、水田ではモグラの掘った穴に水が流れ込んでしまい、畦(あぜ)が崩壊する恐れがあります。 その他にも、「モグラの掘ったトンネルを通ってネズミが農作物を荒らす」「土の保水率が低下して生育が悪くなる」「ミミズが少なくなることで農作地の環境が悪くなる」といった農業被害が挙げられます。 いずれも、直接農作物を食い荒らすものではありませんが、農作地の環境が悪化すれば、作物の品質が下がってしまいます。結果として商品売上等にも影響するため、きちんと対策を講じることが大切です。 モグラ対策を行うまえに 農作物への被害を減らすには、モグラを撃退するための対策を講じる必要がありますが、効果的な対策を実施するためには、事前にモグラの住処がどのような状況になっているか調べます。 事前の準備 モグラへの対策を講じる前には、事前準備としてモグラが頻繁に通るトンネル(本道)を見つけておくことが大切です。 モグラは土の中に「餌を捕る場所」「餌を蓄える場所」「侵入者から身を隠す場所」など、複数の部屋を作り巣を構成しています。この主要な部屋を行き来するためのトンネルを『本道(本管)』と呼び、それ以外に餌を探すために掘ったトンネルを『支道(支管)』と呼びます。 本道は1日に何度も使用しますが、支道はめったに使用せず一度きりに終わることも少なくありません。そこでモグラ対策を講じるには、モグラが頻繁に使用する本道を見つけ、ピンポイントで対策を講じることが重要となってきます。...
モグラの生態や農作物被害への対策・撃退方法
一般的には小さく可愛らしいイメージがあるモグラですが、農業や家庭菜園を営む方にとっては、穴を掘って地中に巣を作ることによって根を切られたり、苗を倒されたり、畑や庭をボコボコにされたりする点で厄介者ともいえます。 特に、気温が上がってくる季節になると、畑などにモグラの穴が多く掘られていることに気づく農家の方も多いのではないでしょうか? 今回は、モグラの生態や農作物被害の現状、被害を予防・防止するための対策や撃退方法について解説します。 モグラの生態 モグラはモグラ科に属する哺乳類で、日本を含む北半球で広く生息しています。体長は12~18cm程度で、種類によっては20cm程度まで成長します。 見た目は全身が細かい毛で覆われており、濃い褐色や黒褐色が特徴。体毛に覆われていない鼻先と手足の部分はピンク色をしています。 日本国内には固有種を含め数種類のモグラが生息しており、中でもコウベモグラとアズマモグラは代表的な種類です。主にコウベモグラは西日本に、アズマモグラは東日本に生息しています。 湿潤した土壌の多い平野部において、最も生息密度が高いです。 モグラは生涯を通してほぼ土の中で生活するため、土をかき分けやすいよう前足が大きく成長する特徴を持っています。シャベル状の平べったい形状に鋭い爪があり、トンネルを掘り進めて餌を探します。前足が下向きではなく横向きに生えているのも、土中での生活に適応するための進化の1つです。 嗅覚と聴覚が非常に優れている モグラは生涯のほとんどを暗い土の中で暮らすため、視力が退化しています。 逆に、嗅覚と聴覚は優れています。 とくに鼻の「アイマー器官」という部分が発達しており、土の中の振動を敏感にキャッチします。餌を探す際はこの感覚器官を有効に活用して獲物を探します。 また、あまり知られていませんが泳ぐのも得意としており、田んぼや用水路を泳ぐ姿が目撃されます。 食性は肉食で、地中にいるミミズやカエル、コガネムシの幼虫などを好んで食べます。唾液に麻痺毒を含む種類のモグラも存在し、餌を生きたまま巣穴に貯蔵する特性もあります。 餌を探すために一日に50メートル以上トンネルを掘るとも言われており、1分間で30cm程度のスピードでとにかく掘りまくります。 そのためカロリー消費が激しく、1日に体重の約半分もの餌を摂取するほど食欲旺盛です。蛾の幼虫や、ジムカデ類、ヒル類なども食べます。12時間なにも食べないと餓死するほど飢餓に弱く、餌が無い状態だと簡単に死んでしまいます。 縄張り意識がとても高く、生息数が多いエリアでは、縄張り争いによって追い出されたモグラが飢え死にしていることも多く見られます。 モグラによる農業被害の現状 他の野生鳥獣に比べ個体のサイズは比較的小さいモグラですが、農業被害は深刻です。農林水産省が発表した平成29年度の調査によると、モグラによる農業被害額は年間1,428万円。イノシシやシカに比べれば被害額は小さいですが、被害に遭った際の苦労は大きく、決して無視できない数字です。 ちなみに、モグラは肉食なため農作物を直接食べることはありません。そのため、地上の農作物に被害が発生するのではなく、地中や地表において被害が発生します。野菜などに齧られた痕跡があれば、それはモグラの仕業ではなく、ネズミ等ほかの動物の仕業です。 具体的には、トンネルを掘る過程で野菜の根が切られてしまうケースや、植え付けた苗が倒れてしまう被害が見られます。また、水田ではモグラの掘った穴に水が流れ込んでしまい、畦(あぜ)が崩壊する恐れがあります。 その他にも、「モグラの掘ったトンネルを通ってネズミが農作物を荒らす」「土の保水率が低下して生育が悪くなる」「ミミズが少なくなることで農作地の環境が悪くなる」といった農業被害が挙げられます。 いずれも、直接農作物を食い荒らすものではありませんが、農作地の環境が悪化すれば、作物の品質が下がってしまいます。結果として商品売上等にも影響するため、きちんと対策を講じることが大切です。 モグラ対策を行うまえに 農作物への被害を減らすには、モグラを撃退するための対策を講じる必要がありますが、効果的な対策を実施するためには、事前にモグラの住処がどのような状況になっているか調べます。 事前の準備 モグラへの対策を講じる前には、事前準備としてモグラが頻繁に通るトンネル(本道)を見つけておくことが大切です。 モグラは土の中に「餌を捕る場所」「餌を蓄える場所」「侵入者から身を隠す場所」など、複数の部屋を作り巣を構成しています。この主要な部屋を行き来するためのトンネルを『本道(本管)』と呼び、それ以外に餌を探すために掘ったトンネルを『支道(支管)』と呼びます。 本道は1日に何度も使用しますが、支道はめったに使用せず一度きりに終わることも少なくありません。そこでモグラ対策を講じるには、モグラが頻繁に使用する本道を見つけ、ピンポイントで対策を講じることが重要となってきます。...
防鳥ワイヤーを張ろう!
鳩やカラスが飛来する場所に設置して、物理的に止まりにくくするための防鳥ワイヤー。一番の特徴としては、ネットや剣山など他の防鳥対策商品と比べると、目立ちにくいという点です。そのため、景観を崩すことなく防鳥効果が出せるというメリットがあります。 防鳥ワイヤーの効果 特に鳩にいえることですが、彼らは居心地の良い場所を常にリサーチしています。そして、気に入った場所に執着しようとする縄張り本能と、追い払っても戻ってこようとする帰巣本能が非常に強いです。 執着を持った場所には長く滞在することになるので、その分糞害や鳴き声(騒音)被害が酷くなります。 よって、彼らが場所に執着しだす前のできるだけ早い段階で諦めさせることが重要になります。そのためには、彼らにとって飛来がしにくい・居心地の悪い場所にすることが必要です。 ★こちらの記事もオススメ 鳩を追い払うのに効果的な方法は? 防鳥ワイヤーは、物理的に飛来防止するための一つの手段になります。 鳩などの鳥類が場所をリサーチする時は、いったん構造物の縁に止まって、その場所の安全性や居心地、羽休みや待合のための場所として適しているのかをチェックします。 こういった場所に防鳥ワイヤーを張っておけば、物理的に止まりにくくなったり、羽を羽ばたかせる際に邪魔になったりするので、彼らにとって飛来しにくく居心地の悪い状態にすることができます。 防鳥ワイヤーの構造 防鳥ワイヤーは、支柱(支持金具・ステイとも呼ばれます)を使ってワイヤーを張る構造になっています。 ワイヤーや支柱の他には、張ったワイヤーのテンション(張力)を適正に保ったり、ワイヤー交換を容易にするためのスプリングが必要になります。 ワイヤー ワイヤーは耐食性に優れるステンレス製のワイヤーロープが使われるのが一般的です。 ワイヤーロープ径が太すぎると、鳥の種類によってはワイヤーを掴んで止まることができますので、ある程度径が小さく、かつ耐久性も問題ない径のものを選ぶ必要があります。 例えば、鳩の場合はワイヤー径が1.0mm以上になると、ワイヤー上に止まるケースが見られるようになります。一方で径が0.7mmを下回ると、強度が不足して切断や損傷によって張替えが必要となる可能性がでてきます。 そのため、鳩対策の場合は、は0.7mm~0.9mmのあいだの径を選択すると良いでしょう。 ※鳩より体の大きいカラスやウミネコの場合は、より径が太いワイヤーを使用する場合もあります。 また、体の小さいスズメなどの場合は細いワイヤー上でも掴んで止まることができるため、防鳥ワイヤーでは効果が出ないことが多いです。そのため、防鳥ネットによる侵入防止対策が取られることが多いです。 なお時折、釣り糸(テグス)をワイヤーとして張っているのを見かけますが、ステンレスと違って紫外線に弱く、鳩対策としては強度が足りないため、頻繁な張り替えが必要になる可能性があります。頻繁な張り替えが前提であれば問題ないのですが、恒久的な対策とするのであれば避けたほうが良いでしょう。 ▶鳩対策に適したワイヤーロープはこちら 設置場所に応じて支柱(支持金具・ステイ)を選ぼう 支柱(支持金具・ステイとも呼びます)は、ワイヤーを張るための支柱になります。現在販売されている支柱は、ワイヤーを2段以上張れるタイプが多いです。もちろん、1段張りよりも2段張りのほうが効果は高くなります。 支柱については、ベランダの手すりや構造物の骨組みとなるH鋼など、設置する場所の形状にあわせて、金具の形状を選択する必要があります。 設置事例としては、例えば歩道橋の橋脚に使用されるH形鋼やL形鋼にクランプ型(鋼材の厚みに合わせて噛みこませて、ボルトを締め付けることにより固定する方法)の金具を使用して支柱を設置したりします。 また、振動が生じる場所の場合は強い締め付けが可能なタイプの支柱を選択したりもします。 ▶H形鋼やL形鋼に設置するのに適したクランプは、こちら ▶振動が気になる場所なら、こちら また、パイプ型の個所に支柱を設置する場合は、パイプの外周を締め付けるような形で固定したりします。パイプ径によってはうまく締め付けができない場合があるので、あらかじめ設置場所の太さを確認し、適合する支柱を選択すると良いでしょう。...
防鳥ワイヤーを張ろう!
鳩やカラスが飛来する場所に設置して、物理的に止まりにくくするための防鳥ワイヤー。一番の特徴としては、ネットや剣山など他の防鳥対策商品と比べると、目立ちにくいという点です。そのため、景観を崩すことなく防鳥効果が出せるというメリットがあります。 防鳥ワイヤーの効果 特に鳩にいえることですが、彼らは居心地の良い場所を常にリサーチしています。そして、気に入った場所に執着しようとする縄張り本能と、追い払っても戻ってこようとする帰巣本能が非常に強いです。 執着を持った場所には長く滞在することになるので、その分糞害や鳴き声(騒音)被害が酷くなります。 よって、彼らが場所に執着しだす前のできるだけ早い段階で諦めさせることが重要になります。そのためには、彼らにとって飛来がしにくい・居心地の悪い場所にすることが必要です。 ★こちらの記事もオススメ 鳩を追い払うのに効果的な方法は? 防鳥ワイヤーは、物理的に飛来防止するための一つの手段になります。 鳩などの鳥類が場所をリサーチする時は、いったん構造物の縁に止まって、その場所の安全性や居心地、羽休みや待合のための場所として適しているのかをチェックします。 こういった場所に防鳥ワイヤーを張っておけば、物理的に止まりにくくなったり、羽を羽ばたかせる際に邪魔になったりするので、彼らにとって飛来しにくく居心地の悪い状態にすることができます。 防鳥ワイヤーの構造 防鳥ワイヤーは、支柱(支持金具・ステイとも呼ばれます)を使ってワイヤーを張る構造になっています。 ワイヤーや支柱の他には、張ったワイヤーのテンション(張力)を適正に保ったり、ワイヤー交換を容易にするためのスプリングが必要になります。 ワイヤー ワイヤーは耐食性に優れるステンレス製のワイヤーロープが使われるのが一般的です。 ワイヤーロープ径が太すぎると、鳥の種類によってはワイヤーを掴んで止まることができますので、ある程度径が小さく、かつ耐久性も問題ない径のものを選ぶ必要があります。 例えば、鳩の場合はワイヤー径が1.0mm以上になると、ワイヤー上に止まるケースが見られるようになります。一方で径が0.7mmを下回ると、強度が不足して切断や損傷によって張替えが必要となる可能性がでてきます。 そのため、鳩対策の場合は、は0.7mm~0.9mmのあいだの径を選択すると良いでしょう。 ※鳩より体の大きいカラスやウミネコの場合は、より径が太いワイヤーを使用する場合もあります。 また、体の小さいスズメなどの場合は細いワイヤー上でも掴んで止まることができるため、防鳥ワイヤーでは効果が出ないことが多いです。そのため、防鳥ネットによる侵入防止対策が取られることが多いです。 なお時折、釣り糸(テグス)をワイヤーとして張っているのを見かけますが、ステンレスと違って紫外線に弱く、鳩対策としては強度が足りないため、頻繁な張り替えが必要になる可能性があります。頻繁な張り替えが前提であれば問題ないのですが、恒久的な対策とするのであれば避けたほうが良いでしょう。 ▶鳩対策に適したワイヤーロープはこちら 設置場所に応じて支柱(支持金具・ステイ)を選ぼう 支柱(支持金具・ステイとも呼びます)は、ワイヤーを張るための支柱になります。現在販売されている支柱は、ワイヤーを2段以上張れるタイプが多いです。もちろん、1段張りよりも2段張りのほうが効果は高くなります。 支柱については、ベランダの手すりや構造物の骨組みとなるH鋼など、設置する場所の形状にあわせて、金具の形状を選択する必要があります。 設置事例としては、例えば歩道橋の橋脚に使用されるH形鋼やL形鋼にクランプ型(鋼材の厚みに合わせて噛みこませて、ボルトを締め付けることにより固定する方法)の金具を使用して支柱を設置したりします。 また、振動が生じる場所の場合は強い締め付けが可能なタイプの支柱を選択したりもします。 ▶H形鋼やL形鋼に設置するのに適したクランプは、こちら ▶振動が気になる場所なら、こちら また、パイプ型の個所に支柱を設置する場合は、パイプの外周を締め付けるような形で固定したりします。パイプ径によってはうまく締め付けができない場合があるので、あらかじめ設置場所の太さを確認し、適合する支柱を選択すると良いでしょう。...