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昭和34年に設立され、60年以上の歴史がある「大阪府猟友会」。猟友会としては数少ない「内閣府認定」の公益社団法人です。今回は事務局長の田中茂雄さんに、公益社団法人となるまでの経緯や日ごろの活動についてお話を伺いました。 きっかけとなったのは伊丹空港のバードストライク防止の仕事 ーー内閣府認定の公益社団法人になられるまでにどういった経緯があったのですか? 田中さん:国が公益法人を平成25年から改めてスタートしたいと発表して(平成20年に新公益法人制度が施行)、5年の移行期間の間に猟友会だけでなくいろいろな団体が公益の認定をもらおうとがんばった。大阪府猟友会でも公益を狙おうということだったので申請して、まずは平成25年に大阪府から認定をもらいました。 関西国際空港が民営化して数年後のときに、「公益社団法人になられたんだったら、バードストライク(空港に離着陸する航空機と鳥の衝突)を防止する仕事をやってもらえませんか?」と依頼されたんですよ。 関西国際空港と伊丹空港は経営統合しているから伊丹空港もやることになったんだけれども、土地が大阪と兵庫にまたがっているから、半分は兵庫に行って手続きをしなければいけなかった。毎年申請しないといけないし、大阪では公益でも兵庫では関係ないから申請方法も違う。それで全国区の公益をとろうと申請して、平成26年に内閣府の認定をもらいました。他の地域は分からないけど、内閣府認定は少ないんじゃないかな。 これからの猟は「罠」。大阪ハンティングアカデミー以上のものを作る 田中さん:平成28年に「大阪ハンティングアカデミー」という学校を立ち上げたのですが、会費をもらってやるにも内閣府の認可を取らないとできなかったんですよ。いろいろな面で申請や許可が必要でした。申請もしっかりとした内容でないと認可をもらえない。そうやって学校を運営してきたのですが、5年後には募集かけても人が集まらないという状況になり、さらには新型コロナの影響もあったのでやめました。 一旦はやめたんだけれども、希望がぱらぱらと出てくるので、今年からまた新しく立ち上がる予定です。大阪ハンティングアカデミー以上のものを作ろうって。前回のように5万円という費用は出しにくいと思うので、2〜3万円で「大阪府猟友会狩猟者育成プロジェクト」という名称で実施していきます。 これからは「罠」なんですよ。今までは銃を重点的に教えてきましたが、希望する人が少ないので、「罠をどう教えていくか」を主としてやっていきます。今までは「罠みたいなものは猟やないわい」という感覚だったけれども、「これからの猟は罠や」という風に変えなければいけない。私たちのように銃猟をやってきた人間は、簡単には考え方を変えられないんですよ。それでも状況や世間に合わせて、そうした古い感覚を変えていかないと。 先日は兵庫県で罠を作っている会社から「学校で罠猟を教えるのであれば協力したい」という話ももらった。私たちもこうした協力してくれるところを求めていかないといけない。 今回初めて14人の役員の中にも罠猟の免許のみを持っている人材を1名入れたんですよ。銃猟免許を保持してない役員は異例ですが、罠を中心に教えることを初めてやっていこうと準備しています。教えるのは私たちのような経験者だけでなく、林野庁や大阪府庁の職員、大阪府警といった肩書きのある人もいる。これからはそこへ専門的な業者も加えてより一層内容の濃い育成計画をたてていきたいと考えています。 先ほどお話ししたプロジェクトは令和4年10月から令和5年3月にかけて平日に全6回、50名ほどの規模でおこなう予定です。他にも、10月18日には高槻国際射撃場で「わな猟の捕獲技術講習会」ということで教室で教える座学と、射撃場などの広い場所での実技を学ぶ講習会を実施予定です。例えばくくり罠であればどうやって作るのか、作ったものをどうかけるのか。実技でしっかり教えなければいけない。 ーー今までの受講者の年齢層はやはり高めでしたか? 田中さん:狩猟免許は20歳から取得できるので20〜70代と幅広く募集をかけていましたが、実際の応募者は40〜50代かそれ以上でしたね。20代はいなかったんじゃないかな。 男女ともに募集して、女性は50人中平均3〜4人でした。5年の間に解体の実技もおこないましたが、女性で「気持ちわるい」と言う人はいませんでした。「私やります」と言うのは女性でしたね。感心しましたよ。イノシシの皮をむくのも上手だし、早い。 被害が少ないからといって放っておくのは不公平。1、2件の被害にも協力する ーー解体のお話も出ましたが、ジビエ肉の活用にも力を入れていらっしゃいますか? 田中さん:そうですね。獲って捨てるようなもったいないことをしてはいけない。食べられるところは全部食べる。 ーー大阪でジビエ肉の加工施設は増えていますか? 田中さん:保健所が認めている施設がゼロなんですよ。大阪府と各市町村で協力してそういった施設を立てようと計画したこともあったんです。知事と柏原市でやろうとなって予算をとってくれましたが、市民が反対して頓挫しました。能勢でもやろうとしたけれども、最終的には地元住民が反対した。 でも分からないことはないんです。猟で止めさしした個体を持って行って加工する施設なのですが、どうしても「と殺場」という感覚が皆さんの中にある。だから大阪には保健所に認められた施設がない。自己責任であげたりもらったりはできるけれども、売り買いはできないし、業者とのつながりもできないんですよ。 ーージビエ肉は全国的に流通が課題だと言われていますが、地域住民の理解などスタートラインのハードルが高いのでしょうか。 田中さん:鳥獣被害の多い地域の住民は認めてくれるんですよ。大阪は和歌山や奈良と比較しても被害は10分の1ほど。被害が少なくてありがたい地域なんです。被害が少ないから認識も薄くて皆さんが反対する。府議会で議題としてあげてもらっても予算がとれない。被害が少ないから当然ではありますけどね。 全体では1件や2件かもしれないけれども、被害をうけている人がいるわけだから放っておくわけにはいかない。多いからやる、少ないから放っておくというのは不公平。私たちは少なくてもやる。他の地域と比べて被害が10分の1であっても、耳を傾けて協力していますよ。 ーー大阪ではどういった動物の被害が多いですか? 田中さん:能勢や豊能など、北の方にはシカがたくさんいます。イノシシは南の方にいるけれども数が少ない。シカはメスが約80%だから、子どもがたくさん生まれる。双子や三つ子が生まれるわけではなく一頭ずつしか生まれないけれども、メスが多いから他の動物と違ってものすごく増えるよね。 ーー被害が出て個体数を減らさないといけない場合は銃猟がメインですか? 田中さん:そうですね。今までは銃が中心でしたが、北部では罠も多いですよ。罠に入ったシカを銃で止めさしするのも一つのパターンです。銃猟をする人が少なくなってきたから電気でやっている人もいます。 ーー後継者不足などの課題があってもなかなか進めづらいのがもどかしいところですね。 田中さん:地域によって被害数の差はあるけれども、やるべきことは継続していく。他の地域に比べて被害が少ないからといって、学校を立ち上げなくていいとは思わない。大阪からいろいろなものを広げていきたい。これまでも奈良や和歌山など他県の講師教育にも協力してきたんですよ。それでもなかなか広がっていかないのが現実ですね。 編集後記 今回は、大阪府猟友会が公益社団法人となるまでの経緯や狩猟学校の立ち上げなど、さまざまなお話を伺うことができました。中でも罠猟を中心に教える学校の立ち上げのお話はたいへん興味深く、ハンターの高齢化や後継者不足などの課題解決に向け、業界の変化にも柔軟に対応されているのだなと感じました。 イノホイでは、猟友会の紹介や鳥獣被害対策の取り組みなど、取材を受けていただける方を随時募集しております。興味をお持ちの方はこちらのフォームからお問合せください! おすすめ商品 激安でも獲れます。くくり罠用踏み板イノシシホイホイ 完成品 年間数千個の出荷実績がある、大人気のくくり罠です。設置に必要なものが全てそろっており、届いてすぐに仕掛けることができます。 ファーレ旭式 箱罠ビッグサイズ【片扉】...
目次 1センサーが車両を感知することにより、自動で消毒液を噴出 2導入コストが圧倒的に安い 3軽量でコンパクト 4農家だけでなく、運送会社にも導入実績あり 5まとめ 畜産農家にとって家畜伝染病の発生は最も避けたい事項の一つです。一度発生してしまうと、営農に大きなダメージを受けるのはもちろん、殺処分やまん延防止のための対策など、精神的にも経済的にもつらい作業が発生します。 近年においても、豚熱(CSF)、口蹄疫、高病原性インフルエンザの発生によって多くの家畜が殺処分され、被害を受けた方々には大きな爪痕を残し、また周辺の畜産現場においても広く影響を受けたのは記憶に新しいところです。 これらの状況を鑑み、普段から予防対策を徹底しておきたいところですが、基本となるのは伝染病を「持ち込まない」「持ち出さない」という点になります。そのため、農場に出入りする車両の消毒が非常に重要なポイントとなりますが、大掛かりになるほど導入に大きな費用がかかってしまいます。 そこで今回紹介したいのが、安価に導入でき、かつ利便性抜群の自動車両消毒装置「Mgate1000S」です。 センサーが車両を感知することにより、自動で消毒液を噴出 ゲート前で車両が停車すると、センサーがそれを感知して、左右3ヵ所・下面4ヵ所・合計10ヵ所のノズルから自動で消毒液が噴出されます。 非センサー式(動噴式ともいいます)の場合は、車両のドライバーが降車して作業を行わなければならないため、ドライバーの負荷が高く、またドライバーごとに消毒作業のバラつきが出てしまうため消毒ムラも生じてしまいます。 動噴式と比べ、センサー式の場合は作業負荷が大幅に低減できるとともに、均等な消毒液噴出が可能であるため、車両の出入りが多い場所においては特に重宝します。 また、Mgate1000Sは開発段階で防疫の専門機関(宮崎大学 産業動物衛生学研究室、北九州市 動物検疫所、新門司検疫場ほか)が監修しており、効果的に車両消毒が行えるような噴出設計が施されています。 左右のノズルが設置されているポール高さは3.9mとなっており、軽車両~大型車両の消毒までしっかり対応します。 導入コストが圧倒的に安い 一般的な車両消毒装置の場合、装置自体が大掛かりで場合によっては工事も必要になるため、導入価格は数百万円~千万円ほどに達します。そのため、仮に補助金によって半額が補填されたとしても、営農を大きく圧迫してしまいます。 一方で本商品は部材や行程の徹底効率化によって、効果的な消毒機能を有しながらも導入コストを百万円未満に抑えることができます。 そこまでコストにこだわる理由は、平成22年に宮崎県で発生した口蹄疫被害です。本商品は宮崎県の工場で製造されていますが、当時口蹄疫がまん延した結果、多くの畜産現場から「消毒ゲートを設置したいが費用を捻出できず、このままでは廃業するしかない」という声が同工場に多く寄せられました。 その声を受けて、「営農の持続させつつまん延を防ぐには、低コストで導入できかつ緊急時においても早急に対応できるような手軽さが重要」という観点から開発に着手。 各種研究機関の協力を仰ぎながら商品の完成に至った経緯があります。 口蹄疫の終息後も、より利便性を良く、効果的な消毒を行うためにマイナーチェンジを繰り返し、現在の仕様に至っています。 軽量でコンパクト 常設式の車両消毒装置は設置に大掛かりな工事が必要になり、動かすことができないため消毒ポイントの変更に対応できません。 一方で本商品のような移設可能なタイプは、例えば車両の侵入ルートが変更になった場合などにおいても柔軟に対応することができます。 また移設可能タイプの場合でも、一般的な移設可能タイプは解体作業や構成部品の移動に大掛かりな機材が必要となるため、移設の際にコストがかかってしまったり、緊急移設などの対応に遅れが出てしまいます。 本商品は軽トラックにも積載できるコンパクト仕様であることから、防疫現場において対応にスピードが求められる場合においても即座に対応することができます。 農家だけでなく、運送会社にも導入実績あり しっかりとした予防対策を実施している農場においては、出入りする関係者以外の車両にも気を配っています。 畜産飼料や資材の運搬が発生する運送会社の場合、自社車両の消毒を徹底することにより、出入りする農場関係者からの安心や信頼を得ることができます。 畜産農家への出入りが多い運送会社においては、すでに車両消毒を実施している事業所もありますが、動噴で消毒を実施しているケースも多くみられます。 長距離で夜間に帰社するドライバーにとっては特に、業務後の手動車両消毒はなかなかしんどい作業になりますので、センサー式を導入することによって、ドライバーの負荷軽減につなげることができます。 まとめ 日本国内はもちろん、近隣諸国においてもアフリカ豚熱をはじめとした家畜伝染病の発生が継続的に確認されており、家畜伝染病の侵入・発生リスクは高い状況にあるといえます。 特に、これからの季節は高病原性インフルエンザの発生リスクが高くなる時期です。口蹄疫で被害を受けた現場の切実な声と現実を知るからこそ、これまで導入を諦めていた農家に方々にも是非お勧めしたい商品です。 ★自動車両消毒装置「Mgate1000S」商品詳細 ご検討される方は、こちらの商品詳細ページをご覧ください。...
電気柵は、イノシシやシカなどの害獣から畑を守る効果が期待できる製品です。しかし、電気が流れることから危険なイメージを持っている方も多いでしょう。本記事では、電気柵による事故の詳細を紹介するとともに、市販の電気柵の安全性を解説します。また、市販の柵の魅力や事故を起こさないための対策も紹介するため、設置を検討している方はぜひ参考にしてください。 目次 1電気柵による事故の事例:静岡県西伊豆町 2電気柵の役割とは 3電気柵は安全?危険? 1市販の電気柵は安全対策が施されている 2死亡事故が起こったのは自作の電気柵 4電気柵の安全を確保する法律 5市販の電気柵の魅力 1心理柵としての効果が期待できる 2費用対効果が高い 3資格不要で設置が簡単 6電気柵による感電事故を防ぐための対策 1電気柵を設置した付近に看板を置く 2条件に適合する電源装置を使用する 3漏電遮断器を設置する 7家庭用電源を使用する際の注意点 8電気柵に使用する電源の種類 1乾電池タイプ 2バッテリータイプ 3ソーラータイプ 4ACアダプタータイプ 9電気柵の選び方 10まとめ|市販の電気柵は安全対策が行われているため事故が起きにくい 電気柵による事故の事例:静岡県西伊豆町 2015年、静岡県西伊豆町で電気柵がかかわる事故が発生しています。川で遊んでいた子どもが、土手のアジサイ畑周辺に設置されていた電気柵に触れて感電してしまったという事故です。感電した1人の子どもを助けようとしたほか6人も次々と感電し、7人が病院へ搬送され、そのうち2人が亡くなる重大な事故になってしまいました。 電気柵は、近隣の男性がアジサイの花壇をシカから守るために設置したものでした。市販の電気柵ではなく自作の電気柵を設置しており、農機具小屋の家庭用コンセントを使用していて、漏電遮断器の設置がなかったとみられています。 電気柵の役割とは 電気柵は、大切に育てた畑を害獣から守る役割があります。畑の周囲に設置すると、イノシシやシカなどの獣がエサを求めて畑に侵入し、荒らしてしまうのを防いでくれます。電気柵の電線にはプラスの電気が、地面にはマイナスの電気が流れており、動物が電線に触れると回路が通じ、電線から動物の体をとおって地面に電気が流れます。これが感電の仕組みです。 害獣が柵に触れると電気が流れるため、痛みや衝撃に驚いて逃げていきます。電気柵に触れると感電する仕組みを覚えさせて、近寄らなくなるようにする効果があります。なお、電線に虫が止まっても感電しないのは、電気の流れる回路が通じないためです。電気柵は、対象が電線と地面の両方に触れている状態で効果を発揮します。 電気柵は安全?危険? 電気柵は、動物が電線に触れると電気が流れる仕組みですが、人間が触れてしまったときに大けがをしてしまうのではないかと心配を抱えている人もいるでしょう。市販の電気柵には安全に利用できる工夫がされており、人間が誤って触れてしまってもけがをしないようになっています。ビリッと強い衝撃は受けますが、通常大けがにはいたりません。ここでは電気柵の安全性について具体的に解説します。 市販の電気柵は安全対策が施されている 市販の電気柵は、柵自体の電気の力である電圧は高くとも、電気が流れる力である電流は弱い製品が多いため、人を含めた生き物を傷つける心配はありません。また、電気が身体に流れるのもごく一瞬です。 市販の電気柵は、常時電気が流れているのではなく、約1秒間隔で瞬間的に電気を流すパルス出力形式と呼ばれる仕組みが作られています。そのため、誤って触れて電気が流れてしまっても、すぐに手を離すことが可能です。触れてしまったときにビリビリと電気が流れ続けるのではなく、ドアノブに触れて静電気が発生したときのようなイメージを持つと良いでしょう。 また、市販の電気柵は、電気事業法やそれに関する省令にもとづいて安全性を確保したうえで製造されています。必ず安全装置を設置することになっているため、安心して利用できるといえるでしょう。 死亡事故が起こったのは自作の電気柵 西伊豆で起きた死亡事故で設置されていた電気柵は、市販製品ではなく自作のものでした。そのため、電気を断続的に一瞬だけ流す安全装置が整備されておらず、死亡事故につながってしまったと考えられます。なお、これまで市販の電気柵による死亡や重傷事故は起きていません。 畑や花壇を害獣から守るために電気柵は重要な役割を果たします。なかには、設置費用を抑えるために電気柵を手作りする人もいるでしょう。しかし、電気柵を自作する際は、安全に利用できるかのチェックが欠かせません。必ず安全装置を設置して、事故につながらない仕組みを作る必要があります。 電気柵の安全を確保する法律...
テンはイタチ科に属する小型の肉食獣で、国内では本州や四国、九州などにも生息しています。生息地や分類など、なかなか普段は詳しく触れられないため、実際にどのような特徴を持っているのか知らない方も多いかもしれません。 しかしテンは歴史的に毛皮として利用されてきた背景があるほか、農林業への被害や、近年では人家周辺への侵入事例なども報告されています。そのため、実は私たちの生活にも関係する身近な存在ともいえます。 ここでは、テンの基礎的な知識から季節による毛色の変化、大きさの目安、似た動物との見分け方、さらに被害対策と駆除の方法まで詳しく解説していきます。テンに対する正しい理解を深め、必要に応じた対処ができるよう一緒に学んでいきましょう。 目次 1テンの基礎知識 1テンの分類と学名 2生息地と分布エリア 2テンの特徴 1夏と冬で変わる毛色 2大きさと体格の目安 3鳴き声と行動パターン 4テンは飼育できるのか 5テンは食べられる? 3イタチ・ハクビシンなど類似動物との違い 1イタチとの見分け方 2ハクビシンとの相違点 3足跡や食性などのポイント 4テンがもたらす被害とは? 1建物や農作物への影響 2健康リスクや病原菌の媒介 5テンの被害対策と駆除方法 1日常からできる予防と対策 2捕獲時の法律と注意点 3専門業者に依頼するメリット 6まとめ・総括 テンの基礎知識 まずは、テンという動物がどのような分類や学名を持ち、どこに生息しているのかを基本から確認していきましょう。 テンは学術名をMartes melampusといい、イタチ科テン属に分類される動物です。日本固有種として本州や四国、九州、さらに北海道や離島の一部にも分布しており、亜種としてホンドテンやツシマテンなどが知られています。 かつては毛皮の対象として狩猟され、高級品として重宝された歴史があります。現在でも特定の地域で生息数に大きな差があり、地域によっては保護の対象とされることもあります。 テンは単独生活を基本とし、夜行性の習性があるため、人目に触れにくい一方で家屋へ侵入してしまう例も報告されています。まずはその特徴を正しく理解することが、被害を防ぐ第一歩といえるでしょう。 テンの分類と学名 テンはイタチ科テン属に属する中型の食肉類で、学名ではMartes melampusと呼ばれます。日本に生息するテンは、大きくホンドテンやツシマテンなど複数の亜種に分けられ、それぞれ島嶼部など独特の環境に適応する形で進化を遂げてきました。 一般的なイタチ科の動物と同様、細長い体つきをもちますが、テン特有の体毛や体色の変化が見られる点が特徴的です。さらに、近縁種との比較をすることで、テンの分類学的な位置づけも明確になります。 このように学術的に整理することで、同じイタチ科のイタチやミンクなどの動物と見分けるための基礎的な知識にもつながり、保護や管理上の重要な情報源となります。 生息地と分布エリア テンは本州、四国、九州のほか、一部の離島や北海道にも分布しています。森林地帯を好んで生息し、低山地から標高の高い地域にかけて幅広く生息域を広げているのが特徴です。 木の多い場所を好むため、樹冠部を移動したり、樹洞を巣として利用したりすることもあります。繁殖期にはメスが安全な場所を選んで出産するため、人里に近い物陰や屋根裏が見つかることもあります。 地域によっては個体数が減少傾向にあるため、法的に保護の対象となっているケースもあります。見かける頻度はエリアにより異なりますが、決して珍しい動物ではない点も覚えておきましょう。...
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