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アポロ 電気柵 危険表示板 AP-HY109
アポロ 電気柵 危険表示板 AP-HY109
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商品説明
イノシシ、シカ、猿などの獣害対策に
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目次 1イノシシ罠その①:箱罠 1箱罠の長所 2箱罠の短所 3箱罠による捕獲の手順 2イノシシ罠その②:くくり罠 1くくり罠の長所 2くくり罠の短所 3くくり罠による捕獲の手順 3イノシシ罠その③:囲い罠 1囲い罠の長所 2囲い罠の短所 4まとめ イノシシ被害を減らすために捕獲をこれから始める方、ぼたん肉とも呼ばれる美味なイノシシ肉を味わうために捕獲をする方など、銃猟以外でイノシシの捕獲をするのに必須となるのが「罠」です。 日本では古くからイノシシによる農作物被害を防ぐために落とし穴などの罠が使われてきましたが、現代においては様々な観点から廃れたり禁止されている罠もあります。例えば、昔話などで出てくる「とらばさみ(獣の足をはさんで捕まえる)」は有名ですが、現在においては禁止猟具になります。 そのような中で、現在イノシシをターゲットとして使用できる罠の種類は、「箱罠」「くくり罠」「囲い罠」の3種類に区分されます。 これらの罠の長所・短所、捕獲のための手順について解説します。 罠の特徴を踏まえたうえで、設置場所の環境や予算、かけられる労力などを考慮し、適切な罠を選択しましょう。また、それぞれの罠には制限事項がありますので、その点についても予め留意しておくようにしましょう。 イノシシ罠その①:箱罠 色々な大きさ・形がありますが、全面とも金網や板等で囲われた箱状の罠のことを箱罠といいます。いずれも餌によって箱の内部に獲物を誘因します。 誘因された獲物が箱の内部に入り込むと、トリガーが作動して入口が閉じ、獲物が閉じ込められることによって捕獲が完了するという仕組みになっています。代表的なトリガーの方式としては、以下があります。 ◆蹴り糸方式:蹴り糸が獲物の体に触れることにより作動する。 ◆踏み板方式:獲物が踏み板を踏むことにより作動する。 ◆回転軸(回し棒)方式:軸が回転することにより作動する。 踏み板方式と回転軸方式はトリガーの位置を調節することが難しいため、トリガーの位置や感度を調節しやすい蹴り糸方式の箱罠がおすすめです(上の動画は蹴り糸方式です)。 また近年ではセンサーによって作動するタイプも登場しており、仕掛けの労力を低減させて捕獲率をアップさせる工夫が凝らされているため、導入数も徐々に伸びています。 ★イノホイオススメの箱罠用センサーはこちら。 箱罠の長所 そもそも餌で獲物を誘いこむ構造のため、餌を使わない罠とくらべると、捕獲率は高いです。複数の獲物を捕獲することも可能です。また、獲物の視線からすると、開放的な外観であるため、ブラックボックスとなっている罠(例えば、ドラム缶式罠など)よりも捕獲の効率が良い傾向にあります。 一目でわかる外観のため、人間が誤ってかかってしまうようなことはありません。ターゲットではない他の鳥獣を捕獲した場合も、簡単に逃がすことができ、怪我を負わせるリスクは低いです。 また、大抵の場合、一人で組み立てることが可能です。これらの点から、初心者にとっても扱いやすい種類の罠であるといえるでしょう。 箱罠の短所 捕獲できる容量は大規模タイプの囲い罠よりも少数となります。 イノシシ用の箱罠はそれなりの大きさ・重さになりますので、分解式タイプだとしても車を使わずに運ぶのは大変です。そのため移動させるのは労力がかかり、車で行ける場所以外に設置するのは困難です。 10万円前後するものが多いことからも、数多く設置するのには向いていないといえるでしょう。 ★捕獲実績多数!イノホイの箱罠はこちら。 ちなみに箱罠を自作することも可能です。材料費としては、2万円程度で作ることができますが、切断や溶接のための技術や道具が必要になります。溶接が甘く脆い箱罠を使用すると、事故が起こる可能性がありますので、技術に自信のない人は自作は避けたほうが良いでしょう。 また、捕獲のために使用する餌によって、多くのイノシシを引き寄せてしまう可能性があるので、設置する場所には注意が必要です。 捕獲が成功するまでに時間がかかる場合があるという点も、箱罠を使う際は念頭に置いておく必要があります。警戒心が強いイノシシにとって、縄張りに突然箱罠が現れれば、警戒するのが自然です。警戒心を解き箱罠の中まで誘引するには、慣らしが必要となりますが、慣らしに必要な期間は個体によって異なります。ある程度時間がかかる場合もあり、その間も慣らしのための餌補給や周辺環境の観察を継続することが必要となるため、長期戦となることも予め想定しておくと良いでしょう。 箱罠による捕獲の手順...

鳥インフルエンザや口蹄疫、豚熱(CSF)といった特定家畜伝染病は、生産者の皆様にとってはもちろん、報道等によって一般消費者にも広く認知されるようになりました。 これらの伝染病が発生すると、生産者は多大な経済的損失を受けるとともに、風評被害のリスクも生じます。特定家畜伝染病以外の病気においても、増体量や繁殖成績の低下などによる経営への影響は決して無視できるものではありません。 家畜の伝染病による被害をできる限り減らすために、私たちは何を知っておくべきなのでしょうか?家畜衛生分野の研究を行い防疫の専門家である、宮崎大学農学部獣医学科の末吉益雄教授にお話を伺いました。 末吉 益雄(すえよし ますお)教授 プロフィール 2012年4月、宮崎大学農学部獣医学科の教授に着任。家畜衛生分野の研究に長年携わり、同分野の第一人者として家畜伝染病のモニタリングや情報提供を通じて防疫の重要性を発信する。 教壇に立ち人材育成に携わるだけでなく、防疫へのリテラシー向上に取り組むべく、現場レベルでも精力的な活動を続けている。 ※宮崎大学農学部獣医学科 産業動物衛生学研究室ホームページはこちら 病気になってから治療・対処するのではなく、その前の段階で予防する 今回は、当社リファクトリーの安田が聞き手となり、国内の伝染病の現状をはじめ、防疫のポイントや今後の防疫体制への提言などを対談形式でお伺いしました。 ※本体談中は感染症対策のためマスク着用にて実施いたしました。撮影時のみマスクを外しております。 ◎末吉教授は長年防疫に関する研究に取り組まれてきたと伺いましたが、まずは現在取り組んでいる研究内容からお聞かせください。 末吉教授:私の研究は、動物を病気から衛ること、例えるならば人間の保健所の役割のように「定期健康診断」をベースに動物の健康保持に務めることです。広く認知されている高病原性鳥インフルエンザや豚熱などの家畜の悪性伝染病はまん延防止のため、そもそも治療対象となっておらず殺処分措置がとられますが、それ以外の動物の疾病についても病気になってから治療するのではなく、その前の段階で予防することで動物の健康を衛っていくことが究極の目的です。 具体的には、モニタリングを通じて、病気が起きる前の段階で「病原因子はないか」「防疫上の欠点はないか」といったことを数値化・見える化して発表・啓発していくことに取り組んでいます。悪性伝染病が発生してしまった場合は、まん延防止のために、申し訳ないけれども殺処分をしなければなりません。そうなる前の段階で、できる限り防疫をすることで、動物はもちろん生産者の方の生活を守ることに繋げていくのが、私の研究です。 ただ、防疫や予防という考え方は、治療に比べてなかなか周知していくことが難しい側面があります。例えば、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する議論は、予防という考え方を伝える難しさがよく現れた事例ではないでしょうか。 ワクチンを打つことで重症化のリスクは下げることができますが、それは感染防止ではありません。しかし、ワクチンを打てば感染しないと間違って理解している方が少なくありません。 原則として、予防はその疾病が起きる前の措置です。なので、「予防したから発生しないのか、予防しなくても発生しなかったのではないか」と、されてしまいがちです。発生後のワクチンによる予防の成果も治療と違い、すぐには見えづらいため、直接的評価は難しいです。 ◎たしかに、人間心理としてどうしても何かが起こってからでないと危機感が高まらない側面はありますね。 末吉教授:そうした意識をどう変えていくのかは、大切な部分だと考えています。 私は、生産者の方や防疫に携わる方にお話をさせていただく際に、そもそも、消毒と滅菌の違いをご存知ですか?という質問をさせていただきます。 滅菌とは、存在する微生物をすべて除去してしまうことを言います。一方の消毒は、微生物の数を減らし、感染症を引き起こさない水準にまで病原微生物を殺菌や減少させることを言います。 つまり消毒をしたからといって、すべての微生物が除去される訳ではないということです。このことが分かっていると「消毒マットを踏んだらもう大丈夫」という考え方ではなく、より本質的な防疫に取り組む気付きを与えることができます。 こういった部分を、データやエビデンスを使って丁寧に説明していくことも私の役目だと考えいます。積極的に情報を公開して、信頼関係を築くことで、防疫への意識を高めるきっかけにしてもらえればと思っています。 これからの時代は自分たちから積極的に防疫に取り組んでいく姿勢が大切 ◎ここから、国内の家畜伝染病の動向についてお聞きしたいと思います。先日(2021年11月12日に対談)、秋田県で鳥インフルエンザが発生しましたが、日本国内での鳥インフルエンザの傾向について伺えますか。 末吉教授:日本の高病原性鳥インフルエンザのまん延は、人やトラックを介してのものはほとんど発生していません。この防疫力は世界でも抜きん出ています。 例えば、過去にオランダでは3,000万羽の鶏が処分されたことがありましたが、これはトラックなどを介してウイルスがまん延・拡散したことが大きな一つの要因です。 日本では高病原性鳥インフルエンザが発生した場合でも、各個撃破ができており「人」や「車」を介しての伝播防止の部分はしっかり対応が行き届いています。ただ、油断禁物です。これはしっかりしているからできているわけで、しなくても出ないのではないかと止めてしまうと、とんでもない事態となるリスクがあります。 さらに注意しておきたいのが、カモや野生動物からのウイルスの農場内/鶏舎内への持ち込みです。人や車を介してのまん延だけではく、侵入防護柵の設置やメンテナンス、環境整備に力を入れることで、ウイルスの持ち込みを防止していくことが大切となります。 例えば、カモが飛来する沼や池等の水辺が近い場合、そこを訪れるイタチやテン、タヌキやイノシシなどの野生動物がウイルスを養鶏場に持ち込む恐れがあります。こうした野生動物の侵入を防ぐことが、国内での鳥インフルエンザ対策では重要なポイントでしょう。 ◎末吉教授がその他に懸念している伝染病はありますか? 末吉教授:国内では豚熱が依然として拡大しており、油断できない状況にあり、まだまだ対策やデータの分析を進めていく必要があります。 それから、アフリカ豚熱の状況は特に注視しています。ヨーロッパでは10年かけてまん延しましたが、アジアではわずか2年でほとんどの国に感染が拡大しました。 まだ国内での感染は確認されていませんが、動物検疫所ではウイルスの遺伝子や生きたウイルスが海外旅行客の手荷物から確認されています。いつ国内で感染が発生してもおかしくない状況です。 現在は新型コロナウイルスの影響でインバウンドが止まっていますが、今後海外渡航や入国規制が解除されればリスクが一気に高まるのではないかと懸念しています。もし感染が確認された場合、それが養豚場で早期発見できれば、封じ込めができますが、野生のイノシシで発生した場合は豚熱のように感染が広がる恐れがあります。アフリカ豚熱は豚熱と比べて、致死率が非常に高いのが特徴です。確実に感染拡大しますが、厄介なのが、感染速度が遅いということ。一気に感染が拡大しない分、発見が遅れてしまう恐れがあります。その場合、気付かないうちに静かに感染が広がり、国内に定着してしまう可能性も考えられます。 それから、アフリカではダニがアフリカ豚熱を媒介している事例が報告されています。もし、感染ダニが定着すれば、風土病になる恐れも否定できません。そうなると、野生動物対策以上にコントロールが難しくなってしまうでしょう。 ◎そうした海外からのリスクをしっかり認識して、対策や予防を講じておくことが重要となる訳ですね。...

イノシシによる農作物や住宅地への被害は深刻な社会問題となっています。本記事では、イノシシの習性を知り、被害を最小限に抑えるための効果的な方法を総合的に解説します。 具体的な環境対策や侵入防止策、さらにグッズの選び方や駆除の際に守るべき法的ポイントなどをまとめました。イノシシ被害への不安を解消し、安全に暮らすためのヒントをぜひご覧ください。 目次 1なぜイノシシ避けが必要なのか?被害の現状 2イノシシの習性と危険性を理解する 3イノシシを寄せ付けないための環境対策 1食べ物の管理と雑草の除去 2光・音・ニオイを活用したイノシシ避けの工夫 4フェンス・ネット・電気柵による侵入防止 1設置場所や地形に合わせた最適な選択肢 5忌避剤や超音波撃退器などグッズの比較と選び方 6捕獲・駆除を検討する際のポイント? 1自治体への相談と法令の確認 7まとめ・総括 なぜイノシシ避けが必要なのか?被害の現状 農地や住宅地におけるイノシシ被害の実態を把握することは、対策の第一歩です。なぜイノシシ被害が深刻化しているのか、その背景を理解しましょう。 イノシシは食欲旺盛で、特に収穫期の農作物に甚大な被害をもたらすことがあります。広範囲に耕地を荒らしてしまうほか、住宅地へ出没するケースも増えてきました。山間部だけでなく、都市近郊でも目撃情報が多く報告されるようになり、住民にとって大きな不安要素となっています。 こうした被害が拡大している背景には、人間の生活圏の拡大が挙げられます。山林が宅地開発や農地拡張で減少し、生息域が狭まることで、イノシシが人間の暮らす場所へと出没しやすくなっているのです。 また、イノシシは適応力が高いため、食べ物が手に入りやすい場所を見つけると何度も同じ場所へ訪れる習性があります。餌を一度覚えると夜間でも積極的に行動するため、適切な対策を行わないと被害が連鎖的に拡大してしまいます。 イノシシの習性と危険性を理解する イノシシの行動パターンや生態を理解することで、被害を起こしやすい状況やリスクを事前に把握し、適切な対策をとることができます。 イノシシは夜行性でありながら、人里近くでも活動を続ける強靭な足腰を持つ動物です。嗅覚や聴覚が非常に発達しており、わずかな食べ物の臭いにも敏感に反応します。農作物や家庭ゴミなど、人間の生活圏にあるさまざまなものを餌として認識するので、被害は多岐にわたります。 また、イノシシは警戒心が強く、危険を察知するとすぐに逃げる反面、追い詰められると突発的に突進してくることがあります。特に子連れのメスは攻撃性が高まる可能性があり、予期せぬ事故につながることもあるため注意が必要です。 さらに、一度通った道を覚える学習能力も高いので、侵入箇所を特定して継続的な対策を行うことが求められます。イノシシがどういったポイントを狙いやすいのか理解しておくことが、被害軽減の大きな鍵となるでしょう。 イノシシを寄せ付けないための環境対策 イノシシが近寄りにくい環境を整えるには、餌になるものを排除し、できるだけイノシシにとって居心地の悪い状況を作ることが大切です。 イノシシを遠ざけるためには、まず彼らが食べ物を見つけにくい環境づくりが重要です。農作物だけではなく、家庭ゴミや堆肥置き場、畑周りの雑草などもイノシシにとっては餌や隠れ場所になり得ます。食料源となるものをこまめに取り除くことで、イノシシの訪問頻度を下げられます。 さらに、視覚や嗅覚、聴覚を刺激して警戒感を与える仕組みづくりも有効です。基本的には一つの方法に頼りすぎるのではなく、複数の対策を組み合わせて変化を与えることがポイントになります。 特に長期的に対策を続ける場合、人間側がルーチンワークのように防除を行なっても、イノシシは環境に慣れやすいです。定期的に環境を変化させ、同じやり方を繰り返さないことでイノシシに学習させにくくしましょう。 食べ物の管理と雑草の除去 イノシシはわずかな餌の匂いでも探し当てるため、食品廃棄物の管理は徹底しましょう。ゴミ袋は破れにくいものを使い、可能であれば密閉型のゴミ箱を導入すると効果的です。また、堆肥置き場や飼料置き場などもきちんと覆いをしておくことで、餌場となるリスクを下げられます。 農地周辺や住宅地近くの雑草や茂みは、イノシシにとって身を隠す格好の場所になります。見通しのよい環境を保つために、こまめな刈り込みや整地を行い、イノシシが居座りにくい状態を維持しましょう。 これらの対策は地道な作業が必要な一方で、イノシシの学習意欲を削ぐ上では欠かせません。日頃から小さな対策を積み重ねることで、大きな被害を未然に防ぐことができます。 光・音・ニオイを活用したイノシシ避けの工夫 動物は一定の刺激に慣れてしまう性質があるため、光や音、ニオイなどを定期的に変化させることが効果的です。たとえば、点滅するLEDライトやセンサーライトを導入する、新しい香りの忌避剤を定期的に使い分けるなどが挙げられます。 大きな音を出すラジオやバイオ音装置を夜間に活用するのも一つの手段ですが、周囲の住民への配慮も必要です。音が大きすぎるとかえってトラブルになりかねないため、環境に合わせた方法を選んでください。 複数の刺激をローテーションして使うことで、イノシシ側が対策パターンに慣れにくい状況を作ります。あくまで環境全体を管理する対策の一部として、うまく組み合わせることが鍵となります。 フェンス・ネット・電気柵による侵入防止 物理的にイノシシを遠ざける力が強いのがフェンスやネット、電気柵です。実際の環境や予算に合わせて、最適な方法を選びましょう。 フェンスやネットなど、物理的な障壁を作ることはイノシシ被害の発生率を大幅に抑える代表的な対策です。適切に設置すれば、イノシシの侵入を大部分で阻むことができます。...

犬と人間が親しい関係となるきっかけになったのは、3万2000~1万9000年前の欧州で、オオカミが狩猟採集民になついたのが始まりとする研究結果がある。 その後、犬という種類が最初に現れたのは約15,000年前で、人間がオオカミを家畜化し、人間の好む性質を持つ個体を人為的選択※することで、犬という動物が成立したとされる。そのため、犬という動物は、種の成り立ちの観点からも、農耕が始まる遥か以前から猟犬の役割を担っていたと考えられる。 ※人為的選択・・・生物の形質について、人為的に選択して経代を続け、その変化を望む方向に誘導する行為、またはその結果を指す。 少し話が逸れるが、筆者が初めて猟犬という存在を認識したのは、子どもの頃にみた少年ジャンプで掲載されていた「銀牙 -流れ星 銀-」という漫画である。 人間ですら歯が立たない凶暴な人食い熊・赤カブトを討つために、熊犬(熊狩りを目的とした猟犬)である銀が冒険する物語で、漫画ではあるものの、猟犬が己の爪と牙だけを頼りに立ち向かっていく様に胸を熱くしたものである。 しかし、漫画ではなく実際のところは、猟犬はその優れた嗅覚や吠え声によって獲物を追い込むことが得意であるが、大型動物を仕留めるほどの力はもたない。 一方で、人間は犬のような身体能力はもたないものの、銃や刃物など強力な武器を持つ。そのため、ハンターにとって猟犬は最高のパートナーといえるのだ。 猟犬の種類 猟犬は多くの犬種(品種)や系統に分かれており、鳥猟犬と獣猟犬に大別される。 鳥猟犬の種類 鳥猟、とくにキジ猟においては、ポインターやセッター、レトリーバー、それら全般をこなすスパニエル等が活躍する。 ポインターは獲物を見つけると「お手」の姿勢となり、ハンターにその位置を知らせる(ポイントするともいわれる)。 また、セッターは獲物が逃げ出さないようにそっと近づき、ハンターの指示でハンターが射撃を行うのに最適な位置に鳥を追い出すことが得意だ。 レトリーバーは目視により撃ち落とされた鳥の位置を長い間記憶し、思い出すことができる。また、気性が穏やかで獲物を噛みつぶさないで運んだり、泳ぎもできる。そのため、撃ち落とした獲物や半矢で逃げる獲物を回収(レトリーブ)することが得意である。 スパニエルは利口で忠誠心が高く、鳥猟に広く使われる犬種であるが、家庭犬としても人気が高い。 獣猟犬の種類 イノシシ猟などの獣猟においては、身軽で駿足、勇敢、適度な追い鳴きの能力をもった犬種が重宝され、洋犬ではハウンドと呼ばれる犬種が該当する。彼らは、つねに獲物と一定の距離を保ちながら追跡し、吠えること(追い鳴き)によってハンターに獲物の位置を知らせる。 また、和犬も古くから獣猟で活躍してきた犬種で、紀州犬、甲斐犬、秋田犬などが存在する。 ハウンドと和犬を比較すると、犬自身の性格にもよるが、ハウンドは鳴きが早く盛んに鳴くという傾向があり、和犬は獲物を見つけるまでは鳴かないという傾向がある。 猟犬を使った追い込み方法 猟犬を使った獲物の追い込みには色々な方法がある。 例えばイノシシ猟においては、獲物が生息する狩場を多人数で四方から取り囲み、囲いを縮めながら獲物を追いつめて射止める「巻き狩り猟」がよく知られている。 巻き狩りは勢子(獣を追い詰めたり、逃げるのを防いだりする役割のハンター)と、数人の射手(獲物に対して鉄砲を撃つハンター)と、パートナーである猟犬とで行われる。 ※最少の出猟人数は3人(勢子2人と射手1 人)で、3人以上の出猟者が見込めない場合は巻き狩り猟は中止となる。 まず、おもに勢子以外のメンバーが単独もしくは複数で「見切り」を行う。見切りは、メンバーごとに特定のエリアを担当し、獣の痕跡の変化を見定める作業のことで、大抵の場合午前中に行われる。 その後、各メンバーが集合場所に集まり、勢子を交えて見切りの情報を持ち寄り、猟を行うエリアを確定したうえで猟を始める。 猟がスタートすると、初めに犬が「床吠え(たて吠え)」することによって、寝床で寝ている猪を起こす。 床吠えは、同じ位置ですごく大きな声で吠える吠え方である。イノシシが起きて逃げ出したら、犬はそれを追いかけながら大きな声で吠える。 起こされたイノシシは「通い(イノシシがエサ場やねぐらへ移動するとき、いつも通る道のこと)」を通って逃げる。 勢子は、イノシシを追い込みながら射手に待機場所(マチ)を指示するほか、山中のフィールドサインや猟犬による探索状況から獲物の行方を推察し、射手と随時連携をとる。 射手はイノシシが逃げてくる可能性の高いところにマチを張り、逃げてきたイノシシを鉄砲で射止める、という流れである。 巻き狩りの他にも、猟犬を使った獲物の追い込みとして、犬がイノシシのニオイを追跡し、だいたいどのあたりにイノシシが出てくるか猟師が予測して待ち受ける「追跡猟」、イノシシの寝床まで犬が追いかけて、猟師が来るまで吠えて留めておく「寝床猟(床猟)」などがある。 猟犬を使った猟の注意点 犬に咬みつかせることのみによって狩猟鳥獣を捕獲することはできない。また、犬に咬みつかせて狩猟鳥獣の動きを止め、法定猟法以外で捕獲することはできない。どちらも法令で禁止されている(参考ページ)。 また、当然ながら犬種や個体ごとに性格は異なるため、長所と短所を飼い主があらかじめよく理解しておくことも大切だ。 例えば、グループでの巻き狩りにおいて、特にハウンドは、しっかりとイノシシを起こし、追い残しが無い、追い鳴きが続くなどの優れた点がある。 一方で、和犬の優れた点は、帰家性が高い点である。...

電気柵は、イノシシやシカなどの害獣から畑を守る効果が期待できる製品です。しかし、電気が流れることから危険なイメージを持っている方も多いでしょう。本記事では、電気柵による事故の詳細を紹介するとともに、市販の電気柵の安全性を解説します。また、市販の柵の魅力や事故を起こさないための対策も紹介するため、設置を検討している方はぜひ参考にしてください。 目次 1電気柵による事故の事例:静岡県西伊豆町 2電気柵の役割とは 3電気柵は安全?危険? 1市販の電気柵は安全対策が施されている 2死亡事故が起こったのは自作の電気柵 4電気柵の安全を確保する法律 5市販の電気柵の魅力 1心理柵としての効果が期待できる 2費用対効果が高い 3資格不要で設置が簡単 6電気柵による感電事故を防ぐための対策 1電気柵を設置した付近に看板を置く 2条件に適合する電源装置を使用する 3漏電遮断器を設置する 7家庭用電源を使用する際の注意点 8電気柵に使用する電源の種類 1乾電池タイプ 2バッテリータイプ 3ソーラータイプ 4ACアダプタータイプ 9電気柵の選び方 10まとめ|市販の電気柵は安全対策が行われているため事故が起きにくい 電気柵による事故の事例:静岡県西伊豆町 2015年、静岡県西伊豆町で電気柵がかかわる事故が発生しています。川で遊んでいた子どもが、土手のアジサイ畑周辺に設置されていた電気柵に触れて感電してしまったという事故です。感電した1人の子どもを助けようとしたほか6人も次々と感電し、7人が病院へ搬送され、そのうち2人が亡くなる重大な事故になってしまいました。 電気柵は、近隣の男性がアジサイの花壇をシカから守るために設置したものでした。市販の電気柵ではなく自作の電気柵を設置しており、農機具小屋の家庭用コンセントを使用していて、漏電遮断器の設置がなかったとみられています。 電気柵の役割とは 電気柵は、大切に育てた畑を害獣から守る役割があります。畑の周囲に設置すると、イノシシやシカなどの獣がエサを求めて畑に侵入し、荒らしてしまうのを防いでくれます。電気柵の電線にはプラスの電気が、地面にはマイナスの電気が流れており、動物が電線に触れると回路が通じ、電線から動物の体をとおって地面に電気が流れます。これが感電の仕組みです。 害獣が柵に触れると電気が流れるため、痛みや衝撃に驚いて逃げていきます。電気柵に触れると感電する仕組みを覚えさせて、近寄らなくなるようにする効果があります。なお、電線に虫が止まっても感電しないのは、電気の流れる回路が通じないためです。電気柵は、対象が電線と地面の両方に触れている状態で効果を発揮します。 電気柵は安全?危険? 電気柵は、動物が電線に触れると電気が流れる仕組みですが、人間が触れてしまったときに大けがをしてしまうのではないかと心配を抱えている人もいるでしょう。市販の電気柵には安全に利用できる工夫がされており、人間が誤って触れてしまってもけがをしないようになっています。ビリッと強い衝撃は受けますが、通常大けがにはいたりません。ここでは電気柵の安全性について具体的に解説します。 市販の電気柵は安全対策が施されている 市販の電気柵は、柵自体の電気の力である電圧は高くとも、電気が流れる力である電流は弱い製品が多いため、人を含めた生き物を傷つける心配はありません。また、電気が身体に流れるのもごく一瞬です。 市販の電気柵は、常時電気が流れているのではなく、約1秒間隔で瞬間的に電気を流すパルス出力形式と呼ばれる仕組みが作られています。そのため、誤って触れて電気が流れてしまっても、すぐに手を離すことが可能です。触れてしまったときにビリビリと電気が流れ続けるのではなく、ドアノブに触れて静電気が発生したときのようなイメージを持つと良いでしょう。 また、市販の電気柵は、電気事業法やそれに関する省令にもとづいて安全性を確保したうえで製造されています。必ず安全装置を設置することになっているため、安心して利用できるといえるでしょう。 死亡事故が起こったのは自作の電気柵 西伊豆で起きた死亡事故で設置されていた電気柵は、市販製品ではなく自作のものでした。そのため、電気を断続的に一瞬だけ流す安全装置が整備されておらず、死亡事故につながってしまったと考えられます。なお、これまで市販の電気柵による死亡や重傷事故は起きていません。 畑や花壇を害獣から守るために電気柵は重要な役割を果たします。なかには、設置費用を抑えるために電気柵を手作りする人もいるでしょう。しかし、電気柵を自作する際は、安全に利用できるかのチェックが欠かせません。必ず安全装置を設置して、事故につながらない仕組みを作る必要があります。 電気柵の安全を確保する法律...