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目次 1そもそも鳥インフルエンザとは? 2本年度の国内における鳥インフルエンザ発生状況 3なぜこの季節に高病原性鳥インフルエンザの発生リスクが高まるのか? 4ネズミがウイルスを媒介している可能性も 5野生動物からのウイルスの農場内/鶏舎内への持ち込みを防ぐための環境整備を 今シーズンも、高病原性鳥インフルエンザの発生リスクが高くなる季節となってきました。 高病原性鳥インフルエンザの対応は迅速さが求められますが、そのためには日常的に情報収集を行うことが重要です。 当社にて、鳥インフルエンザについての情報収集動向を調査した結果、11月から3月にかけて鳥インフルエンザ対策についての情報をインターネットで調べる人は非常に多くなり、特に12月は養鶏農家様を中心に神経を尖らせている方が非常に多くなる傾向が見られました。 そこで、本記事では鳥インフルエンザ発生に対する注意喚起という意味合いも含め、直近の情報をシェアさせていただきたいと思います。 そもそも鳥インフルエンザとは? 鳥インフルエンザとは、A型インフルエンザウイルスによる鳥の感染症のことを差します。野生の水鳥のうち、特に游禽類(カモやガチョウなど)はこのA型インフルエンザウイルスを多く保有していますが、通常は無症状となります。 これらの野生の水鳥に由来して、鶏舎等で飼育される鶏などの家きんにもインフルエンザが感染しますが、感染を繰り返すうちにウイルスが変異して高い病原性を示すウイルスとなります。 これを高病原性鳥インフルエンザウイルスと呼びます。特徴として、家きんに対する伝染力が強く、急速に多くの家きんが死亡にいたるという点が挙げられます。 鳥インフルエンザにはいくつかの型がありますが、病原性が低いものもあります。また、野鳥の種類によって感染のしやすさや症状の重さに差が出るため、症状が全くでない鳥もいれば、死亡する鳥もいます。 「高病原性」や「低病原性」という表現は、家きんに対する病原性の強さを示します。野鳥や人に対する病原性ではないことを知っておくと良いでしょう。 本年度の国内における鳥インフルエンザ発生状況 農林水産省のホームページにて、本年度における鳥インフルエンザの発生状況が公開されています。 12/16時点では、家きんにおいて8県9例が確認されており、野鳥においては7事例が確認されています。 なぜこの季節に高病原性鳥インフルエンザの発生リスクが高まるのか? なぜこのシーズンに高病原性鳥インフルエンザの発生リスクが高くなるかというと、上記のようなウイルスを保有しやすい冬の渡り鳥が日本に滞在するためです。 環境省が発表している今シーズン(2021年)における高病原性鳥インフルエンザウイルス陽性の確認状況を見ると、陽性が確認された野鳥の種類はマガモ、オナガガモ、ナベヅルとなっています。 マガモやオナガガモは冬鳥として日本に渡ってくる数が特に多く、おもにロシア東部及び極東部から渡ってくるものが多いです。 マガモはカモ類では飛来時期が遅い方で、11 月に入ると全国的に飛来数はピークを迎え、3月までは各地で越冬したり移動したりする傾向がみられます。その後4月に入ると日本から離れていきます。 オナガガモは渡りの中継地として日本に飛来し、9月から12 月にかけておもに北海道と東北の日本海側の調査地で個体数が増加します。3月から青森を除く本州以南の調査地で減少しはじめ、4月には北海道以外の地域ではほとんど見られなくなります。 これらの渡り鳥が日本に多く滞在するタイミングが、もっとも鳥インフルエンザの発生リスクが高くなる時期ということになります。 ネズミがウイルスを媒介している可能性も 今月初め、熊本県南関町細永の養鶏場から毒性が強い高病原性ウイルス「H5型」が検出され、飼育している肉用鶏約6万7千羽の殺処分や、周辺での鶏や卵の移動・搬出を禁止する防疫措置がとられました。 農林水産省が現地調査の結果を発表しており、ウイルスの侵入経路は特定できなかったものの、ネズミが外部からウイルスを持ち込んだ可能性を指摘しています。 同省の疫学調査チームが養鶏場を調査したところ、鶏舎内でネズミのものとみられる糞や足跡が見つかり、排水口に小動物が侵入できる隙間があったとのことです。 過去に行われた実験では、イエネズミ(ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミ)に高病原性鳥インフルエンザウイルスを飲水投与したところ、全てのネズミの口腔からウイルスが検出され、特にクマネズミでは5日間にわたってウイルスが検出されたという結果があり、ネズミが高病原性鳥インフルエンザを媒介する可能性は非常に高いといえます。 ネズミ駆除の第一人者である守部 郁夫氏も、かねてからネズミが鳥インフルエンザを媒介している可能性を指摘しており、当社においても鶏舎におけるネズミ駆除の重要性を認識しているところです。 ◆守部 郁夫氏が開発したネズミ捕獲器 簡単組立&お手軽設置。シーソーキャッチ>> 野生動物からのウイルスの農場内/鶏舎内への持ち込みを防ぐための環境整備を...

目次 1電気柵とは?仕組みと選び方のポイント 1選び方のポイントは3つ 2電気柵の種類別の特徴とおすすめ商品 1バッテリー・乾電池式 2ソーラー式 3AC電源式 3まとめ 大切な農作物を野生動物から守ってくれる電気柵。獣害対策アイテムとして効果が高く、被害被害に悩む人にとっての強い味方として活躍しています。 しかしいざ商品を購入するとなると、「どの種類を選べばいいのか」「おすすめの商品はどれなのか」迷ってしまう方も多いのでは。 そこで今回は電気柵の種類別(電源別)の特徴と、おすすめの商品をご紹介します。あなたにぴったりな商品をいっしょに見つけていきましょう。 電気柵とは?仕組みと選び方のポイント 電気柵とは、電気ショックの効果で野生動物に心理的恐怖を植え付け、田畑へ近付かせないようにする獣害対策アイテムです。 柵線(鉄線やワイヤー)には電柵器本体から電気が流れており、野生動物が触れると強烈な電気ショックを与えます。動物は電気ショックに痛みを感じ、「この柵は危ない」「この場所に近付いてはいけない」と学習します。この心理的な恐怖を利用して、田畑へ近付くのを防ぐのが狙いです。 柵線は野生動物が侵入できないよう田畑を囲うようにして設置するため、大切な農作物を獣害被害から守ってくれます。 選び方のポイントは3つ 獣害対策として高い効果が期待できる電気柵ですが、いざ購入するとなると商品の種類が多くどれを選べばいいのか迷ってしまいます。選び方のポイントは大きく3つです。 電源の種類で選ぶ 柵線の段数で選ぶ 機能から選ぶ 1つ目は電源の種類。電気柵は本体部分から電気を発生させますが、商品によって出力される電源の種類が違います。手軽に利用できる「乾電池式」や電気代のコストを抑えられる「ソーラー式」などが存在します。 電気柵を購入する際は、設置する環境やコストの負担などから、まずは電源の種類を決めておきましょう(本記事後半では電源の種類について詳しく解説しています)。 2つ目は柵線の段数です。電気が流れる柵線は対象となる動物の種類によって段数を調整します。サイズが大きいイノシシであれば2~3段、サイズが小さいサルであれば柵線の間隔を狭めるため8段といった具合です。 段数が増えれば、それだけ柵線の長さやガイシ(柵線を支えるフック)の数も増えます。段数が多い場合は、本体購入時に段数分の資材がまとめて購入できるセット商品を選んでみましょう。 3つ目は電気柵に備え付けられた機能です。電気柵はメーカーや製品の種類によって、機能が違います。たとえばソーラー式の電気柵は、ソーラーによる発電量が少ない場合に、内部バッテリー(乾電池等)に切り替える機能を搭載した商品があります。 また操作パネルやボタンの視認性・扱いやすさなどに注目すると、購入後の満足感につながる電気柵選びができます。 【関連記事】 ★電気柵の設置方法を解説!事前の準備や動物別のポイントも紹介 電気柵の種類別の特徴とおすすめ商品 ここからは電気柵の種類別の特徴について解説します。電源の種類によってどのような特徴の違いがあるのか見ていきましょう。 また種類ごとのおすすめ商品もご紹介していますので、電気柵を探している方はぜひ参考にしてください。 1.バッテリー・乾電池式 【メリット】 市販の動力源で稼動できる 充電式なら繰り返し利用できる 設置場所を選ばない 【こんは人におすすめ】 電源がない場所に設置したい 交換用バッテリーは手軽に入手したい 充電式で繰り返し使いたい...

狩猟においてナイフは欠かせない道具の一つです。作業を安全かつ効率的に行うためには適切なナイフ選びが欠かせません。しかし、狩猟ナイフには多種多様な種類や用途があり、どの狩猟ナイフを選ぶべきか分からない方も多いでしょう。 本記事では、狩猟ナイフの基本的な用途や選び方のポイント、ナイフに使われる鋼材の詳細について解説します。また、用途別に最適なナイフも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。 目次 1狩猟ナイフとは?3つの用途を解説 1獲物への止め刺し 2獲物を解体する 3枝やロープなどを切る 2狩猟ナイフの選び方のポイント 1銃刀法に注意する 2初心者は安いナイフから試してみる 3重量が300g程度のものを選ぶ 3狩猟ナイフの鋼材について 1狩猟ナイフの主な鋼材は炭素鋼とステンレス鋼の2つ 2鋼材の硬度と靭性について 3狩猟ナイフに使われる鋼材一覧 4用途別に最適な狩猟ナイフを紹介 1狩猟刀|止め刺しにおすすめ 2ナタ|ヤブ払いに便利 3スキナーナイフ|皮はぎ専用のナイフ 4ケーパーナイフ|鳥の解体や骨を外すのに活躍 5ブッチャーナイフ|獲物の筋引きや精肉作業に最適 6フォールディングナイフ|ちょっとした作業に便利 5初心者がまず揃えるべき狩猟ナイフ 4ユーティリティナイフ 4剣鉈 6狩猟ナイフは経験や用途に合わせて最適なものを選ぼう! 狩猟ナイフとは?3つの用途を解説 狩猟ナイフは、獲物を仕留めるだけでなく、解体や皮剥ぎ・枝やヤブの処理など、狩猟活動全般で活躍する重要なツールです。ここでは、狩猟で求められる狩猟ナイフの具体的な用途について詳しく解説していきます。 獲物への止め刺し 止め刺しは、狩猟の状況によって必要になることがあります。例えば、罠猟では罠にかかった獲物をまず気絶させ、その後ナイフを使って失血死させます。これにより、獲物への苦しみをできるだけ少なくし、迅速かつ効率的に処理できます。 一方、銃猟では、猟犬が獲物に絡んで銃が使えない場合や、仕留め損ねて動いている獲物を安全に止めるためにナイフが活躍します。 獲物を解体する 狩猟で仕留めた獲物を食材として活用するには、解体作業が欠かせません。まず皮剥ぎでは、皮下組織をナイフで切り離して効率的に皮を剥ぎます。その後、関節や骨を分離する工程では、細かな作業が可能なナイフが必要です。 骨を外した後は、肉を部位ごとに切り分け、筋や硬い部分を取り除く「スジ引き」も行います。解体作業には用途に適したナイフが不可欠で、鋭さや精密さが特に重要です。 枝やロープなどを切る 狩猟では、枝やロープを切る場面が頻繁にありナイフが大活躍します。射角に枝やツタがある場合、ナイフで切り払って視界を確保できます。また、獲物を追う際や運び出す際には、進路のヤブ払いやツタの切断を行います。 さらに、小枝を切って罠を設置したり、解体用ロープを補修するなどの「ちょっとした」作業にも役立ちます。 狩猟ナイフの選び方のポイント 狩猟ナイフを選ぶ際には、用途やデザインだけでなく、日本の銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)を十分に理解しておくことも重要です。ここでは、狩猟ナイフ選びで押さえておきたいポイントを分かりやすく解説していきます。 銃刀法に注意する...

狩猟は、自然環境の保全や害獣対策の観点から重要な役割を果たしています。しかし、捕獲した動物の解体後に発生する残滓(ざんし)を適切に処理しなければ、環境汚染や野生動物の誘引、さらには法的な問題を引き起こす可能性があります。 狩猟者には、法律や規制を理解し、適切な後始末を行う責任があります。本記事では、日本における狩猟残滓の処理に関する法律と、安全かつ効果的な処理方法について詳しく解説します。 目次 1狩猟後に発生する残滓とは何か? 2狩猟後の後始末・残滓処理の方法 1専用焼却炉による焼却処理 2狩猟後の残滓を埋設する 3狩猟後の残滓を資源化する 4ペットフードへの活用 3狩猟後の残滓を後始末せず放置するリスク 1ヒグマの冬眠異常や人身事故の増加 2鉛中毒による希少猛禽類への影響 3悪臭のリスク 4衛生面のリスク 4日本における狩猟残滓の処理に関する法律と規制 1鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 2廃棄物処理法 5狩猟後はルールに基づき適切に残滓処理・後始末をしよう 狩猟後に発生する残滓とは何か? 大物猟では、獲物を解体した際に出る皮や骨などの不要物を「残滓(ざんし)」と呼びます。残滓の適切な処理は、猟師にとって重要な作業の一つです。 一般的に、獲物の可食部の割合を示す歩留まりは、イノシシでおよそ50~70%、シカではおよそ40%とされています。そのため、食用とならない部分が残滓となり、想像以上に重くなることも少なくありません。特にイノシシの場合、歩留まりの幅が大きいのは、皮を食べるかどうかによる違いが影響しています。 狩猟後の後始末・残滓処理の方法 狩猟で捕獲した動物の残滓を適切に処理する方法はいくつかあります。専用焼却炉を使用する方法や、環境に配慮した埋設処理、さらに資源として再利用する方法など、それぞれの状況に応じた適切な処理が求められます。 特に、鉛弾を使用した場合は、他の動物による二次被害を防ぐために適切な処理が重要です。ここでは、狩猟後の後始末の方法について、具体的な処理手順と注意点を解説します。 専用焼却炉による焼却処理 狩猟で捕獲した動物や食肉加工の残渣は、専用焼却炉で処理できます。専用焼却炉の一般的な処理能力は、施設により異なりますが一定量ごとに処理するバッチ処理方式が採用されています。 狩猟による捕獲数は日によって変動し、処理能力を超える場合もあります。その際は、冷蔵・冷凍保管庫の併設が必要です。既存の焼却施設で処理できない場合や、生物処理施設の設置が難しい地域では有効です。 ただし、導入費や維持管理費が高額なため、設置には慎重な検討が必要です。また、捕獲者が個体を切断せずにそのまま焼却できる点も利点です。 狩猟後の残滓を埋設する 捕獲した動物を持ち帰れず、自然への影響が少ない場合に限りその場で埋設できます。ただし、埋設方法によっては環境や野生動物に悪影響を与えるため注意が必要です。 特に鉛弾を使用した場合、埋設が不十分だと他の動物が掘り返して食べ、鉛中毒を引き起こす恐れがあります。そのため、埋設する際は十分な深さを確保し、野生動物に掘り返されないようにする必要があります。 また、一箇所に複数の動物を埋める場合は、環境への影響を考慮し、できるだけ適正な処理施設で処理することが望ましいとされています。さらに、埋設場所まで運ぶ際は、体液が漏れないようにし、クマなどの野生動物を引き寄せない工夫が必要です。 狩猟後の残滓を資源化する 近年、狩猟で得た動物の残滓を資源として活用する方法が注目されています。特に、イノシシの肉や骨を加工し、飼料や肥料として利用する方法は、飼料安全法や肥料取締法で認められています。 具体的には、化製場(レンダリング工場)でイノシシを処理し、肉骨粉として家畜や養殖魚の飼料や農業用の肥料にするケースがあります。また、イノシシを堆肥に混ぜて発酵させ、肥料として利用する方法もあります。 ただし、平成30年3月時点で、発酵処理した堆肥が正式に肥料として認められた事例はありません。(1)このように、狩猟後の残滓は資源として活用できます。ただし、安全管理や法的基準を守ることが前提となるため、適切な処理方法を選ぶことが大切です。 ペットフードへの活用 シカやイノシシの狩猟後の残滓は、ペットフードに活用できます。シカはペットフードのみに利用でき、イノシシはペットフード、飼料、肥料として活用できます。 ペットフードには、ジャーキー、骨のおしゃぶり、ふりかけなどがあり、製造からパッケージ化までを同一施設で行う必要があります。肉骨粉の利用には制限があり、シカ由来のものは使用できません。 一方、イノシシ由来のものは、適切な確認手続きを経れば利用できます。製造時は、銃弾の除去、異常個体の排除、他の野生動物との分離処理が必要です。また、ペットフードの製造にはペットフード安全法が適用され、加熱処理や届出手続きが義務付けられています。(2)...

当社がCSR活動の一環としてサポートしている「イノホイの森」(宮崎県国富町)は、「イノホイの森保全会」によって管理されています。今回は、2024年の活動報告や今後の活動予定について、会長の松元様にお話を伺いました。 インタビュイー:イノホイの森保全会 会長 松元 修 様 Index 1. イノホイの森について 2. 2024年の活動報告 3. 今年の活動予定について イノホイの森について ー「イノホイの森」について教えてください。この森はもともと、通学路に接しておりイノシシが出没することから、整備する必要があると考え、”里山再生”という形で活動していました。そこに「イノホイ(refactory)」が2023年4月よりネーミングライツスポンサーとして参画したことで、「イノホイの森」と名付けられ、森の保全活動をサポートしていただいています。現在は、12名の「イノホイの森保全会」の会員の皆さんと一緒に森の保全活動を行っています。 ー森の保全活動とはどのようなことを行っていますか?主な活動は、森の整備です。夏は蚊やマムシ、ヘビなどが出没し危険を伴うため、春・秋・冬に1~2回ずつ会員さんたちに集まっていただき、草刈りや木の伐採などを行っています。また毎年、草刈りやチェーンソーの取扱いに関する安全講習会を開き、安全管理にも徹底しています。さらに不定期でイベントも企画しており、子どもたちが自然に触れることができる体験の場を作りたいと考え活動しています。 2024年の活動報告 ー2024年はどのような活動をされたのか教えてください。昨年は、森の整備に加えて、以下のさまざまなイベントを開催することができ、地元の皆さんや多くの方々にご参加いただきました。 ① 二ホンミツバチの巣箱作りワークショップ② 椎茸の駒打ち体験③ 森の階段作り④ 竹のオカリナ作り⑤ たたき染め体験⑥ 森の色鉛筆作り ①二ホンミツバチの巣箱作りワークショップ 興味はあるものの独学ではなかなか踏み出せないという方向けに、経験豊富な養蜂家の指導のもと、二ホンミツバチの巣箱作りのワークショップを開催しました。このワークショップをきっかけに、参加者の皆さんと交流も深まり、体験イベントなどを一緒に企画したりしています。 ②椎茸の駒打ち体験 椎茸の駒打ち体験は、地元の子ども食堂とのコラボ企画だったこともあり、たくさんの子どもたちが参加してくれました。 また、近所で椎茸を栽培されている方のご厚意により、椎茸の収穫体験も行うことができ、参加した子どもたちは夢中になって袋いっぱいに椎茸を収穫していました。 ③森の階段作り 丸太を使って、森に階段を作りました。現在は、イノシシによって壊されてしまったところがあるため、これから修復していきたいと思っています。 ④竹のオカリナ作り 森で切った竹を使用し、自分だけの音色を作れる「竹のオカリナ作り」を体験しました。参加者の皆さんそれぞれの特徴的なオカリナが出来上がりました。 ⑤たたき染め体験 草の葉や木の葉っぱで作る「たたき染め体験」では、参加者の皆さんが各自で持ち寄った布やハンカチなどに、好みの葉っぱや花をたたいて染めるという体験をしました。どのように叩いたかによって染め上がりがそれぞれ違うのも魅力で、植物の名前を一緒に書いておくなど、子どもから大人まで楽しめる体験となっていました。 ⑥森の色鉛筆作り 「イノホイの森」にある、アカメガシワとセンダンの木で色鉛筆を作りました。不揃いな形や木ごとの凹凸を活かしたオリジナルの色鉛筆が出来上がりました。 今年の活動予定について ー今年の活動予定について教えてください。これから会員の皆さんと話し合いながら何をしていくかを考えていく予定ですが、昨年、子どもから大人まで大好評だった「たたき染め体験」は季節を問わずに実施できるため、また企画したいと思っています。さらに今年は、宮崎で木育の活動をされている方と一緒に、「森の色鉛筆作り」や「LIEN(リアン)作り」なども実施できればと考えています。「LIEN(リアン)」とは、杉の木をスライスしたものを8等分に切ったキーホルダーのようなもので、8つのピースがそろうと元の杉の木の形(年輪)が浮かび上がるのが特徴です。 ー宮崎県の伝統的工芸品である「法華嶽うずら車」と「イノホイの森」につながりがあるそうですが、そのつながりについて教えてください。「法華嶽うずら車」は、国富町で古くから伝わる郷土玩具で、タラの木を使って作られています。「イノホイの森」でもタラの木が生えているため、2年前から材料として提供しています。タラの木は非常に硬く、加工には技術と力が必要なため、高齢になって引退する人が後を絶たず、「法華嶽うずら車」を作れる人がたった一人だけとなっていました。そんな中、その唯一の制作者も高齢のため引退するという話を聞き、1200年も続いた歴史を途絶えさせてはいけないと、「法華嶽うずら車保存会」を立ち上げました。現在は、その制作者に弟子入りし、後継者として歴史をつなげられるように日々努めています。「イノホイの森」の活動をきっかけに始まった取り組みで、地域のために何かできることをしようという思いで活動しています。 ...