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アイデック 草刈機 刈払機 カルマー刃研ぎ機 ARC-HSKB
アイデック 草刈機 刈払機 カルマー刃研ぎ機 ARC-HSKB
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通常価格
¥19,800
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税込み。
配送料は購入手続き時に計算されます。

商品説明
角度調整機能付きで、一定の角度で刃研ぎができます。
刃研ぎが簡単に行えます。
チップソーを研ぐこともできます。
商品仕様
質量 | 5.5kg |
---|---|
セット内容 | ディスクグラインダー、ダイヤ砥石、取り付けバンド、砥石取り付け工具、六角レンチ、スーパーカルマー替刃専用固定治具 |
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マダニは森林や草むらなど自然が多い場所に生息しており、アウトドア活動の際にはよく注意が必要とされる吸血性の節足動物です。ひとたび刺されると感染症のリスクが高まるため、正しい情報を把握しておくことが大切です。 マダニが媒介する代表的な感染症として、SFTSや日本紅斑熱などが挙げられます。初期症状を見落として放置してしまうと重症化するおそれがあるため、知識と備えが重要になってきます。 本記事では、マダニによる感染症のリスクや予防策、そしてワセリンを用いた安全な対処法など、初心者の方にもわかりやすく詳しく解説していきます。正しい理解を身につけて、安心して野外やアウトドア活動を楽しみましょう。 目次 1マダニとは?その特徴と生息場所 2マダニが媒介する感染症:SFTSや日本紅斑熱のリスク 1SFTSの主な症状と重症化の危険性 2日本紅斑熱:初期症状と対処のポイント 3マダニ予防の基本:服装や虫除け対策の徹底 4マダニに刺されたときの正しい応急処置 1ワセリン法とは?安全にマダニを取り除く方法 2ワセリン法の手順と注意点 3病院に行くべきタイミングと診療科の選び方 5マダニに関するよくある疑問Q&A 6まとめ:正しい知識と対策でマダニ被害を防ごう マダニとは?その特徴と生息場所 まずはマダニがどのような生き物なのかを知ることが、最良の予防策へとつながります。 マダニは主に森林や草地に生息しており、木の葉や草の先端などに潜んでは動物や人に取りつきます。小さく見えますが血を吸うとサイズが何倍にも膨らむ特徴があり、咬みついた際に痛みを感じにくいため気づきにくいのが厄介です。さらに、一度刺されると吸血が長時間にわたる場合があるため、観察が行き届いていないと感染症のリスクを高めます。 生活環境も多様で、山間部はもとより都市の公園や庭先の草むらに至るまで広範囲に存在するのがマダニの特徴です。アウトドアを楽しむ人はもちろん、ペットの散歩など日常生活の中でも対策を怠ると刺されるケースが少なくありません。草むらや落ち葉をかき分けるときなど、マダニがつきやすい動作には特に注意が必要です。 マダニに刺されると経皮的に細菌やウイルスが体内に侵入する可能性があるため、被害を防ぐには日常的なチェックと予防対策が大切です。行動エリアを把握することに加え、刺されたあとに体調不良があれば早めに医療機関に相談するという意識も持っておくとよいでしょう。 マダニが媒介する感染症:SFTSや日本紅斑熱のリスク マダニに咬まれることで起こり得る代表的な感染症の特徴を把握し、重症化を防ぐための注意点を知っておきましょう。 マダニに咬まれた場合、見逃せないのがSFTS(重症熱性血小板減少症候群)や日本紅斑熱などの感染症です。これらの病気は発熱や発疹などの初期症状に加え、重症化すると命に関わるリスクがあるため、早期発見と迅速な対処が重要になります。特に野外活動が多い地域では患者報告が相次いでおり、決して他人事ではありません。 感染症にかかるリスクを下げるためには、予防策を徹底することが第一です。咬まれているのに気づかない時間が長くなると、体内に病原体が入り込む可能性が保たれるため、早めにマダニを取り除くか、医療機関で適切な処置を受けることが不可欠です。日頃からいる場所や行動パターンを見直して、感染症にかからないような生活習慣を意識しましょう。 SFTSの主な症状と重症化の危険性 SFTSは高熱、嘔吐、腹痛、下痢などが主な症状として現れることが多く、血小板が減少することで重症化すると致命的な状態に陥ることもあります。発症後の経過が急激に悪化するケースもあり、軽症と思って放置すると取り返しのつかない事態につながる可能性があります。マダニに刺された後にこうした症状が見られた場合は、すみやかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが最善の対策です。 日本紅斑熱:初期症状と対処のポイント 日本紅斑熱のリスクは、発熱や発疹が比較的早期に出現する点が特徴的です。症状としては赤い斑点が肌を覆い、さらに発熱や倦怠感が加わることで体力的に大きな負担がかかります。これらの初期症状を見逃さず、異変を感じたら早期に医療機関を受診することで、重症化のリスクを軽減することができるでしょう。 マダニ予防の基本:服装や虫除け対策の徹底 マダニ被害を防ぐための基本は、肌を露出しにくい服装と効果的な虫除け対策から始まります。 マダニの付着を避けるには、長袖・長ズボンなど肌をしっかり覆うスタイルを選び、ズボンの裾を靴下に入れるなどの工夫が効果的です。さらに、明るい色の服を着用することでマダニの存在に早く気づきやすくなり、刺されるリスクを下げることにつながります。服の素材や厚みによってもマダニの付着しやすさは変化するため、特に野外活動時には撥水素材や密度の高い生地を選ぶのも有効です。 虫除けスプレーや忌避剤を活用するのも大切です。ディートやイカリジンなどの有効成分を含んだ製品を正しく使うことで、皮膚や衣類へのマダニの付着を予防できます。帰宅後にすぐ入浴して体を洗い流し、マダニがついていないか全身をチェックする習慣をつけるだけでも、万が一のリスクを大幅に減らすことができるでしょう。 マダニに刺されたときの正しい応急処置 万が一マダニに刺された場合、素早い対処が感染リスクを低減します。ここでは具体的な手順と注意点を解説します。 マダニを急に引き剥がそうとすると口器が皮膚に残り、感染リスクを高めるおそれがあります。安全に取り除くためには、ワセリンを使って窒息させる方法や、専用のピンセットで口器をしっかりつかんで取り除く方法などが知られています。誤った処置をしてしまうと、病原体が体内に侵入するリスクが高まるため、正しい方法を覚えておきましょう。 応急処置を終えた後でも体調の変化に注意を払うことが大切です。特に刺された部位に強い痛みや腫れが持続したり、全身に発疹や発熱が生じたりした場合は感染症が疑われるため、早めに医療機関を受診してください。取り除いたマダニは、可能であれば診断の参考となるため保管しておくとよいでしょう。 ワセリン法とは?安全にマダニを取り除く方法 ワセリン法とは、マダニの上にワセリンなどの油性物質を厚めに塗り込み、酸素を遮断してマダニを窒息させる方法です。マダニが弱った段階で、口器部分を慎重につかんでゆっくりと取り外すことで、口器が皮膚内に残るリスクを減らすことができます。この方法は比較的簡単で安全性が高いため、自宅でも対応しやすい応急処置として知られています。 ワセリン法の手順と注意点 はじめにマダニが付着している部分の皮膚を清潔にし、その上からワセリンを厚く塗って完全に覆います。しばらく待つことでマダニが酸欠状態となり弱り始めたら、ピンセットなどで口器付近をつまみ、ゆっくりと皮膚から引き離します。焦って無理に引き抜くとマダニの一部が皮膚に残ることがあるため、必ず時間をかけて慎重に取り除くようにしましょう。...

鳥インフルエンザや口蹄疫、豚熱(CSF)といった特定家畜伝染病は、生産者の皆様にとってはもちろん、報道等によって一般消費者にも広く認知されるようになりました。 これらの伝染病が発生すると、生産者は多大な経済的損失を受けるとともに、風評被害のリスクも生じます。特定家畜伝染病以外の病気においても、増体量や繁殖成績の低下などによる経営への影響は決して無視できるものではありません。 家畜の伝染病による被害をできる限り減らすために、私たちは何を知っておくべきなのでしょうか?家畜衛生分野の研究を行い防疫の専門家である、宮崎大学農学部獣医学科の末吉益雄教授にお話を伺いました。 末吉 益雄(すえよし ますお)教授 プロフィール 2012年4月、宮崎大学農学部獣医学科の教授に着任。家畜衛生分野の研究に長年携わり、同分野の第一人者として家畜伝染病のモニタリングや情報提供を通じて防疫の重要性を発信する。 教壇に立ち人材育成に携わるだけでなく、防疫へのリテラシー向上に取り組むべく、現場レベルでも精力的な活動を続けている。 ※宮崎大学農学部獣医学科 産業動物衛生学研究室ホームページはこちら 病気になってから治療・対処するのではなく、その前の段階で予防する 今回は、当社リファクトリーの安田が聞き手となり、国内の伝染病の現状をはじめ、防疫のポイントや今後の防疫体制への提言などを対談形式でお伺いしました。 ※本体談中は感染症対策のためマスク着用にて実施いたしました。撮影時のみマスクを外しております。 ◎末吉教授は長年防疫に関する研究に取り組まれてきたと伺いましたが、まずは現在取り組んでいる研究内容からお聞かせください。 末吉教授:私の研究は、動物を病気から衛ること、例えるならば人間の保健所の役割のように「定期健康診断」をベースに動物の健康保持に務めることです。広く認知されている高病原性鳥インフルエンザや豚熱などの家畜の悪性伝染病はまん延防止のため、そもそも治療対象となっておらず殺処分措置がとられますが、それ以外の動物の疾病についても病気になってから治療するのではなく、その前の段階で予防することで動物の健康を衛っていくことが究極の目的です。 具体的には、モニタリングを通じて、病気が起きる前の段階で「病原因子はないか」「防疫上の欠点はないか」といったことを数値化・見える化して発表・啓発していくことに取り組んでいます。悪性伝染病が発生してしまった場合は、まん延防止のために、申し訳ないけれども殺処分をしなければなりません。そうなる前の段階で、できる限り防疫をすることで、動物はもちろん生産者の方の生活を守ることに繋げていくのが、私の研究です。 ただ、防疫や予防という考え方は、治療に比べてなかなか周知していくことが難しい側面があります。例えば、新型コロナウイルスのワクチン接種に関する議論は、予防という考え方を伝える難しさがよく現れた事例ではないでしょうか。 ワクチンを打つことで重症化のリスクは下げることができますが、それは感染防止ではありません。しかし、ワクチンを打てば感染しないと間違って理解している方が少なくありません。 原則として、予防はその疾病が起きる前の措置です。なので、「予防したから発生しないのか、予防しなくても発生しなかったのではないか」と、されてしまいがちです。発生後のワクチンによる予防の成果も治療と違い、すぐには見えづらいため、直接的評価は難しいです。 ◎たしかに、人間心理としてどうしても何かが起こってからでないと危機感が高まらない側面はありますね。 末吉教授:そうした意識をどう変えていくのかは、大切な部分だと考えています。 私は、生産者の方や防疫に携わる方にお話をさせていただく際に、そもそも、消毒と滅菌の違いをご存知ですか?という質問をさせていただきます。 滅菌とは、存在する微生物をすべて除去してしまうことを言います。一方の消毒は、微生物の数を減らし、感染症を引き起こさない水準にまで病原微生物を殺菌や減少させることを言います。 つまり消毒をしたからといって、すべての微生物が除去される訳ではないということです。このことが分かっていると「消毒マットを踏んだらもう大丈夫」という考え方ではなく、より本質的な防疫に取り組む気付きを与えることができます。 こういった部分を、データやエビデンスを使って丁寧に説明していくことも私の役目だと考えいます。積極的に情報を公開して、信頼関係を築くことで、防疫への意識を高めるきっかけにしてもらえればと思っています。 これからの時代は自分たちから積極的に防疫に取り組んでいく姿勢が大切 ◎ここから、国内の家畜伝染病の動向についてお聞きしたいと思います。先日(2021年11月12日に対談)、秋田県で鳥インフルエンザが発生しましたが、日本国内での鳥インフルエンザの傾向について伺えますか。 末吉教授:日本の高病原性鳥インフルエンザのまん延は、人やトラックを介してのものはほとんど発生していません。この防疫力は世界でも抜きん出ています。 例えば、過去にオランダでは3,000万羽の鶏が処分されたことがありましたが、これはトラックなどを介してウイルスがまん延・拡散したことが大きな一つの要因です。 日本では高病原性鳥インフルエンザが発生した場合でも、各個撃破ができており「人」や「車」を介しての伝播防止の部分はしっかり対応が行き届いています。ただ、油断禁物です。これはしっかりしているからできているわけで、しなくても出ないのではないかと止めてしまうと、とんでもない事態となるリスクがあります。 さらに注意しておきたいのが、カモや野生動物からのウイルスの農場内/鶏舎内への持ち込みです。人や車を介してのまん延だけではく、侵入防護柵の設置やメンテナンス、環境整備に力を入れることで、ウイルスの持ち込みを防止していくことが大切となります。 例えば、カモが飛来する沼や池等の水辺が近い場合、そこを訪れるイタチやテン、タヌキやイノシシなどの野生動物がウイルスを養鶏場に持ち込む恐れがあります。こうした野生動物の侵入を防ぐことが、国内での鳥インフルエンザ対策では重要なポイントでしょう。 ◎末吉教授がその他に懸念している伝染病はありますか? 末吉教授:国内では豚熱が依然として拡大しており、油断できない状況にあり、まだまだ対策やデータの分析を進めていく必要があります。 それから、アフリカ豚熱の状況は特に注視しています。ヨーロッパでは10年かけてまん延しましたが、アジアではわずか2年でほとんどの国に感染が拡大しました。 まだ国内での感染は確認されていませんが、動物検疫所ではウイルスの遺伝子や生きたウイルスが海外旅行客の手荷物から確認されています。いつ国内で感染が発生してもおかしくない状況です。 現在は新型コロナウイルスの影響でインバウンドが止まっていますが、今後海外渡航や入国規制が解除されればリスクが一気に高まるのではないかと懸念しています。もし感染が確認された場合、それが養豚場で早期発見できれば、封じ込めができますが、野生のイノシシで発生した場合は豚熱のように感染が広がる恐れがあります。アフリカ豚熱は豚熱と比べて、致死率が非常に高いのが特徴です。確実に感染拡大しますが、厄介なのが、感染速度が遅いということ。一気に感染が拡大しない分、発見が遅れてしまう恐れがあります。その場合、気付かないうちに静かに感染が広がり、国内に定着してしまう可能性も考えられます。 それから、アフリカではダニがアフリカ豚熱を媒介している事例が報告されています。もし、感染ダニが定着すれば、風土病になる恐れも否定できません。そうなると、野生動物対策以上にコントロールが難しくなってしまうでしょう。 ◎そうした海外からのリスクをしっかり認識して、対策や予防を講じておくことが重要となる訳ですね。...

目次 1鳥インフルエンザについて 2口蹄疫について 3豚コレラについて 4主な家畜伝染病対策とは 5自動噴霧装置について 1そもそも...自動噴霧とは? 2自動噴霧装置は一度設置すると移設できない?! 3導入には多額のコストがかかる 6まとめ 鳥インフルエンザ、口蹄疫、豚コレラといった伝染病から大切な家畜を守るためには、徹底した消毒など事前の対策が大変重要となります。 生産現場の方々は強い緊張感を持っており、多くの農場でこれらの伝染病を予防するために厳重な対策が行われます。 家畜伝染病対策の重要さはわかるけれど、どこから対策を行なえばよいのかわからない、自分で消毒を行っているけれど正しい方法かどうかわからない、といった不安がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな方に向けて、今回の記事では家畜伝染病予防対策を今一度見直し、事前対策の重要性と具体的な対策方法についてご紹介したいと思います。 まずは近年の家畜伝染病の状況について振り返っていきます。 鳥インフルエンザについて 近年の鳥インフルエンザの状況を見てみると、2年10か月ぶりに発生した令和2年の高病原性鳥インフルエンザでは、同年3月時点で18県52事例が確認され、殺処分数は約987万羽にものぼりました。 100万羽を超える大規模農場でも複数発生するなど、農場単位でも過去に例がない規模となり、採卵鶏農場でも発生したことから鶏卵の価格にも影響を与えるほどの状況となりました。 高病原性鳥インフルエンザウイルスはヨーロッパから国内へ来る渡り鳥によってウイルスが持ち込まれたと考えられており、西ヨーロッパや韓国でも同ウイルスでの事例が確認されていました。 口蹄疫について 平成22年10月、国内で10年ぶりに口蹄疫が宮崎県で発生しました。口蹄疫ウイルスは、牛、水牛、豚、山羊、めん羊など39種類の偶蹄目および11種の齧歯類に感染するウイルスで、非常に感染力・伝染力の強いウイルスです。 畜舎の消毒や農場を出入りする車両消毒、移動制限、感染が疑われる牛豚などの殺処分・埋蔵などの防疫対策が講じられましたが、宮崎県で発生した口蹄疫では297,808頭の家畜の命が奪われ、畜産業のみでなく地域経済にも多大な影響を及ぼしました。 このような大規模な口蹄疫発生以降、畜産防疫体制の強化に向けた改善方策が重要な役割を担い、平成23年3月29日に「家畜伝染病予防法の一部を改正する法律」が成立しました。 豚コレラについて 強い感染力と致死率が特徴の豚コレラウイルスは、豚とイノシシに感染する病原ウイルスです。現時点で豚コレラウイルスに感染した動物への治療法はなく、発生した場合は家畜業界へ甚大な影響を及ぼすことから家畜伝染病予防法のなかで「家畜伝染病」に指定されています。 鳥インフルエンザ、口蹄疫、豚コレラといった近年影響を及ぼしている家畜伝染病について改めて振り返ってみると、畜産業界だけでなく地域経済にも大きな影響を与えたことがわかりました。このような事態を再発させないためにも防疫対策が重要な役割となります。 主な家畜伝染病対策とは 多くの農場で家畜伝染病対策はどのように行われているのでしょうか? 主な対策として行われているものを例に挙げます。 ①作業する人の手指の消毒 ②長靴の履き替えや衣服の消毒 ③農場内の消毒④農場へ出入りする車両の消毒 ⑤野鳥侵入を防ぐネットの設置 車両消毒の様子を動画でご覧ください。 上記を見てもわかる通り、家畜が関わるすべてのものに対して徹底した消毒を行い、伝染病を「持ち込まない」「持ち出さない」「拡げない」ことが予防対策の重要なポイントとなりす。 特に伝染病を自らの農場へ持ち込まない、外から持ち込ませないためには、移動時に使用する自動車やトラックへの消毒が一つの対策ポイントとなることから、車両を消毒するために多額の費用を投資し専用装置を設置する農場もあります。 農場の作業や出荷・搬入時に避けることのできない自動車は農場内でも大変重要な消毒ポイントとなります。 この「車両消毒」についてもう少し深ぼっていきたいと思います。 車両の消毒方法...

昭和34年に設立され、60年以上の歴史がある「大阪府猟友会」。猟友会としては数少ない「内閣府認定」の公益社団法人です。今回は事務局長の田中茂雄さんに、公益社団法人となるまでの経緯や日ごろの活動についてお話を伺いました。 きっかけとなったのは伊丹空港のバードストライク防止の仕事 ーー内閣府認定の公益社団法人になられるまでにどういった経緯があったのですか? 田中さん:国が公益法人を平成25年から改めてスタートしたいと発表して(平成20年に新公益法人制度が施行)、5年の移行期間の間に猟友会だけでなくいろいろな団体が公益の認定をもらおうとがんばった。大阪府猟友会でも公益を狙おうということだったので申請して、まずは平成25年に大阪府から認定をもらいました。 関西国際空港が民営化して数年後のときに、「公益社団法人になられたんだったら、バードストライク(空港に離着陸する航空機と鳥の衝突)を防止する仕事をやってもらえませんか?」と依頼されたんですよ。 関西国際空港と伊丹空港は経営統合しているから伊丹空港もやることになったんだけれども、土地が大阪と兵庫にまたがっているから、半分は兵庫に行って手続きをしなければいけなかった。毎年申請しないといけないし、大阪では公益でも兵庫では関係ないから申請方法も違う。それで全国区の公益をとろうと申請して、平成26年に内閣府の認定をもらいました。他の地域は分からないけど、内閣府認定は少ないんじゃないかな。 これからの猟は「罠」。大阪ハンティングアカデミー以上のものを作る 田中さん:平成28年に「大阪ハンティングアカデミー」という学校を立ち上げたのですが、会費をもらってやるにも内閣府の認可を取らないとできなかったんですよ。いろいろな面で申請や許可が必要でした。申請もしっかりとした内容でないと認可をもらえない。そうやって学校を運営してきたのですが、5年後には募集かけても人が集まらないという状況になり、さらには新型コロナの影響もあったのでやめました。 一旦はやめたんだけれども、希望がぱらぱらと出てくるので、今年からまた新しく立ち上がる予定です。大阪ハンティングアカデミー以上のものを作ろうって。前回のように5万円という費用は出しにくいと思うので、2〜3万円で「大阪府猟友会狩猟者育成プロジェクト」という名称で実施していきます。 これからは「罠」なんですよ。今までは銃を重点的に教えてきましたが、希望する人が少ないので、「罠をどう教えていくか」を主としてやっていきます。今までは「罠みたいなものは猟やないわい」という感覚だったけれども、「これからの猟は罠や」という風に変えなければいけない。私たちのように銃猟をやってきた人間は、簡単には考え方を変えられないんですよ。それでも状況や世間に合わせて、そうした古い感覚を変えていかないと。 先日は兵庫県で罠を作っている会社から「学校で罠猟を教えるのであれば協力したい」という話ももらった。私たちもこうした協力してくれるところを求めていかないといけない。 今回初めて14人の役員の中にも罠猟の免許のみを持っている人材を1名入れたんですよ。銃猟免許を保持してない役員は異例ですが、罠を中心に教えることを初めてやっていこうと準備しています。教えるのは私たちのような経験者だけでなく、林野庁や大阪府庁の職員、大阪府警といった肩書きのある人もいる。これからはそこへ専門的な業者も加えてより一層内容の濃い育成計画をたてていきたいと考えています。 先ほどお話ししたプロジェクトは令和4年10月から令和5年3月にかけて平日に全6回、50名ほどの規模でおこなう予定です。他にも、10月18日には高槻国際射撃場で「わな猟の捕獲技術講習会」ということで教室で教える座学と、射撃場などの広い場所での実技を学ぶ講習会を実施予定です。例えばくくり罠であればどうやって作るのか、作ったものをどうかけるのか。実技でしっかり教えなければいけない。 ーー今までの受講者の年齢層はやはり高めでしたか? 田中さん:狩猟免許は20歳から取得できるので20〜70代と幅広く募集をかけていましたが、実際の応募者は40〜50代かそれ以上でしたね。20代はいなかったんじゃないかな。 男女ともに募集して、女性は50人中平均3〜4人でした。5年の間に解体の実技もおこないましたが、女性で「気持ちわるい」と言う人はいませんでした。「私やります」と言うのは女性でしたね。感心しましたよ。イノシシの皮をむくのも上手だし、早い。 被害が少ないからといって放っておくのは不公平。1、2件の被害にも協力する ーー解体のお話も出ましたが、ジビエ肉の活用にも力を入れていらっしゃいますか? 田中さん:そうですね。獲って捨てるようなもったいないことをしてはいけない。食べられるところは全部食べる。 ーー大阪でジビエ肉の加工施設は増えていますか? 田中さん:保健所が認めている施設がゼロなんですよ。大阪府と各市町村で協力してそういった施設を立てようと計画したこともあったんです。知事と柏原市でやろうとなって予算をとってくれましたが、市民が反対して頓挫しました。能勢でもやろうとしたけれども、最終的には地元住民が反対した。 でも分からないことはないんです。猟で止めさしした個体を持って行って加工する施設なのですが、どうしても「と殺場」という感覚が皆さんの中にある。だから大阪には保健所に認められた施設がない。自己責任であげたりもらったりはできるけれども、売り買いはできないし、業者とのつながりもできないんですよ。 ーージビエ肉は全国的に流通が課題だと言われていますが、地域住民の理解などスタートラインのハードルが高いのでしょうか。 田中さん:鳥獣被害の多い地域の住民は認めてくれるんですよ。大阪は和歌山や奈良と比較しても被害は10分の1ほど。被害が少なくてありがたい地域なんです。被害が少ないから認識も薄くて皆さんが反対する。府議会で議題としてあげてもらっても予算がとれない。被害が少ないから当然ではありますけどね。 全体では1件や2件かもしれないけれども、被害をうけている人がいるわけだから放っておくわけにはいかない。多いからやる、少ないから放っておくというのは不公平。私たちは少なくてもやる。他の地域と比べて被害が10分の1であっても、耳を傾けて協力していますよ。 ーー大阪ではどういった動物の被害が多いですか? 田中さん:能勢や豊能など、北の方にはシカがたくさんいます。イノシシは南の方にいるけれども数が少ない。シカはメスが約80%だから、子どもがたくさん生まれる。双子や三つ子が生まれるわけではなく一頭ずつしか生まれないけれども、メスが多いから他の動物と違ってものすごく増えるよね。 ーー被害が出て個体数を減らさないといけない場合は銃猟がメインですか? 田中さん:そうですね。今までは銃が中心でしたが、北部では罠も多いですよ。罠に入ったシカを銃で止めさしするのも一つのパターンです。銃猟をする人が少なくなってきたから電気でやっている人もいます。 ーー後継者不足などの課題があってもなかなか進めづらいのがもどかしいところですね。 田中さん:地域によって被害数の差はあるけれども、やるべきことは継続していく。他の地域に比べて被害が少ないからといって、学校を立ち上げなくていいとは思わない。大阪からいろいろなものを広げていきたい。これまでも奈良や和歌山など他県の講師教育にも協力してきたんですよ。それでもなかなか広がっていかないのが現実ですね。 編集後記 今回は、大阪府猟友会が公益社団法人となるまでの経緯や狩猟学校の立ち上げなど、さまざまなお話を伺うことができました。中でも罠猟を中心に教える学校の立ち上げのお話はたいへん興味深く、ハンターの高齢化や後継者不足などの課題解決に向け、業界の変化にも柔軟に対応されているのだなと感じました。 イノホイでは、猟友会の紹介や鳥獣被害対策の取り組みなど、取材を受けていただける方を随時募集しております。興味をお持ちの方はこちらのフォームからお問合せください! おすすめ商品 激安でも獲れます。くくり罠用踏み板イノシシホイホイ 完成品 年間数千個の出荷実績がある、大人気のくくり罠です。設置に必要なものが全てそろっており、届いてすぐに仕掛けることができます。 ファーレ旭式 箱罠ビッグサイズ【片扉】...