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4560171674050 特殊合金線 500m(ステンレス線) 末松電子製作所
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商品説明
特殊合金線500m(ステンレス線)
■丈夫でサビにくい特殊合金線ですので長期間ご使用できます。
●直径:約1.2mm
●抵抗値:約0.647Ω/m
●ボビン巻
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目次 1アナグマ被害の傾向と忌避対策の重要性 1近年増加するアナグマによる被害とは 2忌避剤を使うべき理由 2忌避剤の種類と使い方のポイント 1固形タイプ:設置場所で差が出る 2粒状タイプ:広範囲の散布に有効 3液体タイプ:狭い場所や屋内の対策に 3忌避効果を高めるための工夫と注意点 1忌避剤は“習慣化”される前に使う 2においに慣れさせない工夫 3人やペットへの安全性にも配慮を 4忌避剤と併用したい周辺環境の改善策 1エサ場をなくして誘因要素を除く 2侵入口になりやすい場所をふさぐ 5法律と安全面から見る忌避対策の限界と代替策 1捕獲や駆除には許可が必要 2忌避剤で効果が見られない場合の選択肢 6まとめ:忌避剤を軸にアナグマ被害を防ごう アナグマ被害の傾向と忌避対策の重要性 近年増加するアナグマによる被害とは 近年、都市部や農村地域の境界線付近でアナグマの目撃情報が増加しています。アナグマは夜行性で警戒心が強い反面、食料を見つける嗅覚に優れており、人の生活圏にも果敢に入り込む傾向があります。農地では野菜や果物を食い荒らし、家庭では庭の芝生を掘り返されたり、ゴミ置き場を荒らされたりといった被害が発生しています。 また、アナグマは床下や物置の下など、安全で静かな場所を見つけると、そこを巣として利用することもあります。特に繁殖期(春〜夏)には、母アナグマが子育てのために人家の近くに住み着くケースがあり、その結果、糞尿や騒音、悪臭による衛生面のトラブルも起こります。 さらに、アナグマは掘削能力が非常に高く、地中に複雑な通路を掘り、長期的に利用することもあります。人が気づかないうちに敷地内に巣を構えていることも多く、知らずに近づいた結果、思わぬ接触事故につながる可能性もあります。野生動物とのトラブルを避けるためにも、初動の早さと正しい対処が極めて重要です。 忌避剤を使うべき理由 アナグマは駆除や捕獲が法律で制限されているため、侵入を未然に防ぐ「忌避(きひ)」という手段が有効です。忌避剤はアナグマの嫌う臭いや成分を用いることで、侵入を心理的に防ぐことができます。設置も簡単で、薬剤の種類によっては広範囲への対応も可能です。 また、忌避剤は罠や電気柵と比べて設置・撤去が簡便であり、ペットや他の野生動物へのリスクも比較的低いです。特に市街地に近い住宅では、近隣トラブルや事故を避ける観点からも、忌避剤による予防策は理にかなっています。 さらに、忌避剤は価格帯も広く、家庭用から農地用まで多種多様な製品が存在します。目的や敷地の規模に応じて適切な製品を選べば、費用対効果の高い防除手段として活用できます。 忌避剤の種類と使い方のポイント 固形タイプ:設置場所で差が出る 固形忌避剤は、アナグマが嫌がる天然ハーブや化学成分を含んだブロック型の製品が主流です。これを庭の出入口や建物の基礎部分、通気口周辺など、アナグマの通り道に置くことで、接近を阻止します。 利点としては、設置が簡単で長期間にわたって効果が持続することが挙げられます。特に定期的に点検し、成分が劣化していないかを確認することで、長期的な予防効果を維持できます。製品によっては、雨に強いコーティングがされているものもあり、屋外でも安心して使えます。 効果を高めるには、アナグマの行動経路を正確に把握したうえで設置場所を決めることが大切です。また、複数個所に配置して「においの壁」を作ることで、忌避力がより強化されます。 粒状タイプ:広範囲の散布に有効 粒状タイプは忌避成分を含んだ顆粒状の薬剤で、地面に撒くことで土壌に浸透し、広範囲にわたる忌避効果を発揮します。特に畑や庭の境界線、建物の周囲といった、アナグマが通る可能性の高い場所に撒くことで、強力なバリアを形成できます。 撒きやすさと手軽さから、家庭菜園や農家で広く利用されています。ただし、雨で流れやすいため、散布後の天候には注意が必要です。定期的な再散布や乾燥時の補強撒きを行うことで、持続的な効果を確保できます。 また、地面に軽く耕しながら混ぜ込むと、忌避成分が土中に浸透し、長持ちしやすくなります。防除範囲を明確にするために、撒いた場所の周囲に目印をつけておくのも実用的な工夫です。 液体タイプ:狭い場所や屋内の対策に 液体タイプは屋内の床下や物置、軒下などの狭いスペースにピンポイントで使用することができます。即効性があり、臭気が強いため、アナグマがその場から立ち去る効果が期待できます。 一方で、風雨で流れやすいため屋外では再噴霧が前提となります。使用する際は、子どもやペットが近づかないよう注意が必要であり、特に換気の悪い場所では使用方法に細心の注意を払いましょう。製品によっては天然成分由来のものもあり、安全性を重視した選択も可能です。...

グループで狩猟を行う際に、無線機は連絡手段として役立ちます。無線機を選ぶ際は、使用する環境や目的に適した通信範囲、防塵・防水性能を備えたものを選ぶことが重要です。 また、法律で定められた免許や技術基準に適合しているかどうかも必ず確認しましょう。本記事では、狩猟で利用できる無線機の種類や選び方、さらに安全かつ合法的に使用するための注意点をわかりやすく解説します。 目次 1グループで狩猟するなら無線機が必須 2狩猟に使う無線機の種類 1アマチュア無線機 2デジタル簡易無線機 3特定小電力無線機 3狩猟に使う無線機の選び方 1周波数を確認する 2防塵・防水性能を確認する 3狩猟をどの範囲で行うか 4狩猟で無線機を使う際の注意点 1無免許・無開局の状態で使わないこと 2技適マークがある無線機を使うこと 5自分の狩猟スタイルや環境に合った無線機を選ぼう グループで狩猟するなら無線機が必須 グループで狩猟を行う際、無線機の使用は欠かせません。携帯電話を使った連絡も可能ではありますが、山奥では電波が届かない場合が多く、通話にタイムラグが生じることがあります。 一方で、無線機はボタンを押すだけで瞬時に通信が可能です。また、携帯電話が1対1の連絡手段であるのに対し、無線機は複数のメンバーが同時に情報を共有できるため、グループ全体でのスムーズな連携が可能です。 例えば、狩猟中に動物の位置情報や危険な状況をすぐに全員に伝えることができます。 狩猟に使う無線機の種類 無線機にはさまざまな種類があり、使用料や資格取得の有無、開局手続きの必要性などそれぞれ特徴が異なります。ここでは、狩猟に適した無線機の種類について詳しく解説します。 アマチュア無線機 狩猟では安定した通信が求められるため、広範囲に情報を届けられるアマチュア無線機がよく利用されます。 アマチュア無線機には1級から4級までの資格がありますが、多くの場合、狩猟に必要な通信範囲や機能は4級の資格で十分対応可能です。4級は試験の難易度が低く、取得しやすいのも利点です。 種類 用途 使用料(年間) 出力 狩猟利用 資格(難易度) 開局手続き 4級アマチュア無線機 アマチュア用 300円 20W以下 ○ 必要(容易) 必要 3級アマチュア無線機...

農作物を育てる畑の周囲を、電気が流れている柵で囲う「電気柵」。獣害対策として広く用いられ、大切な農作物を野生動物から守ってくれます。しかし、 「電気を使うと事故が起こるのでは?」 「設置して危なくないの?」 といった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は電気柵の仕組みや安全性について解説します。また電気柵での事故を防ぐためのチェックポイントもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 電気柵での事故は正しい使い方をすれば防げる 結論から述べると、電気柵は正しい使い方をすれば安全に使用できます。怪我や死亡事故を心配する声も聞かれますが、市販されている電気柵には事故を防ぐための仕組みとして「パルス出力形式」が採用されています。 パルス出力形式とは、約1秒間隔で瞬間的に電気を流す方法です。誤って人間が柵に触れてしまっても、瞬間的に電気が発生するだけなので、すぐに離れられる仕組みになっています。イメージしやすいのが静電気です。電気柵に誤って触れても、静電気のように一瞬バチっとくる刺激はありますが、心配されるような感電事故は起こりません。 電気柵の目的は野生動物に心理的な恐怖感を与えるのが目的 そもそも電気柵は野生動物を傷つけたり駆除するのが目的ではありません。柵に触れたときに一瞬発生する電気刺激でショックを与え、心理的な恐怖感を与えるのが目的です。「あの柵に触れると危ない」という警戒心を野生動物に植え付け、畑に近づかせないようにして農作物を守ります。 あくまでも驚かせることを目的としているため、野生動物はもちろん人間が誤って触れても怪我や事故が起きない仕組みになっています。 2015年の事故では自作の電気柵を使用していた さて、こうした安全対策が備わっているにも関わらず、電気柵への不安の声が挙がるのはなぜでしょうか。原因のひとつになってしまったのが、静岡県西伊豆町で発生した事故です。 2015年7月 、静岡県西伊豆町において、川で遊んでいた小児が土手の紫陽花畑の周囲に設置されていた、害獣よけの電気柵に触れて感電する事故が発生しました。感電した小児を助けようとした他の6人も次々と感電し、7人が病院に搬送。最終的に40代の男性2名が死亡する痛ましい事故となってしまいました。 この事故の原因となった電気柵は、近くにある農機具小屋の家庭用コンセント(100V)から、電気を直接柵線に繋いだ自作のものです。市販の電気柵のように、安全対策の仕組みが備わっておらず、大きな被害を招いてしまいました。死亡事故につながった事故は社会的にもインパクトが大きく、電気柵への不安が原因となりました。 しかし前述した通り、市販の電気柵には事故を防止するための仕組みが採用されています。今後、痛ましい事故を繰り返さないためにも、電気柵の使用に対しての正しい知識の習得や、安全対策が組み込まれた市販品の普及が重要と言えそうです。 電気柵での事故を防ぐための5つのチェックポイント では、具体的に電気柵での事故を防ぐためにはどのようなポイントが挙げられるのでしょうか。電気柵を購入する際のチェックポイントと、使用時の注意点をご紹介します。 1.電気用品安全法の適用を受けている商品か 1つ目は電気用品安全法の適用を受けている商品か確認することです。 電気柵の電気を30ボルト以上の電源(家庭用コンセント)から供給する時は、電気用品安全法の適用を受ける電源装置(電気柵の本体)の使用が義務付けられています。 電気用品安全法の適用を受けている電気柵であれば、必ず出力電流が制限されているため、万が一電気柵に触れても事故を防げます。電気用品安全法に準拠している製品には、「PSEマーク」が表示されているため、同マークが付いている電気柵を選んでください。 2.漏電遮断機が設置されているか 2つ目は電気柵に漏電遮断機が設置されているか。 漏電遮断機とは、漏電を検知した際に回路を遮断し事故を防ぐための仕組みです。電気柵の設置では、公道沿いなど人が容易に立ち入る場所に設置する場合、「15ミリアンペア以上の漏電が起こった場合、0.1秒以内に電源を遮断する」装置を設置することが義務付けられています。 こちらも商品の購入時に確認しておきましょう。 3.電気柵が設置されていることをきちんと表示しているか 電気柵を設置する場合は、周囲の人が容易に視認できる位置や間隔、見やすい文字で「危険表示」を設置しましょう。危険表示の設置も法的に義務付けられており、事故を防ぐための大切な項目です。 周囲の景観に紛れてしまわないよう、視認性が高く一目で電気柵があると理解できるようにしてください。危険表示版はこちら 4.電気柵周辺の草刈りや漏電を防ぐための管理は適切か 4つ目は、電気柵を設置後の管理が適切にできているかです。 電気柵は設置して終わりではなく、日頃からのメンテナンスが大切です。ワイヤーの弛みや劣化、支柱の倒れなどがないかきちんとチェックしておきましょう。また本体の動作確認もテスター(電圧測定器)等を使って確認してください。 その他にも、電気柵の周囲の草刈りはこまめに取り組みましょう。草が生い茂ると通電が妨げられ、電気柵が正しく機能しなくなります。また、人が気付かずに柵に触れてしまえば、思わぬ事故につながりかねません。丈の高い草は野生動物の隠れ場にもなるため、しっかりと刈り取っておきましょう。草刈機の一覧はこちら 5.地域住民との連携やコミュニケーションは図れているか 最後に、地域住民との連携やコミュニケーションも電気柵での事故を予防するポイントです。 例えば電気柵を設置したら、近隣の住民にその旨を伝えておくだけでも、事故の予防につながります。とくに子どもがいる家庭では電気柵に近づかないように、日頃から伝えてもらえると安全です。また獣害対策は個人だけでなく、地域全体での取り組みが欠かせません。日頃から獣害対策への意識を共通しておけば、地域の大切な農作物を守ることができます。 まとめ 今回は電気柵の安全性や、事故を防ぐためのチェックポイントについて解説しました。 電気柵には事故を防ぐために、パルス出力形式が採用されています。約1秒間隔で瞬間的に電気を流す形式で、誤って人が触ってしまってもすぐに手を離せます。静電気のような一瞬バチっとくる刺激はありますが、筋肉が硬直し感電してしまうといった事故の心配はありません。...

先日、当サイト「イノホイ」を運営する弊社・株式会社refactoryの社員2名が、「鳥獣被害対策マイスター」に認定されました。 これは宮崎県の鳥獣被害対策支援センターがおこなっている「鳥獣被害対策マイスター研修」のすべてを受講し、最終試験に合格した者が認定を受けるものです。野生鳥獣の生態や被害防止対策についての正しい知識を持った技術指導者を養成し、各地域でより効果的な対策を実施することを目的としています。 今回はマイスターに認定された弊社の社員・祖父江に、研修はどのような内容だったのか、得た知識を今後どう生かしていきたいかなどについてインタビューをおこないました。また、まったく違う分野の仕事から転職し、2年間鳥獣被害対策に携わってきた現在の心境や今後の展望なども語ってもらっています。 「鳥獣被害対策マイスター」という言葉をはじめて聞いた方や、鳥獣被害対策に関心を持っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
座学だけでなく、実践的にも学べるマイスター研修
——まずは「鳥獣被害対策マイスター研修」がどのような内容だったか教えてください。 祖父江:丸2日間かけて、主にサル・シカ・イノシシの生態や対処方法などを学びました。被害の多いシカやイノシシについては知っていることも多かったのですが、サルの生態や「見えなくなるまで徹底的に地域の外に追い出す」という対処方法を知れたのは新鮮でしたね。他には電気柵を設置する実習などもありました。 ——座学だけでなく、実習もあったのですね。 祖父江:そうですね。バスで場所を移動した日もあって、畑の周りを歩いて獣道を探したり、実際に設置されている電気柵の良いポイント・改善した方がいいポイントをチェックしたりもしました。柵の周辺に雑草が生えていないか、線が抜けたままになっていないかといったチェックポイントは、お客さまへのアドバイスにも生かせる内容でした。 ——祖父江さんの他にはどんな方が参加されていましたか? 祖父江:各市町村役場の農林課関係の方が多く参加されていました。参加者は40人ほどだったのですが、思っていたより若い世代の方や女性の方の割合も多かったです。 ——研修を受ける前と受けた後で、心境の変化はありましたか? 祖父江:鳥獣被害対策は一つの圃場だけでなく、地域でとりくむことが大事だと学んだので、まずは宮崎県内で協力できるところがあればいいなと感じています。 ——今回学んだことを今後どのように生かしていきたいですか? 祖父江:今後はイノホイのInstagramアカウントで鳥獣被害対策の情報を発信していきたいです。Instagramであれば若い世代の方にも情報を届けられるのではないかなと思っています。
追い払い効果の高い「電気柵」の需要が増加中
——シカやイノシシでお困りのお客さまが多いとのことでしたが、例えばどういった被害が起きていますか?やはり農作物の被害が多いのでしょうか? 祖父江:そうですね。直近では、「せっかくサツマイモを植えたのに掘り返されてしまった」というお客さまがいらっしゃいました。 ——イノホイでは最近どのような対策グッズの人気が高いですか? 祖父江:春から夏にかけて、電気柵のご注文やお問い合わせが多かったですね。 ——それはなぜだと思いますか? 祖父江:電気柵は追い払いの効果がとても高いんです。その分価格も高くはなりますが、需要が増えているので、私たちも品揃えなどに力を入れています。
罠会社も人対人の仕事。接客面で1番をとりたい
——祖父江さんは普段イノホイのどのような業務を担当していますか? 祖父江:お客さまからの電話注文やお問い合わせの対応が主な仕事です。サイト内のバナーを作成したり、イノホイのInstagramアカウントの運用をしたりすることもあります。 ——refactoryに入社する前はどのような仕事をしていたんですか? 祖父江:スノーボードの専門店で販売をしていました。 ——そうなんですね!まったく違う分野への転職だったと思うのですが、入社後どのように知識を身に付けたのですか? 祖父江:イノホイの責任者の福士さんからもいろいろなことを教わりましたし、お客さまとの会話の中で「そういう被害もあるのか」と知ることもありました。お客さまから学ばせていただいたことがとても多いですね。 ——2年間鳥獣被害に携わってきて、どのような実感がありますか? 祖父江:refactoryに入社してから農家の方と接するようになって、「本当に困っている方がたくさんいらっしゃるんだな」というのを日々肌で感じています。私は動物が好きなので、なるべく追い払う対策で、山で過ごしてもらえるような環境が作れたらいいなと思います。 ——最後に今後の展望を聞かせてください。 祖父江:「罠会社で1番をとりたい」という思いは、refactoryの社員みんなが持っていると思います。価格では勝てないところもあるかもしれませんが、アフターフォローなどの接客面では1番を目指せると思うんですよね。 人対人の仕事なので、お客さまに温かさが伝わって、それが広まっていったらいいなと思います。私が入社する前から「対応が丁寧だった」という口コミもいただいているので、それを少しでも維持・向上していきたいです。 イノホイでは箱罠やくくり罠、電気柵など、多種多様な鳥獣被害対策グッズを取り揃えています。鳥獣被害にお困りの方や対策グッズをお探しの方はこちらをご覧ください。

犬と人間が親しい関係となるきっかけになったのは、3万2000~1万9000年前の欧州で、オオカミが狩猟採集民になついたのが始まりとする研究結果がある。 その後、犬という種類が最初に現れたのは約15,000年前で、人間がオオカミを家畜化し、人間の好む性質を持つ個体を人為的選択※することで、犬という動物が成立したとされる。そのため、犬という動物は、種の成り立ちの観点からも、農耕が始まる遥か以前から猟犬の役割を担っていたと考えられる。 ※人為的選択・・・生物の形質について、人為的に選択して経代を続け、その変化を望む方向に誘導する行為、またはその結果を指す。 少し話が逸れるが、筆者が初めて猟犬という存在を認識したのは、子どもの頃にみた少年ジャンプで掲載されていた「銀牙 -流れ星 銀-」という漫画である。 人間ですら歯が立たない凶暴な人食い熊・赤カブトを討つために、熊犬(熊狩りを目的とした猟犬)である銀が冒険する物語で、漫画ではあるものの、猟犬が己の爪と牙だけを頼りに立ち向かっていく様に胸を熱くしたものである。 しかし、漫画ではなく実際のところは、猟犬はその優れた嗅覚や吠え声によって獲物を追い込むことが得意であるが、大型動物を仕留めるほどの力はもたない。 一方で、人間は犬のような身体能力はもたないものの、銃や刃物など強力な武器を持つ。そのため、ハンターにとって猟犬は最高のパートナーといえるのだ。 猟犬の種類 猟犬は多くの犬種(品種)や系統に分かれており、鳥猟犬と獣猟犬に大別される。 鳥猟犬の種類 鳥猟、とくにキジ猟においては、ポインターやセッター、レトリーバー、それら全般をこなすスパニエル等が活躍する。 ポインターは獲物を見つけると「お手」の姿勢となり、ハンターにその位置を知らせる(ポイントするともいわれる)。 また、セッターは獲物が逃げ出さないようにそっと近づき、ハンターの指示でハンターが射撃を行うのに最適な位置に鳥を追い出すことが得意だ。 レトリーバーは目視により撃ち落とされた鳥の位置を長い間記憶し、思い出すことができる。また、気性が穏やかで獲物を噛みつぶさないで運んだり、泳ぎもできる。そのため、撃ち落とした獲物や半矢で逃げる獲物を回収(レトリーブ)することが得意である。 スパニエルは利口で忠誠心が高く、鳥猟に広く使われる犬種であるが、家庭犬としても人気が高い。 獣猟犬の種類 イノシシ猟などの獣猟においては、身軽で駿足、勇敢、適度な追い鳴きの能力をもった犬種が重宝され、洋犬ではハウンドと呼ばれる犬種が該当する。彼らは、つねに獲物と一定の距離を保ちながら追跡し、吠えること(追い鳴き)によってハンターに獲物の位置を知らせる。 また、和犬も古くから獣猟で活躍してきた犬種で、紀州犬、甲斐犬、秋田犬などが存在する。 ハウンドと和犬を比較すると、犬自身の性格にもよるが、ハウンドは鳴きが早く盛んに鳴くという傾向があり、和犬は獲物を見つけるまでは鳴かないという傾向がある。 猟犬を使った追い込み方法 猟犬を使った獲物の追い込みには色々な方法がある。 例えばイノシシ猟においては、獲物が生息する狩場を多人数で四方から取り囲み、囲いを縮めながら獲物を追いつめて射止める「巻き狩り猟」がよく知られている。 巻き狩りは勢子(獣を追い詰めたり、逃げるのを防いだりする役割のハンター)と、数人の射手(獲物に対して鉄砲を撃つハンター)と、パートナーである猟犬とで行われる。 ※最少の出猟人数は3人(勢子2人と射手1 人)で、3人以上の出猟者が見込めない場合は巻き狩り猟は中止となる。 まず、おもに勢子以外のメンバーが単独もしくは複数で「見切り」を行う。見切りは、メンバーごとに特定のエリアを担当し、獣の痕跡の変化を見定める作業のことで、大抵の場合午前中に行われる。 その後、各メンバーが集合場所に集まり、勢子を交えて見切りの情報を持ち寄り、猟を行うエリアを確定したうえで猟を始める。 猟がスタートすると、初めに犬が「床吠え(たて吠え)」することによって、寝床で寝ている猪を起こす。 床吠えは、同じ位置ですごく大きな声で吠える吠え方である。イノシシが起きて逃げ出したら、犬はそれを追いかけながら大きな声で吠える。 起こされたイノシシは「通い(イノシシがエサ場やねぐらへ移動するとき、いつも通る道のこと)」を通って逃げる。 勢子は、イノシシを追い込みながら射手に待機場所(マチ)を指示するほか、山中のフィールドサインや猟犬による探索状況から獲物の行方を推察し、射手と随時連携をとる。 射手はイノシシが逃げてくる可能性の高いところにマチを張り、逃げてきたイノシシを鉄砲で射止める、という流れである。 巻き狩りの他にも、猟犬を使った獲物の追い込みとして、犬がイノシシのニオイを追跡し、だいたいどのあたりにイノシシが出てくるか猟師が予測して待ち受ける「追跡猟」、イノシシの寝床まで犬が追いかけて、猟師が来るまで吠えて留めておく「寝床猟(床猟)」などがある。 猟犬を使った猟の注意点 犬に咬みつかせることのみによって狩猟鳥獣を捕獲することはできない。また、犬に咬みつかせて狩猟鳥獣の動きを止め、法定猟法以外で捕獲することはできない。どちらも法令で禁止されている(参考ページ)。 また、当然ながら犬種や個体ごとに性格は異なるため、長所と短所を飼い主があらかじめよく理解しておくことも大切だ。 例えば、グループでの巻き狩りにおいて、特にハウンドは、しっかりとイノシシを起こし、追い残しが無い、追い鳴きが続くなどの優れた点がある。 一方で、和犬の優れた点は、帰家性が高い点である。...