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猪(イノシシ)は数を減らしていると思っている人も多いですが、そうではありません。 2013年度末のデータでは、イノシシはおよそ98万頭いると推定され、平成元年の個体数の3倍以上となっています。その被害は深刻化・広域化しており、市街地でも「庭を荒らす」「生ゴミをあさる」「イノシシに買い物袋を奪われる」などといった被害が報告されるようになっています。
またイノシシに襲われることによる人身被害の危険もあります。イノシシは、本来神経質で臆病な性質ですが、非常に突進力が強く大人でも跳ね飛ばされて大けがを負う危険があります。自宅庭先で人が襲われて死亡するという事故まで発生しています(クリックすると朝日新聞記事にジャンプします)。
そのため、市街地でイノシシの目撃情報があれば、行政と住民が協力した対策が必要になりますが、やり方を誤ると重篤な人身事故が起こる可能性もあります。 安全を確保しつつ成果をあげるためには、どのような対処・対策を実施すればよいのでしょうか?
何から始める?市街地のイノシシ対策
市街地における対策は、人身被害の起こるリスクに応じて内容が変わります。ケース別に対処・対策の内容とコツを挙げていきます。1. イノシシの目撃情報はあるが、普段の生活で遭遇したり人身被害が発生する可能性が低い場合
住宅地から離れた山中や農地にて、単発的に目撃情報があるような状況です。 人間に対するイノシシの警戒心は比較的高い状態ですので、めったに人前には姿を現さないでしょう。
まずは耕作放棄地などの荒れ地をメンテナンスすること、必要に応じて農地への侵入防止を行うこと、イノシシを捕獲するのに適した場所があれば、「箱罠」等を用いて捕獲するといった対策が必要になります。 別記事で詳しく説明していますので、そちらを参照ください。
2. 普段の生活で遭遇したり人身被害が発生する可能性がある場合
イノシシが人の生活圏にあるものを餌と認識し、出没している状態です。 この場合、住宅地や集落に近い農地の中でも同一エリアでイノシシの目撃情報が多発します。このような状況に至るまでには、地域住民の餌付け行為、もしくは無意識にイノシシに餌を与える行為(例:生ごみを放置する)が必ずあります。
特に意図的にイノシシに餌を与えている場合、イノシシは人を恐れず大胆になります。その結果、イノシシが人を襲うようになり人身事故が発生することになります。 イノシシに買い物袋を奪われる、体当たりされる、噛まれる、庭を掘り返される、ごみステーションが荒らされる、といったことが報告されるまでになると、人に積極的に近づいてくる状態ですので非常に重篤な状態です。
まずやるべきことは、その地域に住む住民の理解を得ることです。
住民への啓蒙活動
とにかく餌を与えてはいけない(あるいは餌となるものを放置しない)ことを、住民が理解・徹底することが重要です。ゴミ出しルールを厳格に遵守することも必要です。 なお地域住民の中には、動物愛護の考え方(飢えた動物に餌をあげることが愛護に通じるという考え方)をもっている人もいます。
このような人は、餌付けをしないようにすることや、対策・駆除行為をすることに抵抗を感じます。こうした考え方をもつ人に対しては、正しい情報を理解してもらう必要があります。
イノシシが人を恐れなくなると人を襲うようになり、重篤な事件につながる恐れがあること、その結果駆除しなければならない数が増えてしまうことをチラシや説明を通じてきちんと理解してもらいましょう。 周辺住民、関係機関への注意喚起を徹底したうえで、イノシシを捕獲するのに適した場所があれば、「箱罠」等を用いて市街地に出没した個体の捕獲を行いましょう。
ただし、箱罠や囲い罠を不適切に運用してしまうと、強度の餌付けになる可能性があり、逆に人間への接触を増やしてしまうので気を付けましょう。
3. 人身被害が発生する可能性が高く、緊急対処が必要な場合
すでに人身被害が発生場合や、人家や施設等に侵入しているイノシシがいる場合です。イノシシが興奮している場合は、人身被害が起こる可能性が特に高くなります。
興奮したイノシシの特徴としては、背中の毛を逆立てている・鼻や蹄で土をかき起こす・牙を「カチカチ」鳴らす・うなり声をあげる・足を踏み鳴らす・頭を上下させ威嚇するといったことが挙げられます。
このような状態のイノシシが市街地を徘徊している場合は、人身事故の発生を防ぎ、事態を収束させることが最優先となります。1) 地域住民の安全を確保する
人身事故の危険がある場合や緊急の捕獲が必要な場合、対処するメンバーは住民の安全を確保するよう努めましょう。メンバーは市町村の鳥獣担当部局、猟友会・所管警察署・市町村消防本部で構成されるケースが一般的かと思います。
一般の方は人身事故の危険があるので、家屋の中など安全な場所へ退避するよう促しましょう。外出制限や交通整理が必要な場合もあります。人が多い環境では、イノシシがさらに興奮してしまい、走り回ったり、暴れたりする可能性が高まります。 対処するメンバーのうち、イノシシに近づく必要のある人は、噛みつかれる、突進されるなどを想定して安全具などを着用しましょう。
それ以外のメンバーは、むやみにイノシシに近づきすぎないようにし、イノシシから目を離さず、怪我の有無や興奮の程度、音や動きに対する反応を観察しましょう。 盾や遮蔽シートを使用する場合は、イノシシは見通しのきかない方向へ進むことを嫌うため、裏の景色が見えないものを選びましょう。
また、盾や遮蔽シートは体の前に隙間なく保持した状態で作業にあたりましょう。
2) 可能であれば、市街地への侵入経路を特定すること
イノシシは同一の往路・復路を通る傾向が強い(出没ルートをそのまま逆にたどる)動物です。臆病な性質のため、行きと異なる帰り道は通らない場合が多いのです。
そのため、イノシシの足跡や目撃情報から出没経路を把握しておけば、その経路をあけておくことによって追い込みが行いやすくなります。ゆっくり道を開け、イノシシの行こうとする方向へ誘導するとよいでしょう。
3) 市街地で捕獲しようとせず、山中に追い払ってから捕獲すること
イノシシを市街地で捕獲することは比較的難しいといえます。無理に捕獲を試みず、山へ帰すことを優先するとよいでしょう。可能な限り山際まで追跡して、市街地への侵入経路を特定することが重要です。侵入経路を把握しておけば、山中へ逃走したイノシシを捕獲できる可能性が高まります。4) イノシシが山に戻らない場合
イノシシが負傷その他の理由によって市街地から動けない、もしくは動かない場合、あるいは周囲の状況によって市街地から動かせない場合は、緊急捕獲の実施を検討する必要があります。
まず、イノシシを安全に捕獲できる距離まで近づくことができる状態なのか冷静に見定め、必要な準備(住宅地や交通量の多い道路がある場合は、人払いや外出制限、交通規制の措置をとるなど)を行ったうえで対処を開始します。 イノシシが自由に動けるような状態では、保定を行うことは非常に困難であり、事故のリスクも高くなります。
このような状況で捕獲を無理に行うことはやめましょう。また、捕獲作業中、危険が生じた場合はただちに作業を中止すること。捕獲の実施が不可能な場合には、上記の追い払い対応に移行しましょう。
こちらの記事もどうぞ>>新・イノシシ対策。
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