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オオカミの尿を使った鳥獣対策について

オオカミの尿を使った鳥獣対策について

農林水産省が令和2年11月に発表した「鳥獣被害の現状と対策」によると、平成30年度の野生鳥獣による農作物被害額は158億円に上りました。年度単位の推移では減少傾向にあるものの、依然として被害額は大きく継続的な鳥獣対策が不可欠となっています。

そのため、被害を引き起こす獣に対して様々な対策品が登場していますが、その中で自然環境や景観を壊さず、自然や動物に優しい鳥獣対策として開発されたのが、オオカミの尿を使った忌避対策です。

オオカミの尿(ウルフピー)を使った対策とは?

太古からオオカミは野生動物にとって天敵として恐れられてきました。オオカミの捕食対象となるイノシシやシカなどの動物はとくに警戒心が強く、生き残るために捕食者の気配や匂いを忌避する本能をもっています。

こうした習性を野生動物対策に利用したのが、オオカミの尿(ウルフピー)を使う対策です。オオカミが尿や体の匂いで自分のなわばりを主張する「マーキング」を害獣対策に応用したもので、具体的にはオオカミから採取した尿を専用の容器を使って設置します。

イノシシやシカ等の野生動物は、この匂いを警戒しエリアに近付かなくなるため、田畑においても害獣を忌避させる効果を期待することができます。

またウルフピーは人工の添加物を使わないため、使用するエリアの環境に影響を与えることがありません。

例えば、無農薬栽培に取り組む場合や、農作物に利用する水を汚染するといった心配がないため「自然や動物に優しい」野生動物対策といえます。設置する手間が比較的容易な点もウルフピーの特徴です。 

ウルフピーには恐怖を誘起する特徴がある

では、どうして野生動物はウルフピーを警戒するのでしょうか。この理由に関しては研究論文が発表されています。

2015年に発表された『恐怖の匂い : オオカミ尿由来の恐怖を誘起するピラジン誘導体カクテルP-mix』(柏柳誠、長田和実、宮園貞治)では、ウルフピーに動物が忌避行動や強い恐怖行動(不動化)を引き起こす物質が含まれていることを突き止めました。

P-mixと呼ばれるこの物質は、動物の嗅覚を刺激し恐怖行動を誘起。動物は周囲にオオカミがいるという危険を本能的に察知し、忌避行動を取ります。これがウルフピーを野生動物が警戒する理由です。

忌避効果がないという研究結果もある

一方で、ウルフピーは忌避効果がないという研究も発表されています。

農研機構が発表した『イノシシ対策に使われているオオカミ尿には忌避効果がない』によると、ウルフピーを吸収させたワラを使ってイノシシの忌避効果を検証したところ、大きな有意性は見られませんでした。

理由としては諸説あり、当初は忌避効果があるものの動物が慣れてしまう、ウルフピーの設置方法が適切でなかった、日本にはオオカミが生息していないため獣がオオカミの縄張りを認知しない、といった可能性も考えられます。とはいえ、獣の行動を見て確認するしか確かめる術がないため、証明が難しいところです。

ただ、実際に導入した結果として、効果が見られたという声も多くあるため、忌避行動や強い恐怖行動を引き起こす物質はたしかに存在するが、野生動物対策において「絶対的な効果を保証するものではない」という点を押さえておくことが重要です。

効果的なウルフピーの活用方法は?

ここまで、ウルフピーの効果をご紹介しました。ここからは、より効果的にウルフピーを活用するための方法について見ていきましょう。

物理的な防御と併用して使用する

ウルフピーを使用する場合は、防護柵やネット等、物理的な防御と組み合わせて使用するのがおすすめです。

すでにご紹介したように、ウルフピーには忌避行動や強い恐怖行動を引き起こす物質が含まれており、一定の忌避効果がみられます。しかし、動物の慣れや種類によっては効果が認められない(低い)ケースもあることから、物理的な防御を併用して使うことで、より効果を高めることができます。

ウルフピーと物理的な防御を上手に組み合わせることで、対策効果を高めていきましょう。

設置場所の間隔幅や高さを細かく調整する

設置場所を細かく調整することも、ウルフピーの効果を高める方法の1つです。具体的には、被害をくい止めたいエリアを囲むようにしてウルフピーを設置します。また、動物のサイズによって設置する間隔幅を調整してみましょう。

イノシシ、シカ、クマなどの大型動物:約5~6mごとに設置

サル、ハクビシンなどの小型動物:約3~4mごとに設置

とくに侵入が多い箇所は間隔幅を狭めると効果が高まります。あわせて、ウルフピーを設置する高さも、対象動物の鼻の高さを意識して設置するのがおすすめです。

獣道を塞ぐように設置する

動物が侵入してくる獣道が分かっている場合は、獣道を塞ぐようにウルフピーを設置します。通り慣れた獣道は、動物が異変を察知しやすい箇所です。こうしたエリアにウルフピーを設置しておけば、効果を高めることができるでしょう。

定期的な補充と雨除け対策を講じる

ウルフピーは液体であるため蒸発してしまいます。完全に蒸発してしまうと効果を下げる可能性があるため、1ヵ月程度で補充するようにしましょう。また、雨除け対策を講じておくのも、継続的な効果を高めるには良い方法です。

雨により尿の濃度が下がってしまうと、匂いの効果も軽減してしまいます。設置場所の上部に雨除けや、アルミホイルを使うなどして対策を施しておきましょう。

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