アライグマ箱罠と捕獲のコツ、その他捕獲グッズのご紹介

アライグマ捕獲箱罠

特定外来生物であるアライグマの分布は日本国内でどんどん広がっており、農業被害や家屋への浸入は日常的に聞かれるようになってきています。

農作物被害は年間3憶円を超える規模に達しており、生息分布の広がりが止まらないという背景もあることから、多くの地域で「箱罠」を使った積極的な捕獲が進められています。 また、被害の深刻さと速やかな対応が望まれることから、捕獲に必要な制限を解除している地域もあります(例:茨城県・・・小型の箱罠に限り、狩猟免許が無い人でも捕獲可能。捕獲の許可も不要で、年間を通して捕獲可)。

アライグマは春から夏ごろに2 ~6 頭の子を出産するので、夏は被害が最も増えるシーズンです。今回は、アライグマの捕獲に適した箱罠や捕獲のコツ、箱罠以外の捕獲用品を紹介したいと思います。

アライグマの捕獲におすすめの箱罠

アライグマは頭胴長(体長)が40 ~~60センチメートル、体高20~30cmほどです。アライグマに限らず、このサイズの獣を捕獲する場合はおもに箱罠が用いられます。使用する箱罠はイノシシやシカの捕獲に用いるような大型サイズのものではなく、奥行は80センチ程度で、幅と高さが30センチ程度の小型タイプが多く使われます。当店でご用意しているアライグマ用の箱罠は以下の2タイプです。

折り畳みタイプ

折り畳まれた状態から広げて、補強用の棒を差し込めば組立完了というお手軽なタイプです。アライグマの原産である北米においても、アライグマを捕獲する際は同様の箱罠が広く用いられています。

箱罠の内部には踏み板が設置されており、踏み板と扉の金具が金属棒によって連結されている構造になっています。獣が箱罠の内部に入って踏み板を踏むと、扉が閉まって開かなくなる仕組みになっています(踏み板式)。 ※吊り餌方式の罠も見受けられますが、固形の餌でないと仕掛けることができないため、当店では踏み板式を採用しています。

サイズは以下の3タイプがあり、アライグマの捕獲であればミディアムサイズもしくはビッグサイズがお勧めです。

スモールサイズ折り畳み箱罠

スモールサイズ

奥行:66cm×幅:23cm×高さ:26cm
対象例:ノネコ、ヌートリア、アナグマ、ノウサギ、ミンク、イタチ(オス)など

ミディアムサイズ折り畳み箱罠

ミディアムサイズ

奥行:79cm×幅:28cm×高さ:33cm
対象例:アライグマ、ハクビシン、ヌートリア、アナグマ、ノウサギ、ノネコ、ミンク、イタチ(オス)など

ビッグサイズ折り畳み箱罠

ビッグサイズ

奥行:94cm×幅:34cm×高さ:37cm
対象例:キツネ、ノイヌ、タヌキ、アライグマ、ハクビシン、ヌートリア、アナグマ、ノウサギ、ノネコ、ミンク、イタチ(オス)など

まとめ買い割引もありますので、地域でまとめて購入されるお客様もいらっしゃいます。

★折り畳みタイプの商品詳細はこちらから>>

折りたたみ箱罠

頑強タイプ

ワイヤーメッシュで作られた頑強タイプで、何度も繰り返し使うことを想定しています。人間の大人が上に乗っかってもびくともしない強度があります。 罠の内部に糸を張っておき、獲物が罠の内部に入って糸に触れると扉が落ちる仕組みになっています。

お手軽さを重視する場合は折り畳みタイプ、耐用期間を重視するなら頑強タイプを選んでいただくようにしています。

★頑強タイプの商品詳細はこちらから>>


箱罠でアライグマを捕獲するコツ

まず、狩猟免許の要否など、アライグマの捕獲にあたって必要な要件を自治体担当課に確認しておきます。要件を満たしていない場合は、捕獲行為を行うことができないので、注意しましょう。また、捕獲した場合の処分方法についても予め確認しておきます。

設置場所の選定

箱罠設置の場所を選定するため、アライグマの痕跡がある場所を探します。アライグマは足跡が特徴的で、指の長い5本指にツメがついたような形をしていますので、比較的分かりやすいと思います。中でも、水場近くはアライグマが好みやすい場所ですので、チェックすると良いでしょう。

痕跡が多い場所が見つかったら、なるべく平坦で水平な場所を箱罠の設置場所として選びます。草木で凸凹している場合は、あらかじめ足でならすなどしておくとよいでしょう。

箱罠の設置

箱罠を組立て設置する際は、金属バリなどで手を切る場合があるので、保護具を着用します。選んだ場所に箱罠を設置したら、杭や枝などで地面と箱罠を固定して、箱罠が転倒しないようにしておきます。また、草木等で仕掛けや扉の動きが阻害されないよう、とくに入口付近は落ち葉や枝があったらできるだけ取り除いておきます。

餌による誘引

箱罠でアライグマを捕獲するには、餌による誘引が必須になります。餌は罠の内部の奥のほうに置きますが、置いた餌に罠の外から獣の手が届かないようにしておきます。また、箱罠の天面などを周辺の枝葉などで、箱罠の外から餌が見えないよう覆っておきます。これにより、罠の外から鳥獣が餌を食べようとした際の誤作動を起こすことを防ぎます。

入り口付近や周囲にも餌を置いておき、罠の内部に誘導するような意識で配置すると捕獲しやすくなります。

重要なのは餌の選定です。アライグマは雑食性ですので肉類でも野菜・果樹でも、はたまたペットフードも食べます。しかしながら、魚や肉、ペットフードなどは野良猫などが誤ってかかってしまう可能性があるので、避けたほうが良いでしょう。おすすめは小麦ふすま、揚げパン、お菓子(キャラメルコーン・マシュマロなど)です。

箱罠の見回り

設置した箱罠を確認するタイミングは、可能であれば1日2回、朝と夕方にチェックするようにすると良いでしょう。確認する頻度が多すぎるとアライグマが警戒して罠に近づかなくなる場合もあるので、気になる場合はトレイルカメラなどを併設しておくのも一つの手です。

捕獲した場合の対応

外来生物法により、​アライグマの飼育や放獣、そして生きたままでの移動は禁止されています。自治体によって異なりますが、捕獲者が自治体担当課へ連絡すれば職員等が引き取って搬送・安楽死処分させるサポートがある場合があります。※殺処分にあたっては、動物福祉の観点から、極力苦痛を伴わせないような配慮が必要とされていますので、無理に苦しませるやり方は避け、地域のルールに沿って処分しましょう。

箱罠以外の捕獲器

箱罠の他に、開口部にアライグマが前足を入れると作動し、その前足を固定して捕獲するしくみの罠もあります。アライグマは前足を器用に使って餌を掴んだりするため捕獲されるものの、それ以外の中型哺乳類は捕獲されにくくなるため、錯誤捕獲を減らせるという利点があります。

こちらの商品は、アライグマが餌の入った開口部に手を入れてトリガーを引くと結束バンドで手首を固定して捕獲できるしくみになっています。金属バネで締め付けるタイプと異なり、人にも動物にも苦痛を与えにくい商品です。錯誤捕獲を避けたい場合は、ぜひご検討ください。

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