鳥獣被害対策マガジン
非常に困った。鳩の被害事例
4月から6月にかけては、鳩の被害が最も増える季節です。被害を受けていないうちは鳩の存在に対して何とも思わないのですが、実際に被害を受けると非常に悩ましい存在に感じるようになります。 よくある鳩の被害内容 鳩が人間に与える被害の多くは、糞と鳴き声です。まだ軽度であれば、特に深刻な被害に感じられませんが、重篤になってくると精神的な被害だけでなく、経済的・身体的にも被害を受ける可能性があります。 鳩はたくさん糞をする 鳩は非常に大食漢で、一日に体重の1割ほどの量の餌を食べます。体重60キロの人間でいうと、毎日6キロほどの食事をする換算になります。人間の1回の平均食事量は、800グラム~1キロ程と言われますので、毎日5~6回食事を取るのと同じようなものです。 食べる量が多いということは、その分排出される量も多いということ。鳩の糞の量は他の鳥と比べても多く、また気に入った場所に長く滞在する習性があります。さらに、鳩自身は自分の糞が周りにあると安心する習性もあります。そのため、一定の場所に大量の糞や抜けた羽が堆積するということも珍しくありません。 また、鳩は気に入った場所に執着する強い習性があります。糞を清掃する際に鳩を追い出そうとすると、非常に臭い糞をしながら動き回るものの、なかなかその場所から離れようとしません。 以下の動画では、ベランダの室外機に執着する鳩が糞をまき散らしながら歩き回るものの、なかなか逃げない様子が確認できます。なんとかベランダから追い出しても、鳩は遠巻きからこちらを観察しており、ベランダに戻ることを諦めずに機会を伺っている様子もみられます。 鳩の糞が媒介する病気 “rats with wings(羽のあるネズミ・空飛ぶネズミ)”という言葉があります。これは、1980年のアメリカ映画「スターダスト・メモリー(原題:Stardust Memories)」で主演のウディ・アレンが野生の鳩に対して放った言葉です。 このような呼び方をされる理由は、鳩が媒介する病原菌にあります。多くの場合、病原菌を含んだ鳩の糞が乾燥して粒子状になり、人体に吸い込まれたり傷口や粘膜に付着した結果、感染が起こります。 野生鳥獣は様々な病原菌をもっていますが、中でも鳩は大量に糞をすること、群れること、人間の生活エリア付近にいることから、病気を媒介するリスクが高いのです。 また、鳩に寄生するダニや吸血性の昆虫によって人間が被害を受ける可能性もあります。 鳩が媒介する病原菌や寄生虫によって、人間が重篤な健康被害を受けるケースは稀ですが、免疫力が弱い人は影響を受けやすくなるので、注意が必要です。 ★こちらの記事も参考ください。 本当は怖い。鳩の糞害について 糞は金属やコンクリートを腐食させる 人間は体内のアンモニアを尿素として排出しますが、鳥類は難水性の尿酸として糞と一緒に排出します。水に溶けにくい糞であるため、雨風があってもこびりついたままとなりやすく、糞に含まれる酸性分によって金属や塗装の腐食やコンクリートの劣化を引き起こす場合があります。 2007年にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで起きた橋の崩落事故は、橋げたなどに溜まったハトの糞が鉄骨を腐食させたことが原因という説もあるほど。 長期間付着するほど劣化が起こりやすく、事故や資産価値の低下につながる可能性もあるので、重篤化する前に対処しておくことが大切です。 鳩の羽音や鳴き声による騒音 鳩が人間の生活エリア近くにいると、「ホー、ホー」「ボーボー、ポッポー」と鳴き声が聞こえることがあります。 これは繁殖期に雄が雌を呼ぶための声であったり、縄張りを主張するための鳴き声です。 たまに聞こえる程度であれば気にならないのですが、家や事務所に住み着かれた場合、耳障りの範囲を超えて騒音ともいえる状況になります。 静かな場所で急に「バサバサッ」といった羽音が間近で聞こえたり、朝早くから元気よく鳴き声が聞こえたりすることが頻繁に起こると、かなりのストレスになります。 鳩被害が起こる理由 鳩の被害件数がピークになるのは5月から6月にかけて。また被害場所の約8割が個人宅で、ベランダや屋根における糞害が多くの割合を占めます。...
非常に困った。鳩の被害事例
4月から6月にかけては、鳩の被害が最も増える季節です。被害を受けていないうちは鳩の存在に対して何とも思わないのですが、実際に被害を受けると非常に悩ましい存在に感じるようになります。 よくある鳩の被害内容 鳩が人間に与える被害の多くは、糞と鳴き声です。まだ軽度であれば、特に深刻な被害に感じられませんが、重篤になってくると精神的な被害だけでなく、経済的・身体的にも被害を受ける可能性があります。 鳩はたくさん糞をする 鳩は非常に大食漢で、一日に体重の1割ほどの量の餌を食べます。体重60キロの人間でいうと、毎日6キロほどの食事をする換算になります。人間の1回の平均食事量は、800グラム~1キロ程と言われますので、毎日5~6回食事を取るのと同じようなものです。 食べる量が多いということは、その分排出される量も多いということ。鳩の糞の量は他の鳥と比べても多く、また気に入った場所に長く滞在する習性があります。さらに、鳩自身は自分の糞が周りにあると安心する習性もあります。そのため、一定の場所に大量の糞や抜けた羽が堆積するということも珍しくありません。 また、鳩は気に入った場所に執着する強い習性があります。糞を清掃する際に鳩を追い出そうとすると、非常に臭い糞をしながら動き回るものの、なかなかその場所から離れようとしません。 以下の動画では、ベランダの室外機に執着する鳩が糞をまき散らしながら歩き回るものの、なかなか逃げない様子が確認できます。なんとかベランダから追い出しても、鳩は遠巻きからこちらを観察しており、ベランダに戻ることを諦めずに機会を伺っている様子もみられます。 鳩の糞が媒介する病気 “rats with wings(羽のあるネズミ・空飛ぶネズミ)”という言葉があります。これは、1980年のアメリカ映画「スターダスト・メモリー(原題:Stardust Memories)」で主演のウディ・アレンが野生の鳩に対して放った言葉です。 このような呼び方をされる理由は、鳩が媒介する病原菌にあります。多くの場合、病原菌を含んだ鳩の糞が乾燥して粒子状になり、人体に吸い込まれたり傷口や粘膜に付着した結果、感染が起こります。 野生鳥獣は様々な病原菌をもっていますが、中でも鳩は大量に糞をすること、群れること、人間の生活エリア付近にいることから、病気を媒介するリスクが高いのです。 また、鳩に寄生するダニや吸血性の昆虫によって人間が被害を受ける可能性もあります。 鳩が媒介する病原菌や寄生虫によって、人間が重篤な健康被害を受けるケースは稀ですが、免疫力が弱い人は影響を受けやすくなるので、注意が必要です。 ★こちらの記事も参考ください。 本当は怖い。鳩の糞害について 糞は金属やコンクリートを腐食させる 人間は体内のアンモニアを尿素として排出しますが、鳥類は難水性の尿酸として糞と一緒に排出します。水に溶けにくい糞であるため、雨風があってもこびりついたままとなりやすく、糞に含まれる酸性分によって金属や塗装の腐食やコンクリートの劣化を引き起こす場合があります。 2007年にアメリカのミネソタ州ミネアポリスで起きた橋の崩落事故は、橋げたなどに溜まったハトの糞が鉄骨を腐食させたことが原因という説もあるほど。 長期間付着するほど劣化が起こりやすく、事故や資産価値の低下につながる可能性もあるので、重篤化する前に対処しておくことが大切です。 鳩の羽音や鳴き声による騒音 鳩が人間の生活エリア近くにいると、「ホー、ホー」「ボーボー、ポッポー」と鳴き声が聞こえることがあります。 これは繁殖期に雄が雌を呼ぶための声であったり、縄張りを主張するための鳴き声です。 たまに聞こえる程度であれば気にならないのですが、家や事務所に住み着かれた場合、耳障りの範囲を超えて騒音ともいえる状況になります。 静かな場所で急に「バサバサッ」といった羽音が間近で聞こえたり、朝早くから元気よく鳴き声が聞こえたりすることが頻繁に起こると、かなりのストレスになります。 鳩被害が起こる理由 鳩の被害件数がピークになるのは5月から6月にかけて。また被害場所の約8割が個人宅で、ベランダや屋根における糞害が多くの割合を占めます。...
防鳥ワイヤーを張ろう!
鳩やカラスが飛来する場所に設置して、物理的に止まりにくくするための防鳥ワイヤー。一番の特徴としては、ネットや剣山など他の防鳥対策商品と比べると、目立ちにくいという点です。そのため、景観を崩すことなく防鳥効果が出せるというメリットがあります。 防鳥ワイヤーの効果 特に鳩にいえることですが、彼らは居心地の良い場所を常にリサーチしています。そして、気に入った場所に執着しようとする縄張り本能と、追い払っても戻ってこようとする帰巣本能が非常に強いです。 執着を持った場所には長く滞在することになるので、その分糞害や鳴き声(騒音)被害が酷くなります。 よって、彼らが場所に執着しだす前のできるだけ早い段階で諦めさせることが重要になります。そのためには、彼らにとって飛来がしにくい・居心地の悪い場所にすることが必要です。 ★こちらの記事もオススメ 鳩を追い払うのに効果的な方法は? 防鳥ワイヤーは、物理的に飛来防止するための一つの手段になります。 鳩などの鳥類が場所をリサーチする時は、いったん構造物の縁に止まって、その場所の安全性や居心地、羽休みや待合のための場所として適しているのかをチェックします。 こういった場所に防鳥ワイヤーを張っておけば、物理的に止まりにくくなったり、羽を羽ばたかせる際に邪魔になったりするので、彼らにとって飛来しにくく居心地の悪い状態にすることができます。 防鳥ワイヤーの構造 防鳥ワイヤーは、支柱(支持金具・ステイとも呼ばれます)を使ってワイヤーを張る構造になっています。 ワイヤーや支柱の他には、張ったワイヤーのテンション(張力)を適正に保ったり、ワイヤー交換を容易にするためのスプリングが必要になります。 ワイヤー ワイヤーは耐食性に優れるステンレス製のワイヤーロープが使われるのが一般的です。 ワイヤーロープ径が太すぎると、鳥の種類によってはワイヤーを掴んで止まることができますので、ある程度径が小さく、かつ耐久性も問題ない径のものを選ぶ必要があります。 例えば、鳩の場合はワイヤー径が1.0mm以上になると、ワイヤー上に止まるケースが見られるようになります。一方で径が0.7mmを下回ると、強度が不足して切断や損傷によって張替えが必要となる可能性がでてきます。 そのため、鳩対策の場合は、は0.7mm~0.9mmのあいだの径を選択すると良いでしょう。 ※鳩より体の大きいカラスやウミネコの場合は、より径が太いワイヤーを使用する場合もあります。 また、体の小さいスズメなどの場合は細いワイヤー上でも掴んで止まることができるため、防鳥ワイヤーでは効果が出ないことが多いです。そのため、防鳥ネットによる侵入防止対策が取られることが多いです。 なお時折、釣り糸(テグス)をワイヤーとして張っているのを見かけますが、ステンレスと違って紫外線に弱く、鳩対策としては強度が足りないため、頻繁な張り替えが必要になる可能性があります。頻繁な張り替えが前提であれば問題ないのですが、恒久的な対策とするのであれば避けたほうが良いでしょう。 ▶鳩対策に適したワイヤーロープはこちら 設置場所に応じて支柱(支持金具・ステイ)を選ぼう 支柱(支持金具・ステイとも呼びます)は、ワイヤーを張るための支柱になります。現在販売されている支柱は、ワイヤーを2段以上張れるタイプが多いです。もちろん、1段張りよりも2段張りのほうが効果は高くなります。 支柱については、ベランダの手すりや構造物の骨組みとなるH鋼など、設置する場所の形状にあわせて、金具の形状を選択する必要があります。 設置事例としては、例えば歩道橋の橋脚に使用されるH形鋼やL形鋼にクランプ型(鋼材の厚みに合わせて噛みこませて、ボルトを締め付けることにより固定する方法)の金具を使用して支柱を設置したりします。 また、振動が生じる場所の場合は強い締め付けが可能なタイプの支柱を選択したりもします。 ▶H形鋼やL形鋼に設置するのに適したクランプは、こちら ▶振動が気になる場所なら、こちら また、パイプ型の個所に支柱を設置する場合は、パイプの外周を締め付けるような形で固定したりします。パイプ径によってはうまく締め付けができない場合があるので、あらかじめ設置場所の太さを確認し、適合する支柱を選択すると良いでしょう。...
防鳥ワイヤーを張ろう!
鳩やカラスが飛来する場所に設置して、物理的に止まりにくくするための防鳥ワイヤー。一番の特徴としては、ネットや剣山など他の防鳥対策商品と比べると、目立ちにくいという点です。そのため、景観を崩すことなく防鳥効果が出せるというメリットがあります。 防鳥ワイヤーの効果 特に鳩にいえることですが、彼らは居心地の良い場所を常にリサーチしています。そして、気に入った場所に執着しようとする縄張り本能と、追い払っても戻ってこようとする帰巣本能が非常に強いです。 執着を持った場所には長く滞在することになるので、その分糞害や鳴き声(騒音)被害が酷くなります。 よって、彼らが場所に執着しだす前のできるだけ早い段階で諦めさせることが重要になります。そのためには、彼らにとって飛来がしにくい・居心地の悪い場所にすることが必要です。 ★こちらの記事もオススメ 鳩を追い払うのに効果的な方法は? 防鳥ワイヤーは、物理的に飛来防止するための一つの手段になります。 鳩などの鳥類が場所をリサーチする時は、いったん構造物の縁に止まって、その場所の安全性や居心地、羽休みや待合のための場所として適しているのかをチェックします。 こういった場所に防鳥ワイヤーを張っておけば、物理的に止まりにくくなったり、羽を羽ばたかせる際に邪魔になったりするので、彼らにとって飛来しにくく居心地の悪い状態にすることができます。 防鳥ワイヤーの構造 防鳥ワイヤーは、支柱(支持金具・ステイとも呼ばれます)を使ってワイヤーを張る構造になっています。 ワイヤーや支柱の他には、張ったワイヤーのテンション(張力)を適正に保ったり、ワイヤー交換を容易にするためのスプリングが必要になります。 ワイヤー ワイヤーは耐食性に優れるステンレス製のワイヤーロープが使われるのが一般的です。 ワイヤーロープ径が太すぎると、鳥の種類によってはワイヤーを掴んで止まることができますので、ある程度径が小さく、かつ耐久性も問題ない径のものを選ぶ必要があります。 例えば、鳩の場合はワイヤー径が1.0mm以上になると、ワイヤー上に止まるケースが見られるようになります。一方で径が0.7mmを下回ると、強度が不足して切断や損傷によって張替えが必要となる可能性がでてきます。 そのため、鳩対策の場合は、は0.7mm~0.9mmのあいだの径を選択すると良いでしょう。 ※鳩より体の大きいカラスやウミネコの場合は、より径が太いワイヤーを使用する場合もあります。 また、体の小さいスズメなどの場合は細いワイヤー上でも掴んで止まることができるため、防鳥ワイヤーでは効果が出ないことが多いです。そのため、防鳥ネットによる侵入防止対策が取られることが多いです。 なお時折、釣り糸(テグス)をワイヤーとして張っているのを見かけますが、ステンレスと違って紫外線に弱く、鳩対策としては強度が足りないため、頻繁な張り替えが必要になる可能性があります。頻繁な張り替えが前提であれば問題ないのですが、恒久的な対策とするのであれば避けたほうが良いでしょう。 ▶鳩対策に適したワイヤーロープはこちら 設置場所に応じて支柱(支持金具・ステイ)を選ぼう 支柱(支持金具・ステイとも呼びます)は、ワイヤーを張るための支柱になります。現在販売されている支柱は、ワイヤーを2段以上張れるタイプが多いです。もちろん、1段張りよりも2段張りのほうが効果は高くなります。 支柱については、ベランダの手すりや構造物の骨組みとなるH鋼など、設置する場所の形状にあわせて、金具の形状を選択する必要があります。 設置事例としては、例えば歩道橋の橋脚に使用されるH形鋼やL形鋼にクランプ型(鋼材の厚みに合わせて噛みこませて、ボルトを締め付けることにより固定する方法)の金具を使用して支柱を設置したりします。 また、振動が生じる場所の場合は強い締め付けが可能なタイプの支柱を選択したりもします。 ▶H形鋼やL形鋼に設置するのに適したクランプは、こちら ▶振動が気になる場所なら、こちら また、パイプ型の個所に支柱を設置する場合は、パイプの外周を締め付けるような形で固定したりします。パイプ径によってはうまく締め付けができない場合があるので、あらかじめ設置場所の太さを確認し、適合する支柱を選択すると良いでしょう。...
鳩を追い払うのに効果的な方法は?
目次 1住み着かれる前に対策するのが大切 2鳩を追い払うための方法 1糞や羽を綺麗にする 2物理的に防御する 3忌避させる 3巣を作られてしまったら・・・ 4まとめ 鳩が巣を作るのは3月から5月上旬あたりで、毎年この時期になると「気が付いたら、ベランダに鳩が住み着いていた・・・何とか追い払いたい」という声を多く聞くようになります。 いったん鳩に住み着かれると、自力で追い払うのは簡単ではありません。鳩には強い縄張り意識や帰巣本能(離れた場所から自分の巣の場所に戻ってこようとする本能)があり、追い払っても追い払っても元の場所に戻ってこようとするからです。 住み着かれる前に対策するのが大切 鳩に住み着かれてしまったら、お近くの鳩対策業者を呼ぶのがオススメです。 プロを呼ばずにあれこれ頑張ってみたけど、執拗に戻ってこようとする鳩の本能に負けて、結局卵を産まれてしまった・・・というケースが多いです。 卵を産まれてしまうと、個人ではどうしようもなくなってしまいます。鳩は鳥獣保護法という法律によって保護対象となっており、個人で捕らえたり卵やヒナを撤去することが禁止されているからです。 そのため、鳩が巣作りをする前に徹底的に対策してしまうのが、最もコストや労力を減らす方法になります。ここで重要になるのが、鳩の痕跡を見逃さないようにすることです。 鳩はいきなり巣を作り出すわけではなく、下見をしたうえで気に入った場所に巣を作ります。最初のうちは羽休めや待合場所として様子を伺いますが、気に入ると徐々に滞在時間が増え、寝床につかったりカップルになって巣作りの下見に来るようになったりします。 滞在時間が長くなるほどその場所に執着するようになるので、いかに初期の段階で鳩を追い払うかが勝負のポイントになります。 「なんか最近ベランダ周辺で鳩をよく見るようになったな。。。」「鳩の糞や羽がよく落ちているな。。。」等、鳩の痕跡が増えてきたと感じたら、すぐに対策をすることをオススメします。 対策内容については、こちらの記事(鳩よけ方法について、徹底解説!)に重篤度別に詳しく記載していますので、ご参照ください。 鳩を追い払うための方法 鳩を追い払うには、3つのポイントがあります。いずれも、鳩が来れないもしくは来にくくなるような環境づくりを目的としたものです。 ①糞や羽を綺麗にする 鳩は、その場所に自分の糞があると安心する性質をもっています。そのため、糞をそのままにしておくと、鳩にとってどんどん居心地のよい場所になってしまいます。糞が堆積すると臭いも凄くなりますし、衛生的にも良くありません。 ★こちらの記事もオススメ 本当は怖い。鳩の糞害について 糞をそのままにしない、少しでも糞を見かけたら綺麗にするという意識でいることが大事です。 鳩の糞にはさまざまな病原菌が潜んでいるので、清掃の際は手袋とマスクを必ず着用します。また、一度糞の清掃に使った清掃用具は処分しましょう。 乾燥して風が強い日は糞の粒子が舞い上がりやすくなるので、風が弱い日を選んで掃除すると良いでしょう。 乾いて固着している糞は少量ずつぬるま湯をかけて柔らかくし、キッチンペーパーやウエスで擦り落とします。糞が概ね取り除けたら、次亜塩素酸ナトリウムが入った消毒剤を吹きかけてしっかりと吹きます。※次亜塩素酸ナトリウムは、材質によって劣化や変色を起こすので注意しましょう。 ②物理的に防御する...
鳩を追い払うのに効果的な方法は?
目次 1住み着かれる前に対策するのが大切 2鳩を追い払うための方法 1糞や羽を綺麗にする 2物理的に防御する 3忌避させる 3巣を作られてしまったら・・・ 4まとめ 鳩が巣を作るのは3月から5月上旬あたりで、毎年この時期になると「気が付いたら、ベランダに鳩が住み着いていた・・・何とか追い払いたい」という声を多く聞くようになります。 いったん鳩に住み着かれると、自力で追い払うのは簡単ではありません。鳩には強い縄張り意識や帰巣本能(離れた場所から自分の巣の場所に戻ってこようとする本能)があり、追い払っても追い払っても元の場所に戻ってこようとするからです。 住み着かれる前に対策するのが大切 鳩に住み着かれてしまったら、お近くの鳩対策業者を呼ぶのがオススメです。 プロを呼ばずにあれこれ頑張ってみたけど、執拗に戻ってこようとする鳩の本能に負けて、結局卵を産まれてしまった・・・というケースが多いです。 卵を産まれてしまうと、個人ではどうしようもなくなってしまいます。鳩は鳥獣保護法という法律によって保護対象となっており、個人で捕らえたり卵やヒナを撤去することが禁止されているからです。 そのため、鳩が巣作りをする前に徹底的に対策してしまうのが、最もコストや労力を減らす方法になります。ここで重要になるのが、鳩の痕跡を見逃さないようにすることです。 鳩はいきなり巣を作り出すわけではなく、下見をしたうえで気に入った場所に巣を作ります。最初のうちは羽休めや待合場所として様子を伺いますが、気に入ると徐々に滞在時間が増え、寝床につかったりカップルになって巣作りの下見に来るようになったりします。 滞在時間が長くなるほどその場所に執着するようになるので、いかに初期の段階で鳩を追い払うかが勝負のポイントになります。 「なんか最近ベランダ周辺で鳩をよく見るようになったな。。。」「鳩の糞や羽がよく落ちているな。。。」等、鳩の痕跡が増えてきたと感じたら、すぐに対策をすることをオススメします。 対策内容については、こちらの記事(鳩よけ方法について、徹底解説!)に重篤度別に詳しく記載していますので、ご参照ください。 鳩を追い払うための方法 鳩を追い払うには、3つのポイントがあります。いずれも、鳩が来れないもしくは来にくくなるような環境づくりを目的としたものです。 ①糞や羽を綺麗にする 鳩は、その場所に自分の糞があると安心する性質をもっています。そのため、糞をそのままにしておくと、鳩にとってどんどん居心地のよい場所になってしまいます。糞が堆積すると臭いも凄くなりますし、衛生的にも良くありません。 ★こちらの記事もオススメ 本当は怖い。鳩の糞害について 糞をそのままにしない、少しでも糞を見かけたら綺麗にするという意識でいることが大事です。 鳩の糞にはさまざまな病原菌が潜んでいるので、清掃の際は手袋とマスクを必ず着用します。また、一度糞の清掃に使った清掃用具は処分しましょう。 乾燥して風が強い日は糞の粒子が舞い上がりやすくなるので、風が弱い日を選んで掃除すると良いでしょう。 乾いて固着している糞は少量ずつぬるま湯をかけて柔らかくし、キッチンペーパーやウエスで擦り落とします。糞が概ね取り除けたら、次亜塩素酸ナトリウムが入った消毒剤を吹きかけてしっかりと吹きます。※次亜塩素酸ナトリウムは、材質によって劣化や変色を起こすので注意しましょう。 ②物理的に防御する...
鳩よけ方法について、徹底解説!
屋外でよく見る鳩は日本人にとってお馴染みの鳥ですが、人間の居住エリア付近に住み着くようになると、様々な被害を引き起こします。 例えばベランダに鳩が頻繁に出没するようになり、「ポー!ポー!」と鳴き声に悩まされるようになったり、洗濯物の近くに糞を落とすようになったり。 鳩は気に入った場所に執着する習性があり、執着レベルが高いほど被害の深刻度も増していきます。 そのため、執着レベルが高くなる前に「鳩よけ(鳩避け)」を実施する必要があります。 鳩の執着レベルを知ろう 具体的な鳩よけ対策を実施する前に、現状の鳩の執着レベルを把握することで、対策をより効果的に実施しやすくなります。 鳩がどれだけ執着しているかを知るには、鳩がその場所をどのように使っているかで分かります。下記のレベルが高いほど執着度は増し、被害も深刻になってきます。 レベル1:比較的軽度 この段階だと人によっては被害に気が付かない場合もあります。しかしながら、既にその場所は鳩の生活範囲内になっています。このレベルでは、鳩はその場所を、おもに日中の羽休めの場所として使うようになっています。 認識できる被害の例としては、「日中、ベランダや屋根で鳩を見かけることが増えた気がする」「鳴き声が気になるようになってきた」「近くで羽ばたく音をよく聞くようになった」「洗濯物が糞や羽で汚された」といったものになります。 レベル2:軽度 この段階になると、被害が目立つようになってきます。鳩はその場所を、他の鳩との待合場所として使うようになっています。レベル1と同じく、被害がみられるのは日中になりますが、徐々に長く滞在するようになってきます。 具体的な被害の内容としては、レベル1の被害がより深刻になった内容で認識されます。例としては「鳴き声がうるさい」「羽音がうるさい」「多くの糞を落とされる」「嫌な臭いがするようになった」といったものになります。 レベル3:やや重篤 この段階に至ると、日中だけでなく夕方から夜間にかけても被害が生じてきます。理由は、鳩がその場所を寝ぐらとしても使うようになるためです。 被害の例としては「鳴き声や羽音が騒音レベルでうるさい」「糞が常にある状態で、悪臭のせいで窓をあけられない」等となります。 この段階でも放っておくと、すぐに次の段階であるレベル4に至ります。 レベル4:重篤 上記レベル3の寝ぐらとしての利用からもう一段階進み、巣作りや繁殖(卵を産む)といった行動を取るようになった段階です。 つがいとなった鳩が、その場所を子育てのための巣作りに最適な場所と判断した結果、帰巣本能と縄張り意識によってその場所から動こうとしません。 複数羽が常駐することになりますが、そこから卵が孵るとさらに鳩の数が増えます。鳩(ドバト)の繁殖期は3月から11月頃までと他の鳥類と比べても長く、その間で平均で5回、多い時で7回も卵を産むことがあります。 鳩の数によって糞の量も加速度的に増加しますが、ハトの糞は強酸性のため、金属部分や塗装、コンクリートなどに腐食・劣化が生じてきます。悪臭はもちろん、害虫の発生また排水管のつまりやネズミの誘引なども引き起こす可能性も出てきます。 レベル5:非常に重篤 上記の被害がその場所だけでなく、周辺の場所にも広がります。これまで被害がなかった近隣の場所でも被害がみられるようになったり、集合住宅の場合は同じ建物の多くの住民が被害を認識するようになります。 例えばマンションの場合、被害が重篤となったお部屋にプロが入って対策すると、鳩がとる行動としては、まず対策された場所にどうにかして戻れないかしばらくアタックを繰り返します。 その結果、戻れないということがわかると「隣」や「向かい」などの近場にに移動する傾向があります。 重要なのは、早期の鳩よけ(鳩避け)対策 できるだけ上記のレベルが低い段階で鳩よけを実施することが重要です。 とはいえ、レベルが低い段階でプロの業者を呼んで対策するにしても費用が高くついてしまいますし、対策によって被害が一旦やんだとしても再発する恐れがあります。 再発してその都度プロを呼ぶと費用がかさんでしまいます。そのため、毎回すべて業者任せにするのではなく、被害が軽度のうちにできる自衛的手段を知っておき、自分でできる効果的な鳩よけ対策を実施することが大切です。...
鳩よけ方法について、徹底解説!
屋外でよく見る鳩は日本人にとってお馴染みの鳥ですが、人間の居住エリア付近に住み着くようになると、様々な被害を引き起こします。 例えばベランダに鳩が頻繁に出没するようになり、「ポー!ポー!」と鳴き声に悩まされるようになったり、洗濯物の近くに糞を落とすようになったり。 鳩は気に入った場所に執着する習性があり、執着レベルが高いほど被害の深刻度も増していきます。 そのため、執着レベルが高くなる前に「鳩よけ(鳩避け)」を実施する必要があります。 鳩の執着レベルを知ろう 具体的な鳩よけ対策を実施する前に、現状の鳩の執着レベルを把握することで、対策をより効果的に実施しやすくなります。 鳩がどれだけ執着しているかを知るには、鳩がその場所をどのように使っているかで分かります。下記のレベルが高いほど執着度は増し、被害も深刻になってきます。 レベル1:比較的軽度 この段階だと人によっては被害に気が付かない場合もあります。しかしながら、既にその場所は鳩の生活範囲内になっています。このレベルでは、鳩はその場所を、おもに日中の羽休めの場所として使うようになっています。 認識できる被害の例としては、「日中、ベランダや屋根で鳩を見かけることが増えた気がする」「鳴き声が気になるようになってきた」「近くで羽ばたく音をよく聞くようになった」「洗濯物が糞や羽で汚された」といったものになります。 レベル2:軽度 この段階になると、被害が目立つようになってきます。鳩はその場所を、他の鳩との待合場所として使うようになっています。レベル1と同じく、被害がみられるのは日中になりますが、徐々に長く滞在するようになってきます。 具体的な被害の内容としては、レベル1の被害がより深刻になった内容で認識されます。例としては「鳴き声がうるさい」「羽音がうるさい」「多くの糞を落とされる」「嫌な臭いがするようになった」といったものになります。 レベル3:やや重篤 この段階に至ると、日中だけでなく夕方から夜間にかけても被害が生じてきます。理由は、鳩がその場所を寝ぐらとしても使うようになるためです。 被害の例としては「鳴き声や羽音が騒音レベルでうるさい」「糞が常にある状態で、悪臭のせいで窓をあけられない」等となります。 この段階でも放っておくと、すぐに次の段階であるレベル4に至ります。 レベル4:重篤 上記レベル3の寝ぐらとしての利用からもう一段階進み、巣作りや繁殖(卵を産む)といった行動を取るようになった段階です。 つがいとなった鳩が、その場所を子育てのための巣作りに最適な場所と判断した結果、帰巣本能と縄張り意識によってその場所から動こうとしません。 複数羽が常駐することになりますが、そこから卵が孵るとさらに鳩の数が増えます。鳩(ドバト)の繁殖期は3月から11月頃までと他の鳥類と比べても長く、その間で平均で5回、多い時で7回も卵を産むことがあります。 鳩の数によって糞の量も加速度的に増加しますが、ハトの糞は強酸性のため、金属部分や塗装、コンクリートなどに腐食・劣化が生じてきます。悪臭はもちろん、害虫の発生また排水管のつまりやネズミの誘引なども引き起こす可能性も出てきます。 レベル5:非常に重篤 上記の被害がその場所だけでなく、周辺の場所にも広がります。これまで被害がなかった近隣の場所でも被害がみられるようになったり、集合住宅の場合は同じ建物の多くの住民が被害を認識するようになります。 例えばマンションの場合、被害が重篤となったお部屋にプロが入って対策すると、鳩がとる行動としては、まず対策された場所にどうにかして戻れないかしばらくアタックを繰り返します。 その結果、戻れないということがわかると「隣」や「向かい」などの近場にに移動する傾向があります。 重要なのは、早期の鳩よけ(鳩避け)対策 できるだけ上記のレベルが低い段階で鳩よけを実施することが重要です。 とはいえ、レベルが低い段階でプロの業者を呼んで対策するにしても費用が高くついてしまいますし、対策によって被害が一旦やんだとしても再発する恐れがあります。 再発してその都度プロを呼ぶと費用がかさんでしまいます。そのため、毎回すべて業者任せにするのではなく、被害が軽度のうちにできる自衛的手段を知っておき、自分でできる効果的な鳩よけ対策を実施することが大切です。...
本当は怖い。鳩の糞害について
目次 1安全と思うところに糞をする生態 2糞を放っておくと起こるかもしれない健康被害 1クリプトコッカス症 2オウム病 3アレルギー 3金属の腐食も起こします 4早期発見・早期対策を 多くの人にとって特に珍しいものでもない鳩の糞ですが、身近な場所に巣をつくられると相当に悩まされます。 ガレージに巣を作られて車を糞まみれにされたり、新築の家のソーラーパネルに巣をつくられて屋根がひどいことになったり、ベランダに巣を作られて悪臭がひどくなったり。一般家庭から工場、役場、学校などでも幅広く被害が発生しています。 安全と思うところに糞をする生態 鳩は毎日体重の10分の1ほどの餌を食べるので、他の鳥にくらべて糞が非常に多くなります。安全だと思ったところに糞をする性質があり、糞があるところに居座ろうとします。 居座ろうとする鳩の執着心は、段階的に強くなります。 ①最初のうちは羽休めの休憩所に使っている場所。視界が良好となる明るい時間にやってきて、すぐいなくなる。たまに糞が落ちていたり、鳴き声が聞こえる程度。 ②その場所が気に入ってきたので、徐々に多くの時間を過ごすようになる。このタイミングで一定の場所に多くの糞を見かけるようになる。 ③安全な場所と認識したので、ねぐらにして住み着きだす。鳴き声がうるさく、糞も大量になるため、人間が被る被害も重篤になっていく。 ④繁殖する場所として、巣をつくる。 一般家庭で鳩による被害を認識しだすのは、②~③の段階ですが、居つかれないためにはなるべく早い段階のうちに糞の掃除をこまめにしておく必要があります。 ③の場所は、ベランダや室外機の後ろ、ソーラーパネルと屋根のあいだの隙間だったり、入り組んだ複雑な場所です。こういった場所の掃除は、高所作業で危険がともなったり、スペース的に作業が大変だったりします。 外敵であるカラスや猫から身を守るため、人間からするとあえてこんな場所を選ばなくても・・・と思うような場所が鳩のお気に入りとなるわけです。鳩の執着心も強くなっているので、掃除だけでなく飛来や侵入を防ぐ対策が必要になってきます。 ④になると鳩は帰巣本能と縄張り意識が強いため、なかなか動こうとしません。糞も大量となりますが鳴き声による騒音被害も大きくなります。また、そこで繁殖も行うため、放っておくと被害はどんどん増えていきます。 糞を放っておくと起こるかもしれない健康被害 大量の鳩の糞を放置しておくと、乾燥した糞が空気中に舞い上がりやすくなります。舞い上がった鳩糞の粒子は人間の体にも入ります。こうなると、健康被害が起こる場合があります。 クリプトコッカス症 吸入したクリプトコッカス真菌(カビ)が肺の中で増殖して起こります。症状が出ない人もいますが、せきや胸痛がみられる場合や、髄膜炎を引き起こす重篤な場合もあります。免疫が正常な人の場合に重症化することは稀ですが、免疫機能が低下している人は感染しやすくなります。 特に、HIV/AIDSを代表とした細胞性免疫不全の患者にとっては、一般的に死に至る可能性がある真菌感染症です。 オウム病 オウム病クラミジアを含んだ糞を吸入することによって起こります。悪寒を伴う高熱、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛などがみられ、咳や痰などがみられます。軽い場合は風邪程度の症状ですが、高齢者などでは重症になりやすくなります。 重症になると、呼吸困難、意識障害などがみられ、診断が遅れると死亡する場合もあります。 アレルギー...
本当は怖い。鳩の糞害について
目次 1安全と思うところに糞をする生態 2糞を放っておくと起こるかもしれない健康被害 1クリプトコッカス症 2オウム病 3アレルギー 3金属の腐食も起こします 4早期発見・早期対策を 多くの人にとって特に珍しいものでもない鳩の糞ですが、身近な場所に巣をつくられると相当に悩まされます。 ガレージに巣を作られて車を糞まみれにされたり、新築の家のソーラーパネルに巣をつくられて屋根がひどいことになったり、ベランダに巣を作られて悪臭がひどくなったり。一般家庭から工場、役場、学校などでも幅広く被害が発生しています。 安全と思うところに糞をする生態 鳩は毎日体重の10分の1ほどの餌を食べるので、他の鳥にくらべて糞が非常に多くなります。安全だと思ったところに糞をする性質があり、糞があるところに居座ろうとします。 居座ろうとする鳩の執着心は、段階的に強くなります。 ①最初のうちは羽休めの休憩所に使っている場所。視界が良好となる明るい時間にやってきて、すぐいなくなる。たまに糞が落ちていたり、鳴き声が聞こえる程度。 ②その場所が気に入ってきたので、徐々に多くの時間を過ごすようになる。このタイミングで一定の場所に多くの糞を見かけるようになる。 ③安全な場所と認識したので、ねぐらにして住み着きだす。鳴き声がうるさく、糞も大量になるため、人間が被る被害も重篤になっていく。 ④繁殖する場所として、巣をつくる。 一般家庭で鳩による被害を認識しだすのは、②~③の段階ですが、居つかれないためにはなるべく早い段階のうちに糞の掃除をこまめにしておく必要があります。 ③の場所は、ベランダや室外機の後ろ、ソーラーパネルと屋根のあいだの隙間だったり、入り組んだ複雑な場所です。こういった場所の掃除は、高所作業で危険がともなったり、スペース的に作業が大変だったりします。 外敵であるカラスや猫から身を守るため、人間からするとあえてこんな場所を選ばなくても・・・と思うような場所が鳩のお気に入りとなるわけです。鳩の執着心も強くなっているので、掃除だけでなく飛来や侵入を防ぐ対策が必要になってきます。 ④になると鳩は帰巣本能と縄張り意識が強いため、なかなか動こうとしません。糞も大量となりますが鳴き声による騒音被害も大きくなります。また、そこで繁殖も行うため、放っておくと被害はどんどん増えていきます。 糞を放っておくと起こるかもしれない健康被害 大量の鳩の糞を放置しておくと、乾燥した糞が空気中に舞い上がりやすくなります。舞い上がった鳩糞の粒子は人間の体にも入ります。こうなると、健康被害が起こる場合があります。 クリプトコッカス症 吸入したクリプトコッカス真菌(カビ)が肺の中で増殖して起こります。症状が出ない人もいますが、せきや胸痛がみられる場合や、髄膜炎を引き起こす重篤な場合もあります。免疫が正常な人の場合に重症化することは稀ですが、免疫機能が低下している人は感染しやすくなります。 特に、HIV/AIDSを代表とした細胞性免疫不全の患者にとっては、一般的に死に至る可能性がある真菌感染症です。 オウム病 オウム病クラミジアを含んだ糞を吸入することによって起こります。悪寒を伴う高熱、頭痛、全身倦怠感、食欲不振、筋肉痛、関節痛などがみられ、咳や痰などがみられます。軽い場合は風邪程度の症状ですが、高齢者などでは重症になりやすくなります。 重症になると、呼吸困難、意識障害などがみられ、診断が遅れると死亡する場合もあります。 アレルギー...
糞害に悩まされる前に。ソーラーパネルの鳩対策
昨今、屋根に太陽光パネルを設置した建物が多く見られるようになりましたが、屋根と太陽光パネルのあいだの隙間は鳥達にとって格好の巣作り場所です。カラス、スズメ、セキレイ、ムクドリなど様々な鳥が住み着き、糞や鳴き声による騒音等の被害につながります。 中でも、もっとも被害の相談が多いのが、鳩です。鳩の羽、糞、巣材などが電気系統の内部に入り込むと故障の原因になりますし、太陽光パネル表面が糞で汚れると発電効率も下がります。 せっかくの新築なのに屋根の上は毎日糞だらけ、鳴き声もうるさく、鳩に怯える毎日という深刻なケースもあります。 なぜソーラーパネルに鳩が? 鳩(ドバト)が巣作りの場所として好むのは、天敵である猫・蛇・カラス・タカ等が襲ってこない高所。マンションのベランダ、屋上の室外機、梁の下等に鳩が住み着いているのを見かけたことがある人も多いでしょう。 こうした場所は外敵から襲われにくく、雛にエサを運搬するためにアクセスしやすいという理由から、格好の巣作りの場所に選ばれます。 その中でも、鳩にとって最も優良立地といえるのが、屋根に設置された太陽光パネルの下です。 まず、屋根の上なのでには滅多に人間が来ない。また水場となる雨桶や餌場がすぐ近くにある。何より、太陽光パネルが外敵や雨風からのシールドの役割になる。鳩にとって最高に生活しやすい快適な場所というわけです。 さらに、厄介なのが彼らの「帰巣本能」。巣がある場所に帰ろうとする執着が非常に強いのです。巣を撤去したとしても必ず元巣があった場所に帰ろうとし、早くて2週間長い場合は1ヶ月以上この行動を繰り返します(諦めると別の場所に巣を作ってその場所への帰巣本能が生まれるため、元巣のあった場所には帰らなくなります)。 また、鳩被害のある家の近隣は、同じく鳩被害が発生しやすい傾向があります。鳩たちは快適な場所を探すのがとても得意です。太陽光パネルの隙間の快適空間から何らかの理由で追い出された場合は、そこから近所の太陽光パネルの隙間を優先的に探します。 このことにより、鳩被害がある太陽光パネルのご近所には、同じような被害のある場所が点在していることが多いのです。 鳩にとっての優良物件には、鳩がどんどん集まってきます。鳩の数に比例して加速度的に被害が進行します。 知っておきたいソーラーパネルの鳩対策 上記の鳩の習性を知ったうえで、重要なポイントは、住み着かせないということ。 一旦住み着かれてしまうと、帰巣本能によって鳩がその場所に執着するため、簡単には鳩対策ができなくなります。 オーナー様が被害を認識しだしたころには、既にパネルの裏側で鳥たちが巣を作っていたり、ヒナ鳥がいたりすることが多いです。そうなる前のタイミングで、できることならこれから新規でパネルを設置するというタイミングで、対策をしておくことが望ましいです。 また、糞や羽根の掃除や巣の撤去などには大変な労力がかかります。対策が遅れると、パネルを全て取り外して、対策しなければいけないのでコストが非常に高くなります。 鳩が卵を産んでしまうと事態はさらに深刻になります。「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)」の対象となるため、卵やヒナのいる巣を無許可で撤去することは法律違反となります。 こうなってしまうと、巣立ちを待つか自治体に許可を得た上で巣を撤去し、その後で巣を作りづらい環境にする方法しかありません。 では、太陽光パネルに鳩が住み着かないようにするにはどうすれば良いか。それは鳩が隙間に侵入できなくするよう、物理的にブロックすることです。 それ以外の方法は、効果が一時的であったり全く効果が無かったりするため、無駄な労力やコストがかかってしまいます。 また、物理的にブロックするとしても、安価な鳥よけネットはおすすめしません。 「とにかく安く済ませたい」という相談をいただくことも多いですし、コストを気にするのは至極当然だと思います。しかしながら、経年劣化等によってネットが破れ、そこから侵入されて巣を作られてしまったり、酷い場合では破れた箇所から侵入した鳥が出られなくなって、そのまま死んでしまうという事案もあります。 重要なのは以下の3項目。これを満たすことが結局、長い目で見ても費用が安くつくと思われます。 1:耐久性が信頼できる物理的な侵入防止策を選ぶ 2:きちんとした工事で1を設置する 3:できるだけ早期に対策しておく イノホイのおすすめ侵入防止策:専用特殊フェンス イノホイがおすすめするのは、太陽光パネルの鳩よけ・営巣対策として特別に開発された専用特殊フェンスです。 おススメポイントその1:高耐久のオールステンレス...
糞害に悩まされる前に。ソーラーパネルの鳩対策
昨今、屋根に太陽光パネルを設置した建物が多く見られるようになりましたが、屋根と太陽光パネルのあいだの隙間は鳥達にとって格好の巣作り場所です。カラス、スズメ、セキレイ、ムクドリなど様々な鳥が住み着き、糞や鳴き声による騒音等の被害につながります。 中でも、もっとも被害の相談が多いのが、鳩です。鳩の羽、糞、巣材などが電気系統の内部に入り込むと故障の原因になりますし、太陽光パネル表面が糞で汚れると発電効率も下がります。 せっかくの新築なのに屋根の上は毎日糞だらけ、鳴き声もうるさく、鳩に怯える毎日という深刻なケースもあります。 なぜソーラーパネルに鳩が? 鳩(ドバト)が巣作りの場所として好むのは、天敵である猫・蛇・カラス・タカ等が襲ってこない高所。マンションのベランダ、屋上の室外機、梁の下等に鳩が住み着いているのを見かけたことがある人も多いでしょう。 こうした場所は外敵から襲われにくく、雛にエサを運搬するためにアクセスしやすいという理由から、格好の巣作りの場所に選ばれます。 その中でも、鳩にとって最も優良立地といえるのが、屋根に設置された太陽光パネルの下です。 まず、屋根の上なのでには滅多に人間が来ない。また水場となる雨桶や餌場がすぐ近くにある。何より、太陽光パネルが外敵や雨風からのシールドの役割になる。鳩にとって最高に生活しやすい快適な場所というわけです。 さらに、厄介なのが彼らの「帰巣本能」。巣がある場所に帰ろうとする執着が非常に強いのです。巣を撤去したとしても必ず元巣があった場所に帰ろうとし、早くて2週間長い場合は1ヶ月以上この行動を繰り返します(諦めると別の場所に巣を作ってその場所への帰巣本能が生まれるため、元巣のあった場所には帰らなくなります)。 また、鳩被害のある家の近隣は、同じく鳩被害が発生しやすい傾向があります。鳩たちは快適な場所を探すのがとても得意です。太陽光パネルの隙間の快適空間から何らかの理由で追い出された場合は、そこから近所の太陽光パネルの隙間を優先的に探します。 このことにより、鳩被害がある太陽光パネルのご近所には、同じような被害のある場所が点在していることが多いのです。 鳩にとっての優良物件には、鳩がどんどん集まってきます。鳩の数に比例して加速度的に被害が進行します。 知っておきたいソーラーパネルの鳩対策 上記の鳩の習性を知ったうえで、重要なポイントは、住み着かせないということ。 一旦住み着かれてしまうと、帰巣本能によって鳩がその場所に執着するため、簡単には鳩対策ができなくなります。 オーナー様が被害を認識しだしたころには、既にパネルの裏側で鳥たちが巣を作っていたり、ヒナ鳥がいたりすることが多いです。そうなる前のタイミングで、できることならこれから新規でパネルを設置するというタイミングで、対策をしておくことが望ましいです。 また、糞や羽根の掃除や巣の撤去などには大変な労力がかかります。対策が遅れると、パネルを全て取り外して、対策しなければいけないのでコストが非常に高くなります。 鳩が卵を産んでしまうと事態はさらに深刻になります。「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)」の対象となるため、卵やヒナのいる巣を無許可で撤去することは法律違反となります。 こうなってしまうと、巣立ちを待つか自治体に許可を得た上で巣を撤去し、その後で巣を作りづらい環境にする方法しかありません。 では、太陽光パネルに鳩が住み着かないようにするにはどうすれば良いか。それは鳩が隙間に侵入できなくするよう、物理的にブロックすることです。 それ以外の方法は、効果が一時的であったり全く効果が無かったりするため、無駄な労力やコストがかかってしまいます。 また、物理的にブロックするとしても、安価な鳥よけネットはおすすめしません。 「とにかく安く済ませたい」という相談をいただくことも多いですし、コストを気にするのは至極当然だと思います。しかしながら、経年劣化等によってネットが破れ、そこから侵入されて巣を作られてしまったり、酷い場合では破れた箇所から侵入した鳥が出られなくなって、そのまま死んでしまうという事案もあります。 重要なのは以下の3項目。これを満たすことが結局、長い目で見ても費用が安くつくと思われます。 1:耐久性が信頼できる物理的な侵入防止策を選ぶ 2:きちんとした工事で1を設置する 3:できるだけ早期に対策しておく イノホイのおすすめ侵入防止策:専用特殊フェンス イノホイがおすすめするのは、太陽光パネルの鳩よけ・営巣対策として特別に開発された専用特殊フェンスです。 おススメポイントその1:高耐久のオールステンレス...
ハトやカラスの鳥害に負けない。どんな対策が効果ある?
鳥(ハト、カラス、ムクドリ等)によって人間が受ける被害のことを、「鳥害」といいます。鳥の種類によって鳥害の内容に違いはありますが、近年では都市部における糞害などが主な問題となっています。今回は、その対策についてお話します。 知っておきたい鳥害内容 鳥害は大きく分けて4タイプ。 1:鳴き声・羽・糞などによって不快な感覚を受ける 2:資産や器具・商品などが、汚されたり損傷を受けたりする 3:景観が損なわれる 4:衛生・健康被害が挙げられます。 「共同住宅に住んでいますが、鳩にベランダを糞だらけにされました・・・」 「オフィスの上の階のベランダに鳩が巣を作っている。鳴き声がうるさいし、悪臭がすごい・・・」 「工場にある倉庫の天井に鳩が住み着き、車両や商品、機械などへの糞の被害に悩まされています・・・」 「マンションの廊下や駐車場、公園や駅前の広場といった場所で、ハトの糞をよく見かけます。景観も汚いですし、感染症が心配です。」 鳥は行動範囲が広いうえ、特にカラスや鳩は学習能力が高く対策は難しいとされます。また帰巣本能によって必ず元巣があった場所に帰ろうとする等、しつこい性質もあります。そのため、一時的に被害が減ったとしても、後で元に戻る場合があります。 適切な鳥害対策とは 対策としては、1:防除、2:生息環境の管理、3:個体数管理が重要な3原則になります。 鳥害を受けないための防除 対策を立てて予防することを防除と言いますが、いくつかの種類があります。 防除策A 鳥の嗅覚や聴覚を利用した忌避 防鳥効果★★☆☆☆(2.0)コスト低 設置箇所付近への飛来を抑制するために、忌避剤・薬品・粘着シート等を設置する方法です。設置が簡単でお手軽という点がメリットです。 一方で、場所によっては全く効かない または持続が短い、雨(水)に弱い、設置場所周辺が汚れてしまうという点がデメリットになります。また、飛来してきて欲しくない範囲が広い場合には向きません。 他にも超音波・磁石を利用した忌避グッズがありますが、そもそも鳩やカラスなどの鳥の聴覚は人間と大差はなく、超音波自体に鳥の忌避効果はありません。磁石についても、鳥は主に視覚に頼って活動しているため磁石の意味は無いと思われます。 なお鳥の執着心がまだ強くない初期段階において、超音波・磁石による忌避効果というよりは、鳥が飛来して留まろうとした時に邪魔になって効果が出る可能性があります。 ディストレスコール(忌避声)による追い払いは、過去にムクドリ問題で各地の地方自治体が採用していました。結果、追い払いは可能だがすぐに慣れて戻ってきてしまうことが多く見られました。 また、大きな音が必要で、ディストレスコール自体の騒音が問題となることもありました。 防除策B 防鳥剣山 防鳥効果★★★★☆(4.0)コスト中 設置箇所への飛来を防ぐために、最も一般的な方法です。網やネットに比べて設置が楽であり、実績も多く安定した効果が期待できます。 現在いろいろなタイプの商品が販売されていますが、価格も品質も様々。商品によっては、「剣山の上に普通に鳩が乗ってきた」等そもそも効果が出なかったり、「尖っているので危ない」「見た目が痛々しい・・・」など予想しなかったデメリットが出てしまう場合があります。 価格だけでなく、品質や性能、購入者の声をよく調べたうえで商品を選定すると良いでしょう。 イノホイがオススメするのは、こちらの樹脂製防鳥剣山です。 1型:鳥が来る前の予防対策に最適...
ハトやカラスの鳥害に負けない。どんな対策が効果ある?
鳥(ハト、カラス、ムクドリ等)によって人間が受ける被害のことを、「鳥害」といいます。鳥の種類によって鳥害の内容に違いはありますが、近年では都市部における糞害などが主な問題となっています。今回は、その対策についてお話します。 知っておきたい鳥害内容 鳥害は大きく分けて4タイプ。 1:鳴き声・羽・糞などによって不快な感覚を受ける 2:資産や器具・商品などが、汚されたり損傷を受けたりする 3:景観が損なわれる 4:衛生・健康被害が挙げられます。 「共同住宅に住んでいますが、鳩にベランダを糞だらけにされました・・・」 「オフィスの上の階のベランダに鳩が巣を作っている。鳴き声がうるさいし、悪臭がすごい・・・」 「工場にある倉庫の天井に鳩が住み着き、車両や商品、機械などへの糞の被害に悩まされています・・・」 「マンションの廊下や駐車場、公園や駅前の広場といった場所で、ハトの糞をよく見かけます。景観も汚いですし、感染症が心配です。」 鳥は行動範囲が広いうえ、特にカラスや鳩は学習能力が高く対策は難しいとされます。また帰巣本能によって必ず元巣があった場所に帰ろうとする等、しつこい性質もあります。そのため、一時的に被害が減ったとしても、後で元に戻る場合があります。 適切な鳥害対策とは 対策としては、1:防除、2:生息環境の管理、3:個体数管理が重要な3原則になります。 鳥害を受けないための防除 対策を立てて予防することを防除と言いますが、いくつかの種類があります。 防除策A 鳥の嗅覚や聴覚を利用した忌避 防鳥効果★★☆☆☆(2.0)コスト低 設置箇所付近への飛来を抑制するために、忌避剤・薬品・粘着シート等を設置する方法です。設置が簡単でお手軽という点がメリットです。 一方で、場所によっては全く効かない または持続が短い、雨(水)に弱い、設置場所周辺が汚れてしまうという点がデメリットになります。また、飛来してきて欲しくない範囲が広い場合には向きません。 他にも超音波・磁石を利用した忌避グッズがありますが、そもそも鳩やカラスなどの鳥の聴覚は人間と大差はなく、超音波自体に鳥の忌避効果はありません。磁石についても、鳥は主に視覚に頼って活動しているため磁石の意味は無いと思われます。 なお鳥の執着心がまだ強くない初期段階において、超音波・磁石による忌避効果というよりは、鳥が飛来して留まろうとした時に邪魔になって効果が出る可能性があります。 ディストレスコール(忌避声)による追い払いは、過去にムクドリ問題で各地の地方自治体が採用していました。結果、追い払いは可能だがすぐに慣れて戻ってきてしまうことが多く見られました。 また、大きな音が必要で、ディストレスコール自体の騒音が問題となることもありました。 防除策B 防鳥剣山 防鳥効果★★★★☆(4.0)コスト中 設置箇所への飛来を防ぐために、最も一般的な方法です。網やネットに比べて設置が楽であり、実績も多く安定した効果が期待できます。 現在いろいろなタイプの商品が販売されていますが、価格も品質も様々。商品によっては、「剣山の上に普通に鳩が乗ってきた」等そもそも効果が出なかったり、「尖っているので危ない」「見た目が痛々しい・・・」など予想しなかったデメリットが出てしまう場合があります。 価格だけでなく、品質や性能、購入者の声をよく調べたうえで商品を選定すると良いでしょう。 イノホイがオススメするのは、こちらの樹脂製防鳥剣山です。 1型:鳥が来る前の予防対策に最適...